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  • 発表日:2005/10/05
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印刷2005/10/06 19:21

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ATI,Radeon X1000国内発表会で”続報”を披露

 2005年10月5日の米国発表から一夜明け,ATI Technologies(以下ATI)の日本法人であるATIテクノロジーズジャパン(以下ATI-J)は,国内でも「Radeon X1000」シリーズを正式に発表した。発表会の内容は,基本的に本誌連載「西川善司の3Dゲームエクスタシー」でお伝えしたとおりだが,いくつか新情報も入手できたので,補足としてお伝えしたい。



ATIのDaniel Taranovsky氏
 さて,5日の記事で「CrossFire Edition」の登場時期が未定ということに,首をかしげた読者もいると思う。
 そんなRadeon X1800/X1600 CrossFire Editionについて,ATIのディスクリートデスクトップグラフィックスグループ プロダクトマネージャーのDaniel Taranovsky(ダニエル・タラノフスキー)氏は,年内に生産を開始すると述べた。ひょっとするとクリスマスシーズンに間に合うかもしれない,というレベルに留まるようだ。つまり,Radeon X1800/X1600に関しては,NVIDIA SLIに対して有効な対抗策がないまま,年末商戦を迎える可能性がある。

 一方,CrossFire Editionを必要とせず,単純にカードを2枚用意すればいいとされるRadeon X1300シリーズでは,11月に公開される新型Catalystで,CrossFire動作が有効になるという。このドライバの登場をもって,Radeon Xpress 200P CrossFire EditionやIntel 955X Express搭載マザーボードにおけるRadeon X1000シリーズのCrossFire動作は,ひとまず解禁ということになるようだ。


左:CrossFireへのアップグレードにかかる予算(=CrossFire Editionの想定価格)リスト。Radeon X1800 CrossFire EditionにはXTやXLの表記がないが,「CrossFire Editionは,当該グレードの上位モデルのみが用意される」(Taranovsky氏)とのこと。Radeon X1800 XLを持っていて,後から"CrossFire化"したい場合は,Radeon X1800 XTと同じクロックのRadeon X1800 CrossFire Editionを購入しなければならないわけで,コスト面ではかなり不利になる
右:CatalystのWindows Vista用βドライバが,NVIDIAのForceWareよりも現時点で高い完成度を持っているとアピールするスライド


■リファレンスカードの展示にほぼ留まったOEM各社
Sapphire RADEON X1300 PRO。コアクロック600MHz,メモリクロック800MHz(400MHz DDR)相当。グラフィックスメモリ容量は256MBと,リファレンスどおりのスペックである
 発表会では,OEMとなるカードメーカー各社がブースを構え,新製品をアピールしていた。ただし,Sapphire Technology製のRadeon X1300 Pro搭載ファンレスPCI Express x16カード「Sapphire RADEON X1300 PRO」を除くと,全メーカーがリファレンスデザインそのままと思われるカードを利用している状態。Sapphire Technologyの販売代理店であるアスクの呉 澤邦氏は「早ければ5日からRadeon X1300 Proカードの販売が始まる」と述べるが,「本社にもサンプルは2枚しかない」と漏らす大手メーカーもおり,足並みは揃っていない印象を受けた。Radeon X1000シリーズの流通量が十分なものになるには,まだ時間がかかりそうだ。
 もっとも,年末商戦までにはまだ時間があるのも確か。それまでには,ユーザーがGeForce 7とRadeon X1000の選択に悩めるレベルまで,製品供給が潤沢になっていることを期待したい。(佐々山薫郁)

上段左から下段中央に向かってASUSTeK Computer,GIGABYTE TECHNOLOGY,HIS(Hightech Information System),MSI,Sapphire Technologyの各ブース。Tulのブースでは新製品のパッケージを展示していたのだが,出展メーカー各社も評価していたほどいい感じのものだったので,アップでお届けする
上段:左はMSIブースに展示されていたRadeon Xpress 200P CrossFire Edition搭載マザーボード「RD480 Neo2」(仮)。右は国内のATIパートナー各社を示したスライドだ
下段:発表会に先立って,ATI-J日本法人社長の交代も発表された。業界内有名人の名物社長,黛 登氏(右)が会長へ退くという。新社長は森下正敏氏(左)
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