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ガイアックス,ゲーム事業を分割しインデックスに売却
これにより,ガイアックスは事実上オンラインゲーム事業から撤退するということになる。そのため,オンラインゲームの営業拠点として韓国に置いていたガイアックスコリアも解散する。
ガイアックスのプレスリリース(PDF)によると,当初の予定では今期にオンラインゲーム事業からの投資回収を行う腹づもりだったようだが,「市場環境の変化及び競争の激化等により、事業を更に成功させていくためには一層の資本の投下が必要な状況となって参りました」とのことで,これを断念。同時に,ガイアックスにとっての“本業”であるコミュニティソリューション事業に,リソースを集中させることにしたという。
ガイアックスが本格的にオンラインゲーム事業に乗り出すべく,ゲームサイト「ムポー」をグランドオープンしたのが,2006年3月3日のこと。ムポーの発表会では,2006年内に新作5タイトル(「コンコンオンライン」「とぅいんくる」「天晴!からくりボウリング」「超学校」「ストーンエイジ2」)のサービスを開始するとしていたが,実際にサービスにこぎ着けたのはコンコンオンライン,ストーンエイジ2,とぅいんくるの3タイトルのみ(コンコンオンラインは,2006年8月23日でサービスを終了している)。
確かに“順風満帆”とは言えない運営状況ではあったが,経営的にもオンラインゲーム事業で,1億900万円の赤字(営業利益/経常利益)を記録していた。ガイアックス本体も,平成18年5月期の業績が,前年同期から大幅に下落していたことから,本体の経営基盤安定化が急務であったということなのだろう。
なお,UTDエンターテインメントの事業内容は,現在ガイアックスが行っているオンラインゲーム事業全般(オンラインゲームの企画,開発管理およびパブリッシング)とのこと。現在サービス中の各タイトルは,基本的に新会社へ引き継がれる形になりそうだ。
インデックス・ホールディングスのプレスリリースによると,国内外で高まりを見せるカジュアルゲーム需要に応えるべく,UTDエンターテインメントを取得することにしたようだ。
ちなみに,インデックス・ホールディングス傘下では現在,インデックス・ヴィジュアルアンドゲームズ,アトラスがゲーム事業を担っている。インデックス・ホールディングスとしては,UTDエンターテインメント取得後は,事業再編も視野に入れているとのことだ。(TeT)
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