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[E3 2004#048]約20年の時を経てRPG「The Bard’s Tale」復活! | - 2004/05/15 04:55 |
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タイトルからも分かるようにBard(吟遊詩人)が主人公ともいえるRPGで,プレイヤーはパーティを操作して3Dで構築された町や地下墓地などを舞台に冒険するというものであった。今では当たり前のようにゲームにBard(吟遊詩人)が登場するが,当時は非常に珍しいことで,BardをRPGに定着させたのは本作の功績が大きいと思われる。1986年には続編として「II」,さらに1988年には「III」,1991年には「The Bard's Tale Construction Set」などもリリースされ,本シリーズはかなりの人気を誇っていた。 E3の会場にこのThe Bard's Taleの復刻版が展示されていると聞いていたので,パブリッシャであるAkllaimのブースに行ってみたが,会場の隅に一枚のポスターがあるだけで(ここでは)公開はなし。……実はAkllaimのブースの奥で一部の人を相手にひっそりと展示していたのである。しかしなぜThe Bard's Taleをこんなに慎重に扱うのだろう。そこそこオールドゲーマーに人気があるのだから,もう少し大きくアピールしてもいいはずなのに……。 復刻版といっても前作から受け継いだのはゲームテーマのみで,完全な新作として捉えてしまって構わないようだ。オリジナルは一人称視点で戦闘はエンカウント方式のターン制であったのに対し,復刻版は三人称視点のシングルプレイ専用の軽快なアクションRPGになっていた。 デモは非常に短かったが,簡単なクエストを見せてもらえた。クエストはBardが酒屋の地下に生息するネズミを倒すというシンプルなものだったが,このBardの行動が実にユーモラス。酒場でお店のお姉さんの胸をつい見てしまったり,巨大な親ネズミの存在に気が付かず,子ネズミを倒して勝ち誇るBardの姿に会場では笑いが巻き起こっていた。 スタッフの解説によると,主人公やNPC達のセリフや行動は無理に格好良くするつもりはなく,なるべく自然なものにした結果がこれだという。ゴシックファンタジーの世界でユーモラスなシーンというとなんだか違和感があるような気もするが,本作に限ってはそうしたことはなく,世界の雰囲気と会話/行動は非常にうまくマッチしていたように思える。これはぜひとも日本語版を発売してもらいたい。 また楽器を使った魔法も少しだけ見せてもらえた。本作の攻略には召喚魔法が重要で,複数体召喚したエレメンタルを従えて敵と戦っている場面が見られた。簡単ではあるが指示も出せるようになっており,シーンによってはちょっとしたRTSのようでもある。3体のペットと共に敵と戦うシーンはかなり爽快だった。ちなみに召喚時には楽器を演奏することになるが,リュートにもいろいろと種類があるようで,違うリュートを装備すれば違う音色になっていた。 E3の展示を見る限り,往年のThe Bard's Taleの姿は微塵もなく残念に思えたが,デモを見て改めて考えると,今の時代に合わせるとこういった進化もありかな? と思えた。 PC版の発売は2005年の1月か2月とのことで,現状は日本語版の発売は正式に発表されていない。いうちに日本語版のアナウンスが聞かれることを楽しみにしていようと思う。(Murayama) →「The Bard's Tale」の記事一覧は,「こちら」 |
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