ゲームもいいけど映画もね！ 「バイオハザードIII」劇場版DVDが3月19日に発売

商品名：「バイオハザードIII デラックス・コレクターズ・エディション」（2枚組）
TSDD-44821 / 2007年 / 約94分
発売日：3月19日
価格：4179円（税込）
発売・販売：ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

　ゲームの映画化といえば，ここ数年はとくに活発で，いろいろなゲームが映画化されている。だが代表的なものといえば，やはり「バイオハザード」（と「スーパーマリオブラザーズ」）だろう。バイオハザードは第3作まで作られており，回を重ねるごとに興行収益は上がっているという人気作だ。
　そんな劇場版「バイオハザードIII」のDVDが，3月19日に発売される。60分以上の映像特典がついた，DVD2枚組の「デラックス・コレクターズ・エディション」で，価格は4179円（税込）だ。

　……なんて紹介を，今まで4Gamerではあまりやったことなかったが，ゲームつながりということで今回ちょっと特別に紹介してみよう。ちなみにバイオハザードシリーズって何気に，1作目から4作目まですべてWindows版も発売されていたって知ってました？

　そもそも劇場版の「バイオハザード」シリーズは，ゲーム版「バイオハザード」の設定（一部固有名詞など）をある程度は継承しているものの，基本的には「アリス」というヒロインを主人公としたオリジナルストーリー。ゲーム内容をそのまま映画化したわけではないのだ。

　シリーズを通してのヒロインであるアリスを演じるのは，フランスのモデル出身の人気女優ミラ・ジョヴォヴィッチ。体術を駆使したハードなアクションと，なぜかセクシーなヌードシーンが毎回必ずあるというのがお約束になっており，「III」もまた全裸のアリスと共に始まる。まあ全裸もいいんですけど，砂漠を旅するアリスのショートパンツ（ふうのワンピース）＆ガーターというマニアックなファッションが，なんというか，すごくいい。

　第3弾となる「バイオハザードIII」では情景がガラリと変わり，すでに文明と秩序が崩壊した荒野を舞台に，生き残った人々がゾンビを避けつつ安住の地を求めてさまようという，「マッドマックス2」を思わせる荒廃した世界でのサバイバルが展開される。
　ゾンビ映画ではあるものの（劇中では“ゾンビ”ではなく“アンデッド”と呼ばれているが），バイオハザードシリーズはストーリー色がたいへん強く，一般的なホラー映画というイメージはほとんどない。むしろミラ・ジョヴォヴィッチのセクシーかつダイナミックなアクションと，アンブレラ社の飽くなき暗躍っぷりが面白い映画であり，「アリスvs.ゾンビ」というよりは「アリスvs.アンブレラ」の戦いを描いたお話なのだ。

　では「1」からおさらいしつつ，バイオハザードIIIのストーリーを見てみよう。

【Iのストーリー】
　アンブレラ社が極秘に開発していたバイオ兵器（ウイルス）が，侵入者の手によって研究施設内に散布されてしまう。地下の施設は完全閉鎖され，特殊部隊が施設内の調査に送り込まれる。隊員達は，記憶を失った謎の女性アリスとともに研究施設内の奥へと進み，そこで世にも恐ろしい光景を目にするのであった……。

【IIのストーリー】
　アンブレラのバイオハザード事件（劇場版1の出来事のこと）から数日後，研究施設があったラクーンシティは，すでにゾンビ達に襲撃され壊滅していた。警察特殊チーム「S.T.A.R.S.」のジル・バレンタインは，生き残った街の人々を引き連れて教会にたどり着くが，そこで凶暴なクリーチャーに襲われる。絶体絶命のピンチに見舞われた人々を救ったのは，突如として現れたアリスであった。

【そしてIIIのストーリー】
　「II」から数年，世界は崩壊していた。

　ネバダ州の砂漠のど真ん中にあるアンブレラの秘密基地では，アイザックス博士率いるチームによる，クローンのアリスを使った実験が今も繰り返されていた。
　ゾンビの凶暴性を抑えてある程度の知性を復活させる研究など，さまざまな実験が行われていたが，すべてはクローンではないオリジナルのアリスが不可欠であった。だがアンブレラは，オリジナルアリスの所在を長らくロストしていたのだ。

　砂漠と化したアメリカの大地で孤独に旅を続けていたアリスは，無人のガソリンスタンドで，「アラスカに安全な土地あり」という手記を見つける。
　一方，安住の地を求めて移動する武装コンボイの旅団がいたが，ウイルスに感染した凶暴なカラスの集団に襲われる。人々は次々と命を落としていくが，そこへアリスが現れ，特殊な力でおびただしい数のカラスを一瞬で撃退する。
　アリスは，コンボイを率いるリーダー，クレア・レッドフィールド達と打ち解け，アラスカが安住の地である可能性があることを告げる。クレアは，危険を冒して人々をアラスカまで導くか否かの決断に迫られるのであった。

　その頃，アイザックス博士のチームは，高い確率でアリスと思われる人物を衛星カメラから確認。アリスの身柄確保のため，ただちに特殊チームの派遣をアンブレラ上層部に提案するが，却下されたアイザックス博士は，独断でチームを率いて自らアリスのもとへと赴く。

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　劇場版「II」には，ゲームでお馴染みのジル・バレンタイン，カルロス・オリヴェイラが登場したが，「III」ではクレア・レッドフィールド，アルバート・ウェスカー（そして再びカルロスも）といった，これまたゲームでお馴染みの人達が登場する。まあ物語自体がゲーム版とかけ離れてきているため，役どころもちょっと異なっているが，どのような立場で登場し，どういう人物として描かれているのかも見どころだ。

　ゲーム版とはまったく違った独自の物語として，またすごい方向に展開を続けていく劇場版バイオハザード。それでも，ゲームで遊んでいる人には「おっ，これはアレじゃん」なんて思わせるサービスを決して忘れていない。第4作以降が作られなかったらどうしよう……なんて気持ちにさせられるラストだが，たまにはゲームばかりではなく，映画のバイオハザードも楽しんでみては？