プレイレポート
「天道オンライン」,2月26日に大型アップデート実施。新たな「霊獣」の追加,ハイレベル向けの新エリア,細かなバランス調整など
本作では明日2月26日に大型アップデートが予定されているが,今回はそれに先駆けて,ハイファイブ・エンターテインメントのスタッフに話を聞きつつ,テストサーバー上での先行プレイをさせてもらった。アップデートの概要は公式サイトでも紹介される予定だが,本稿ではもう少し深いところまでお伝えしていこう。
封神演技にちなんだペットの“霊獣”が2種類追加
2007年11月20日に,最初の霊獣である“哮天犬”が導入されているのは天道プレイヤーならご存じだろうが,今回のアップデートでは,新たに2種類が導入される。それぞれの霊獣は鷹と麒麟をモチーフとしており,いずれももちろん,封神演技にゆかりのある動物だ。どういった特徴を持つ霊獣なのかを順に見ていこう。
初めに紹介する“鉄嘴鷹”(テッシヨウ)は,鉄の如き硬い嘴を持つ,鷹の霊獣だ。これを手に入れるにはまず,レベル25〜30を対象としたエリアに出現する「幼い鉄嘴鷹」を倒し,「鉄嘴鷹の卵」を入手せねばならない。そうして手に入れた卵を拠点に滞在する「霊獣研究者」に渡すと,クエストがスタート。これをクリアすると,めでたくペットとして使役できるようになるわけだ。
哮天犬と比べると,鉄嘴鷹のクエストアイテムをドロップするモンスターのレベル帯は若干低い。獲得時のハードルは軽減されているにもかかわらず,鉄嘴鷹の各ステータス値が,哮天犬とほぼ同等となっているのが嬉しいところ。ただし騎乗時の移動スピードは哮天犬の約半分で,霊獣として育てられるレベルキャップも40と低いことには要注意。
以上のことから,はじめて霊獣に触れる人にはうってつけのスペックといえそうだ。
今回,鉄嘴鷹を導入した経緯についてスタッフに尋ねてみたところ,これまでキャラクターレベルが22〜23前後で,狩場やモンスターなどの強さに「壁」を感じてしまう新規プレイヤーが多かったとのこと。そういった人でも,レベル25からチャレンジできる鉄嘴鷹を目標にすれば,モチベーションを維持しやすいのではという意図があるそうだ。よって新規プレイヤーは,とりあえず最初に鉄嘴鷹で霊獣システムを把握して,それからほかのペットを育成してみるといいのではないだろうか。
続いて紹介する“黒麒麟”(コクキリン)は,名前のとおりの黒い麒麟の霊獣だ。これを入手するには,レベル75以上を対象としたフィールドに出現する「荒々しい黒麒麟」を倒し,「黒麒麟の卵」を獲得する必要がある。そして,鉄嘴鷹の場合と同様に,これを霊獣研究者の元へ持っていくわけだ。
黒麒麟のタイプを一言で表すと“アタッカー系”である。同レベルの哮天犬と比較した場合,攻撃力と命中率のステータス値がなんと約1.5倍もある。そして体力や,騎乗時の移動スピードについてはほぼ同等。ちなみに育成時のレベルキャップは,80となっている。
ただし,黒麒麟が万能というわけではない。防御力が哮天犬の約半分になっているのだ。よって黒麒麟が多くのダメージを受けてしまうケースでは,存分に力を発揮する前にピンチになってしまうかもしれない。
このあたりは,自分のクラスやプレイスタイルによって,相性のいい霊獣を見つけ出すのがいいだろう。例えば,戦士系のクラスが黒麒麟を使役すれば,ペットがダメージを受ける機会は比較的少ないはず。一方の術士系のクラスだと,相性があまり良くないかもしれない。
これらの3種類の霊獣のタイプを簡単に整理すると,「初心者向けの鉄嘴鷹」,「バランス型の哮天犬」,そして「アタッカー系の黒麒麟」といったところだろうか。霊獣の種類が増えたことで,プレイヤーにとって選択の楽しさが出てきたのは嬉しいところだ。
少々余談になるが,前回の取材時では,これらのほかに少なくとも“五色神牛”と“四不象”の霊獣の存在が明らかになっている。霊獣タイプの住み分けを考えると,もしかすると,このどちらか片方はタンク系になるのだろうか? このあたりの今後の展開にも期待しつつ,霊獣育成を頑張ってほしい。
ハイレベル向けマップが3種類。マルチレベルダンジョンも
まずエリアの位置関係を見ていくと,ワールドマップの中央北部にある“不帰路”から東西に道が分岐し,それぞれが“妙齢村”と“無用塚”という新エリアにつながっている。両エリアからはさらに北へと道が伸び,それが合流した後“神農の祭壇”へと辿りつく,という繋がりだ。画像を見てもらえば分かりやすいが,既存マップの周囲をぐるりと取り囲むような形である。
天道のベテランプレイヤーなら,右の画像を見てピンと来たかもしれない。そう,国内版では撤廃されてしまった「傭兵システム」の傭兵達は,その後妙齢村/無用塚に移り住んだというわけである。
登場モンスターや景観が異なる以外に,この二つのエリアにはそれほど大きな違いはないようだ。ではいったいなぜ,妙齢村と無用塚とでエリアが別々になっているのだろうか?
それについては,これらが中立マップだという点を思い出してほしい。つまり両国家のキャラクターが仮にエリア内で鉢合わせしたら,その場でPvPが勃発する危険性がある。極端な話,エリアの要所である程度まとまった国家のキャラクターが待ち伏せを行ったりすると,敵対国家のキャラクターにとっては,神農の祭壇へのルートが事実上封鎖されてしまうかもしれない。ルートを2本に分けることで,そういった問題に対応しているというわけだ。
さて,このような困難を潜り抜けた先にある神農の祭壇についてだが,ここは迷路状に入り組んだ,階層ダンジョンのエリアである。全部でどれだけのフロアがあるのかは不明だが,ざっと歩き回った限りでも,6層分を確認することができた。天道オンライン史上最大規模のボリュームのダンジョンといえるだろう。スタッフによると,このエリアは複雑な構造ということもあり,腕に自信のあるプレイヤーでもパーティを編成して挑んだほうがいいのでは……,とのことであった。
ハイレベルキャラクター向けのアイテムが多数追加
続いて,今回のアップデートではハイレベルキャラクター向けの武器/防具をはじめとしたアイテムが多数追加される。レベルキャップに近いプレイヤーの中には,これを最も楽しみにしていたという人もいるのではないだろうか。追加アイテムの情報は,下記のとおりだ。
### 以下,リリースより ###
●伝説武器が追加(高レベルの魔物からのドロップで入手)
・傷のある蚩尤轟天下(レベル77短刀)
・傷のある承影(レベル77刀剣)
・究極の盤古椎(レベル80槍)
・究極の覇王(レベル80鈍器)
・傷のある雷風(レベル73弓)
・傷のある魃(レベル77団扇)
・傷のある太極還世杖(レベル73杖)
●既存の伝説武器の一部グラフィックスが変更
・雌雄刀,蚩尤轟天下,覇王,制魔滅妖
●レベル60〜80のセット防具が追加
レベル65〜68のアイテムは,レベル62〜68のモンスターからドロップ
レベル75〜78のアイテムは,レベル74〜77のモンスターからドロップ
●レベル60〜80の宝貝が追加
レベル60〜80のモンスターからドロップ,または制作で入手
●既存の宝貝の一部性能が変更
●レベル80以上のセット防具,一級の伝説武器,一級の宝貝,一級の装身具が追加
レベル81のモンスターからドロップ
※一級の装身具は強化の書の使用によって強化が可能
●混沌の石のドロップ確率が上方修正
●賢女輝玉環の生命力減少オプションが削除
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戦争システムをはじめとした各種バランス調整
最後に,本作の華ともいえる戦争システムの,細かなバランス調整を見ていきたい。詳細については下記のリリース文を見てもらいたいが,今回のバランス調整のコンセプトは,基本的に「戦争中にスキルなどの使いどころを判断する」楽しみを,前面に押し出した形となっているようだ。
### 以下,リリースより ###
●戦車変身アイテムと戦車専用アイテムの性能が変更
・大弓車,投石車:移動速度上昇
・革の鞭,硬い鞭:再使用可能までの時間増加,気絶確率下落
・あぶみ,防陣旗,護援旗,鉄錘,劫火の袋,清霧の袋:再使用可能までの時間増加
・夢混の袋,黒影矢,硫黄石,破軍石,散酸弾,消尽弾,護身弾:再使用可能までの時間増加,詠唱時間短縮
・剛矢,三向矢:再使用可能までの時間増加,詠唱時間短縮,気絶確率上昇
・炎龍石:再使用可能までの時間増加,詠唱時間短縮,継続ダメージ増加
・轟雷弾:詠唱時間短縮
●界牌関か潼関での戦闘中に侵略側の兵器庫(界牌関では殷の兵器庫,潼関では周の兵器庫)が破壊されると,侵略側のNPC兵士の攻撃力・防御力・抵抗力が弱まります。
●卍仙陣の気絶効果が上方修正
●混沌壁の使用中に攻撃技術と支援技術を使用できていた問題が修正されます。
●魔物が対立派閥の魔物と戦わなくなります。
●城のミニマップに表示されるNPC名が追加されます。
●一部のマップで新しいBGMが流れるようになります。
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こうやってざっと見ていっても,今回のアップデートがかなりの規模であることが伺える。大規模PvPに気軽に挑戦できるタイトルとして,着実にボリュームアップしてきているな,という印象だ。初心者プレイヤーは鉄嘴鷹の獲得を目標に,そしてベテランプレイヤーは神農の祭壇の攻略を目標に,今から準備を整えておくとよいだろう。
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