プレイレポート
「グラナド・エスパダ」,超スピード育成でシナリオを楽しめる1か月限定・新ワールドを体験! 新キャラ「レイチェル」のスキル画像なども公開
もちろん,明日(7月17日)実装予定のブリスティアアップデートのより突っ込んだ内容や,今後のアップデートの話などについても聞いて(そして見て)きたので,公開できる範囲ギリギリまでお届けしていこう。
コンシューマゲーム感覚でシナリオやクエストを楽しめる新ワールド,その成長ブーストぶりを体験
この新ワールドには,圧倒的な成長速度で育成できるという爽快感もさることながら,重厚なシナリオや背景を持つ「グラナド・エスパダ」の世界を,新規プレイヤーや休眠プレイヤーに楽しんでもらいたいという狙いがあるようだ。オンラインゲームにつきものの“レベル上げのためのゲームプレイ時間”を極力短縮するため,新ワールドでは最大450%程度もの獲得経験値ブーストがかけられるという。
とはいえ,ワールド内の獲得経験値が一律で最大450%になるという設定ではない。ワールド自体における獲得経験値は通常ワールドの2倍程度,つまり+100%の状態だとのこと。そこにゲーム開始時に授与されるホームプレミアムサービス(30日)や戦術教範などのアイテムを使用することで,最大で合計450%程度まで,好きなタイミングで引き上げることが可能なのだ。とはいえ,もともと1か月間限定のワールドなので,ホームプレミアムサービス(30日)なら終始適用期間。実質的にずっと大幅な経験値ブースト状態になっているのは間違いない。
また,これに加えて,7周年記念として期間限定で実施されている基本キャラクターの能力値の大幅アップイベントも適用されている。試しにレベル1の状態でいきなり「アル・ケルト・モレッツァ」のナルテックスに挑んでみたが,なんとかモンスターに勝利することができた。
しかも,前述のごとく経験値は450%ブーストされているため,ほとんど1匹倒すごとにレベルアップ。ナルテックスの入口の1部屋めだというのに,ガンガンレベルが上がっていく。3分間,おっかなびっくり戦っていただけでもレベル10。早くもアル・ケルト・モレッツァの適正レベルに到達してしまった。
このように,レベルアップのために時間を割かずとも,サクサクとクエストをこなし,物語をテンポよく進めることができるようになっているわけだ。とはいえ,レベルが上がりやすくなっていても,ボスなどの強敵に挑むにはまだ不安がある。
そこでさらに今回の新ワールドでは,以前にも行われた施策である「ジャンピングキャンペーン」も同時に開催される。各プレイヤーの家門には「イベント用マスターカード」が4枚授与され,これを使って好きなキャラクターをマスターレベル(レベル120相当。正確にはレベル100に到達後,エキスパート,マスターと進む),つまりいきなり最大レベル状態にすることができる。もちろん,経験値ブーストがかかった状態なので,マスターカードを使ってジャンプアップさせずとも,レベルは面白いように上がるのだが,オフェンス役としてジャンプアップさせた高レベルキャラを1人入れておくと,その速度はさらに高まるうえに,ボスなどの強敵にも勝利しやすくなる。
「グラナド・エスパダ」を未プレイの人は,「いきなりレベルMAXにできちゃって楽しいの?」と思うかもしれない。もちろん,このイベント用マスターカードは,プレイヤーからキャラを育成する楽しみを奪ってしまう。受領時にもその点に関しての意思確認メッセージが表示される。しかし,「グラナド・エスパダ」には100名にもおよぶ編入キャラクターがおり,クエストを進めるうちに,プレイヤーの家門にどんどんキャラクターが参加してくる。たとえ,4キャラを“極めた”状態にしても,いずれも魅力的,かつ特殊な能力を持つこれらの編入キャラクターを自由に組み合わせ,育成する楽しみはまったく損なわれることはないというわけだ。
なお,今回の内容を解説してくれたGMグレア氏とGMガイズ氏によると,前回行われたジャンピングキャンペーンでは,初期キャラクターの3キャラをいきなりマスターレベルにしてしまい,「新たに編入してお気に入りになったキャラに使えばよかった」と後悔した人もいたとか。GMグレア氏は「今回の新ワールドでは,経験値のブーストもかかった状態ですし,まずはファイターやウォーロックといった1キャラだけをマスターレベルにして,残りのイベント用マスターカードは編入キャラに温存しておくというのもアリかもしれませんね」とアドバイスしてくれた。
また,同じく前回のジャンピングキャンペーンでは,多数のスタンス教本を授与してしまったため,いきなり使えるスタンスの数が多くなって,どれを使っていいのか分からないという状態になった人もいたそうだ。そこで今回は,初心者が迷いにくいように,ある程度成長の道筋を立てやすいスタンス教本と装備をセレクトして授与することになっている。
ここでいきなりGMグレア氏が「じゃあジャンピングキャンペーンの成果を見てみましょうか」と,アル・ケルト・モレッツァ内にヒルジャイアントを召喚! さすがGM,やりたい放題である。しかし,当然マスターレベルになったキャラがいると,このようなボスといきなり戦っても十分勝利できる。というか,スタンスレベルを上げて,授与されていたイベント用プリンシパルアンプルまで使っていたマスターキャラが本気になったら,ヒルジャイアントごときは数秒で倒れるほどの勢いだった。
新ワールドでは毎週土日にさまざまなイベントを開催
取材班にヒルジャイアントをあっさり倒されたGMグレア氏は「そうそう,新ワールドでは,我々GMが毎週イベントを開こうかと思っているんですよ」と言い出した。イベントゾーンに連れ出された取材班が「何が始まるんです?」と尋ねると,突如周囲にイベントゲレロが大挙して出現。慌てて応戦するものの,先ほどのヒルジャイアントとは異なり,かなり強い。レベル20程度の一般キャラは瞬殺,マスターレベルキャラであっても,ほどなくして地に伏してしまった。
「あっ,すみません。ちょっと強すぎましたね。まぁこんな風に,イベントゾーンに大量の敵やユニークモンスターが湧くイベントを行う予定なんです」とGMグレア氏。「本番では,レベル帯に応じた会場を用意したりして,参加者全員が楽しめるようにします。ほかにもクエストの対象モンスターを湧かせて,イベントと同時にクエストも進められるようにしたりといった内容も検討しています」とGMガイズ氏がすかさずフォロー。我々の脳裏に「ヒルジャイアントをあっさり倒された報復か」という言葉が浮かんだが,深くは追及しないことにした。
もちろん,イベントはこういった戦闘系ばかりではなく,クイズ大会といったものも予定されているとか。1か月限定とはいえ,4週の土日すべてで内容の異なるイベントが準備されているので,毎週新しい楽しさを味わえるはずだ。本来,通常ワールドでは週末はコロニー戦などが行われるが,新ワールドでは戦争系コンテンツは実施されない。その代わりに,こういったイベントが開催されるのだ。
なお,この新ワールド,プロデューサーの中尾氏によれば,「早い人なら1か月でブリスティアアップデートの最後までたどり着けるのではないか」とのこと。最新のアップデートでちょうどブリスティア編の最終章が実装されるので,まさに“「グラナド・エスパダ」をクリアできる”という感じになる。もちろん,すでに発表されているとおり,ワールドクローズ後も「グラナド・エスパダ」を遊びたい人は既存ワールドへの移動が可能になっている。
しかも,ワールドクローズ前には,各ワールドの代表が,新ワールドで楽しんでいたプレイヤーを自分の所属するワールドに“勧誘”する大勧誘会が開催される予定だ。GMグレア氏は「各ワールドにはちょっとずつ雰囲気に違いがあって,自分に合うワールドを見つけてもらうためにこういったイベントを行おうと考えています」と語る。7月16日にはセレスタイトワールドとレグランドワールドが統合,きたる24日にはアゲートとラピスラズリが統合されるということで,既存プレイヤーにとっては,活気の戻った各ワールドに,さらなる新人を呼び込むチャンスとなるかもしれない。
通常ワールドにも大幅な変更が? ローカライズ全面リニューアル,バウンティーハンターギルドやブリスティアのミッションの報酬も上方修正
明日のアップデートでは,ブリスティア関連のアップデートが完成するだけではなく,各種の仕様にもいろいろな上方修正が加えられる。まず一つめはローカライズの全面リニューアルだ。
ご存じのとおり「グラナド・エスパダ」は韓国imcGAMESの開発したゲームだ。当然,もともとは韓国語で制作されているわけだが,これまで日本語に翻訳(ローカライズ)する際,担当者や実装時期によっては微妙に口調や性格に“揺らぎ”が出ていたのも事実。そこで,ハンビットユビキタスエンターテインメントは,RPG関連書籍などを手がける冒険企画局の協力を得て,全キャラクターの口調や性格を見直し,それぞれのキャラクターの性格がより際立つようなローカライズを実施した。要はシナリオを全面改稿するという大改造を行ったわけだ。
以前から徐々に進行していたこのプロジェクトも,今回のアップデートで完了を迎える。実際,ゲームの進行にはほとんど影響しないことなので,業界的に見ても,いったんローカライズしたものを全面改稿するなどという手間のかかることを行う企業は稀といえる。しかし,ハンビットユビキタスエンターテインメントは,「もっとプレイヤーが楽しめるようなゲームにしたい」という精神であえてそこに挑んでいる。これは大いに評価したいところだ。
もちろん,変更はこれだけではない。すでに発表されているが,これまで課金アイテムとして販売されていたエンチャントチップの販売が打ち切られる。その代わり,ゲーム内のバウンティーハンターギルドのミッション報酬(主にエンチャントチップだ)がなんと2倍に跳ね上がる。また,スタビライザー関連も見直され,4種類あったスタビライザーが一般エンチャントスタビライザーとミスティックスタビライザーを中心に販売されることになるようだ。
課金アイテムとして販売されていたものを,ゲーム内の入手率をアップさせる方向で販売を打ち切るというのは少々驚きだ。思わず「エンチャントチップやスタビライザーって,売れてないわけじゃないですよね?」と聞いてしまったが,GMグレア氏は「売り上げは決して悪くないというか,わりと売れているアイテムです」と苦笑する。企業としてはそんな売れ筋アイテムの売り上げを放棄することになるわけで,普通に考えればありえない。むしろ最近は,売り上げを伸ばすために,ゲーム内で需要の高いアイテムこそ販売するというのが一般的な運営だろう。
GMガイズ氏は「売り上げが落ちるのは覚悟のうえです。それでもなお,ゲーム性を重視してこのように変えていこうということになったんです」と語ってくれた。昨年の課金アイテム類の大幅値下げに続いて,またも大英断である。大丈夫なのかと心配になるのだが,以前の課金がちょっとひどすぎたということで,昨年から中尾氏が頑張っているとのことだ。
さらに,装備の強化関連にも修正が入っている。これまでは強化失敗時,ときおり強化値が下降するという仕様になっていた。今回のアップデート以降は,強化が失敗しても強化値が下降することはなくなるとのこと。成功率自体が上がるというわけではないものの,強化値の低下という,思わずゲームプレイそのもののモチベーションまで下がってしまう事態がなくなることで,「消失防止剤さえ使えば,いつかは+8まで強化できる……かも」という希望が持てるようになった。
ブリスティアアップデート最後の編入キャラ,「ケス・キエルチェ」がいよいよ登場! その詳細に迫る
7月13日のブリスティア完成披露会でついに実装日が発表されたブリスティアの最終章の中心人物,ケス。これを読んでいる方はご存じだと思うが,キャストキャラクターとして実装される予定だ。武器として,まるで対戦車ライフルのような大口径ライフルを扱う特別なキャラクターとなっている。ケスに関してはすでに何度かお伝えしているが,今回はオリジナルスタンスやスキルが判明したので,その内容をお伝えしていこう。
見るからに強力そうな武器&スタンスなのだが,これには弱点もある。ヘヴィスティンガーを用いてスキルを使った際には,徐々に[加熱]という効果が加えられる。これは最大で100段階ほどあり,段階が進むにつれて,敵の防御力を一定値,無視できるようになる。一見メリットのあるバフなのだが,これが最大値まで進んでしまうと,大口径ライフルを冷却しなければならず,その間は一切のスキルが使えなくなってしまうのだ(通常攻撃は可能)。
この[銃器冷却]のデバフは,それほど長時間続くものではないものの,スキルが使えないというのはなかなか厄介だ。また,さまざまなバランスを考慮し,大口径ライフル使用時は,いくらバフをかけても攻撃速度は200で固定となっている。エンシェントスターオーブ3個を使用する「オーバーリミット」はそれを一時的に解除するためのスキルだ。
ケス自体はクエストを進めていけば誰でも編入可能だが,気になるヘヴィスティンガーはレアスタンスとなっており,ティグレス収容所内で獲得することになるようだ。
最下層まですべてが実装されるティグレス収容所,その奥に待ち受けるのはもちろんレノルド将軍
ついに7階〜10階(最下層)が実装される最上位コンテンツ,ティグレス収容所。その最深部でプレイヤー家門の前に立ちはだかるのは,もちろんレノルド。そのほかにもティグレス収容所には特徴的な敵やモンスターがあふれている。その一部をご覧いただこう。
なお,ティグレス収容所7階以降も,すでに実装されている1〜6階と同様,難度の異なる攻略パターンが存在する。難しいほうでクリアすれば報酬がよくなるのも同じだ。レノルドのいる最下層にもこの難度差パターンは存在する模様。
中ボスらしき敵,「副隊長、マニス」 |
「錯乱したブラッディネイビー」。スクリーンショット撮影用に特殊な状態にしてもらっているが,本来はプレイヤーを発見すると襲い掛かってくる |
「戦意を失ったブラッディネイビー」。戦意を失ったという名前どおり,ノンアクティブな敵だ |
「血のウジムシ」。動きは非常に遅いので狙われても逃げやすいものの,囲まれないようにしたい。いろんな意味で…… |
いかにも強敵そうな「死刑執行人」。やはり中ボスのようだ |
ティグレス収容所の最下層,セメンテリオの奥にいたのはもちろんレノルドだ |
レノルドの待ち受ける場所の周囲には「怪しい装置」があり,「稼働中」というバーが増加し続けている。これはいったい……!? |
ただし,能力値を永続的にアップさせ,しかも一気に複数のキャラクターに適用されるという高性能アイテムだけに,その入手難度は高くなるとのこと。レノルドのミッションをクリアした際に稀に手に入るほか,ティグレス収容所内で入手できる特定のアイテムを100個集めることで,6種類の能力値に対応したどれかのレノルドのエッセンス1種類が入手できるという。どの種類が入手できるのかはランダムらしく,自分の望んだ能力値に対応したものが出ない可能性もある。なお,材料も含めて,これらはすべて取引が可能なので,マーケットなどに出品して金策に充てたり,逆に買い取って利用することもできる。
キャラクターデザインコンテストから生まれた日本オリジナルキャラ「レイチェル」のスタンスは,銃と魔法を組み合わせた「イリュージョンガンナー」!
なお,応募されたレイチェルは楽器を使うキャラとしてデザインされていたが,2012年10月に実装されたフリーデが楽器を使うキャラクターだったため,差別化を図るために,銃と魔法を使うという設定となったとのこと。片手に拳銃,片手に魔法書を装備する「グラナド・エスパダ」初のキャラクターになる。
ますますサポートも充実し,遊びやすい環境が整う「グラナド・エスパダ」
また,ワールド統合も進んでいることから,現在休止しているという「グラナド・エスパダ」プレイヤーは一度公式サイト(これも明日リニューアル予定だ)をチェックし,ゲーム内にログインしてみるといいだろう。また,運営チームの施策に興味を持った新規プレイヤーは,新たに開設される1か月限定の特別ワールドで「グラナド・エスパダ」に触れてみてほしい。
「グラナド・エスパダ」公式サイト
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グラナド・エスパダ
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