プレイレポート
中級者にとってのプレイ環境が劇的に変化しそうな「AION Episode 2.6」先行プレイレポート
今回4Gamerは,運営元のエヌ・シー・ジャパンにお邪魔して,Episode 2.6の内容をテストサーバーで試遊させてもらった。本稿ではAION現役プレイヤーの視点で,“Episode 2.6 テンペルの秘密”の先行プレイレポートをお届けしてみたい。
「The Tower of AION」公式サイト
ソロプレイでサクっと遊べる“第2テンペル訓練所”
エリアの内部は,全6ステージ+αで,各ステージはそれぞれ1〜2ラウンドで構成される。全体的に第1をコンパクトにした作りになっており,最後までクリアした場合でもプレイ時間は30〜40分程度。パーティ編成などの準備も要らず,入場条件を満たしたばかりのレベル50のキャラクターでも,空き時間で気軽に楽しめるコンテンツだ。
第2はソロプレイ用のゲームバランス。社会人や学生のプレイヤーでも,手軽に挑戦できるコンテンツだ |
待ち受けるモンスターをやっつけて,先のステージへと進んでいく。インスタンス内の基本ルールは,第1とほぼ同じだ |
例えば,モンスターが同士討ちをしている状況があったら,お互いが弱ったところで漁夫の利を狙ってみたり,“肉”にモンスターが群がったところを,範囲攻撃で一網打尽にしてみたりと,第2テンペル訓練所で有利に戦うには,ちょっとした工夫が必要となる。また終盤ステージでは,第1テンペル訓練所でAIONプレイヤー達を驚かせた“クラスマスター”も待ち受けているのだ。
難度に関しては,キャラクターレベル50から挑戦できることもあり,極端に高いというわけではない。ちなみに今回の取材時に用いたキャラクターは,ヒーロー装備に身を包んだソードとスピリットで,1〜2分で手早くスキルスロット等をセット。プレイヤー本人の腕前は並といったところだ。しかしそんな状態でも,初見プレイでさくっと最終ステージまで到達できてしまった。ソロプレイが得意な人/クラスなら,割と楽にクリアできるのではないだろうか。
テストサーバー用のキャラ性能だったこともあるが,取材中はほぼすべての敵に“フィアー”が入ることを確認。こうなるとスピリットはやりたい放題だ |
モンスター同士が喧嘩をしているので,自分はしばらく傍観。弱ったところで一気に叩いてしまおう |
多数のモンスターが肉に群がっている。普通に戦うのは分が悪そうだが,さて,どうしたものか |
得られる記章の数は“それなり”。これだけ見ると物足りないかもしれないが,第1と並行して進められる点に注目 |
まずはお馴染みの“テンペル記章”だが,プレイ時間が30〜40分のコンテンツということで,最後までクリアしても「それなり」の量となっている。第2と第1は,再入場のためのクールタイムが別々に設けられているので,並行して通い続けていけば,ユニークやヒーロー装備がより身近な存在になりそうだ。
ボーナスステージではいくつかのアイテムが得られるが,そこでの主な見どころは2つ。一つは“神石”で,現在プレイヤーからの人気が高い“麻痺,沈黙,失明”も含まれている。威力から察するに,入手率はかなり低そうだが,今後プレイヤー間の取引相場にも影響を与えるかもしれない。
それともう一つ,第2のボーナスステージでは,ペット用の特別な“餌”が得られる。実は今回のEpisode 2.6において,新種のペット“ポピー”(見た目はポーグス)が追加されているのだが,これはポピー専用の餌とのことだ。
ポピーは生産タイプのペットで,第2で獲得した餌を与えることで,さまざまなアイテムを作り出してくれるのだが,驚くべきことに,その中には“プラチナ勲章”が含まれているのだ。コアプレイヤーが血眼になって集めているプラチナ勲章が得られる(チャンスがある)という1点だけを考えても,第2に通い続ける価値があるだろう。
ソロプレイ向けではあるが,第1と同様に,敗者復活券が用意されている。中級者にとってはこういったところも助かるだろう |
ボーナスステージでは宝箱が出現することも。“神石”の実際のドロップ率が気になるところだ |
ペットの“ポピー”を得るには,約2000枚のテンペル記章が必要。意外とリーズナブルかも |
ステージ2におけるボーナス面をクリアすると,ポピー専用の“餌”が得られるようだ |
餌を与えると,ランダムでアイテムを生成してくれる。確率はかなり低そうだが,プラチナ勲章が入手できる貴重なチャンスだ |
ポピー救出ミッションの様子。放っておくと丸焼きにされてしまうのは,遺伝か血筋か,あるいは開発者の遊び心か |
インスタンスでユニークアイテムの入手率が劇的にアップ!
従来のバランスだと,ユニークアイテムが出るだけでもかなり低確率。しかも,欲しい種別が出るとは限らないというのが悩みどころであった |
まずは,既存インスタンスの“炎の神殿”および“スティールクロウ号”において,ネームドモンスターがユニークアイテムをドロップする際のルールが,全面的に見直されている。
どのように変わるかだが,対象のネームドモンスターを倒した際に“箱”がドロップされるようになる。その中には,“取得者のクラスに応じたアイテムの種別”がランダムで入っているのだ。例えば,炎の神殿でクロメデを倒して箱がドロップした際,ソードがそれを開けると片手剣/両手剣/ハルバード,キュアが開けるとメイス/ワンドのいずれか一つが手に入るようになる。
防具をドロップするネームドに関しても同様のルールである。ただし,シールドならプレート,スペルならローブといった具合に候補が絞られている分,欲しいものが入手しやすい。箱さえドロップすれば,欲しいアイテムの入手が確定されるのだ。
これまでのルールだと,パーティメンバーの誰からも必要とされていないユニークアイテムがドロップすることがあったが,Episode 2.6からはそういった心配は不要になる。
なお,今回の「箱型ドロップ形式」が適用されるネームドモンスターは限られている。具体的なラインナップは以下のとおりだ。レベル30〜50前後のキャラクターにとって,これはもう「行かねば損」と言い切ってしまえる内容である。
◎炎の神殿
・コラプト ジャッジ クロメデ(武器)
・アングリー ジャッジ クロメデ(武器)
・ラヴァ ガートネリ(武器)
・ブラック スモーク アスパルン(武器)
◎スティールクロウ号
・ゴールデン アイ マントゥトゥ(脚装備)
・機関長 ラフラフ(胴装備)
・砲兵隊長 ププキン(足装備)
・スティール クロウ フトゥキン(武器)
AIによるパーティの自動編成システム
機能自体はかなりシンプルで,自分が行きたいインスタンスを申請しておくことで,同じ目的のプレイヤー同士を集めて,勝手にパーティを編成してくれるというもの。編成時は最少人数やクラス構成といった条件が(緩やかに)定められているので,例えば集まったはいいものの,全員ソードでさてどうしよう……といった状況にはならない。
この自動マッチングシステムを利用することには,明確なメリットが2つある。一つは“勝利の誓い”という特別なバフが得られること。もう一つは,たとえ全滅しても,インスタンスの入口から再挑戦できることだ。希望どおりのパーティ編成で戦えるかどうかは時の運だが,これらのメリットである程度補えそうである。
自動編成のルールが適用されるインスタンスは,ノフサナ訓練所,炎の神殿,スティールクロウ号,暗黒のポエタ,棄てられたウダス神殿,ウダス神殿地下,第1テンペル訓練所の8種類。プレイヤーは各インスタンスの入口まで足を運ぶことで,同時に3種類のインスタンスに対しての希望を申請できる。取材時にプレイした限りでは,インスタンスの入口まで移動するのが少々面倒に感じたが,実装後,プレイヤー達にどのように受け入れられるかに注目したい。
筆者自身,Episode 2.5の実装以降に新キャラクターの育成を行っているのだが,すでにレベル50手前まで育ってきている。今のAIONは本当に,レベル上げが行いやすいMMORPGなのだ。
唯一の心配事は,あまりにもレベル上げが手軽に行えることで,新規プレイヤーの“プレイヤースキル”が追いつかないことである。今回追加された“第2テンペル訓練所”には,そういった部分へのフォローの意味合いも含まれているのだろう。レベルや装備といったキャラクター性能だけでなく,プレイヤー自身のテクニック向上を促す新システムには,これからも期待したいところだ。
このように,7月12日に実施されるAIONのアップデート“Episode 2.6 テンペルの秘密”は,ベテランプレイヤーはもちろんのこと,とくに中級プレイヤーに向けてお勧めできる内容である。この機会にAIONを始める人にも関係のあるアップデートなので,もし興味を持ったら,公式サイトなどでさらなる情報をチェックしてみてほしい。
「The Tower of AION」公式サイト
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