プレイレポート
7番目の仲間"クロモド"はゲーム内随一のテクニカルキャラ。「タルタロス」OBT先行プレイレポート
すでに報じているとおり,タルタロスは1月14日からオープンβテストを実施する予定である。ただし14日から参加できるのは,事前に"先行入場者"登録を行った人のみ。それ以外の一般プレイヤーは,翌15日からの参加となる。
登録受付は12日まで行われるので,少しでも早く遊びたいという人は,こちらの記事をチェックして忘れずに登録しておこう。
さて,今回は,きたるべきOBT実施に先駆けて,新たに導入されるコンテンツに触らせてもらってきた。OBTでは7番目のキャラクターが登場するほか,ゲーム内の細かい部分がいろいろとブラッシュアップされているので,それらの内容を先行プレイレポートとしてお届けしていきたい。
タルタロス中随一のテクニカルキャラクター「クロモド」
前者ではシナリオクエストを通じて,7番目のマイキャラとしてクロモドが仲間に加わる。CBTの経験者にとっては,この新キャラクターがOBTの最大の見どころといってよいだろう。
クロモドは,グリンデル村でひっそりと植物の研究をしていた"学者"という設定の人物。それがソーマやピンコ達が訪れたことで,例によってドタバタ劇に巻き込まれ,最終的に旅の仲間へと加わることになる。
実際に使ってみると,完全に後衛からの攻撃/弱体化に特化しており,全体的な使い勝手は(ナギを含めた)従来の6名と比べてまったく異なる。
強さと脆さを併せ持ったキャラクターという印象で,それを象徴するのが,すべてのスキル(初期スキル含む)にクールダウンタイムが設けられており,押しっぱなしコンボがまったく使えないこと。かといって習得スキルが万能というわけでもなく,ちゃんと間合いを計り,狙いを定めて使わないと役に立たないケースが多いのだ。敵に接近されるとすぐにピンチに陥ってしまい,プレイ後間もないうちはすぐにやられてしまった。
だが,スキルの特性をちゃんと理解したうえで,状況に応じた適切なスキルを使えるようになると,継続ダメージや状態異常も伴った絶大な戦果が得られる。敵の中へガンガン突っ込むようなタイプではないものの,前線から一歩引いたところから戦局を冷静に判断しつつ戦っていくのは,従来のタルタロスにはなかった面白さだ。加えていうと,スキルエフェクトは,従来にない派手さ加減となっている。
一言でいうとテクニカルさが際立っており,例えばノンターゲッティング戦闘に惹かれてタルタロスを始めたような人にとっては,かなり楽しめそうなキャラクターに仕上がっているのだ。
クロモドの序盤〜中盤にかけて習得するスキルを一挙紹介
以上の点を踏まえたうえで,クロモドが実際にどういったアクティブスキルを使えるのかを見ていこう。まずは"溜め"(クロモドの場合は"瞑想")を行わずに使える6種類から。
●クロモド用アクティブスキル(1ページ目)
- 「ファイアピラー」(J):
- 「アイスアロー」(K):
- 「減速」(L):
- 「魔法解除」(J+K):
- 「束縛」(J+L):
- 「振動波」(K+L):
- 「瞑想」(;):
前述したように,基本攻撃のファイアピラーやアイスアローですら,3秒程度のクールダウンタイムが設けられている。よって,敵と一定距離を置いて戦うのは,クロモドの基本中の基本だ。MCCやマルチプレイなど,仲間の後ろから攻撃できる状況を念頭に置いて戦うとよいだろう。
その他のスキルはデバフ系が多く,これ単体で敵を倒すのはちょっと難しい。これらのスキルを使って敵を弱体化させておき,ほかの仲間に攻撃してもらう,といった立ち回りになるだろう。
続いては,"瞑想"の使用後に一時的に使えるようになる,2ページ目のスキルについて解説したい。
●クロモド用アクティブスキル(2ページ目)
- 「ファイアウィンド」(瞑想→J):
- 「アイスダスト」(瞑想→K):
- 「マジックシールド」(瞑想→L):
- 「アルポンス召還」(瞑想→J+K):
- 「グラヴィテージョン」(瞑想→J+L):
"アイスダスト"は,マイキャラと同じくらいの大きさの氷の塊を作り出すというスキル。氷の塊は空中をふわふわと浮いており,ランダムな方向にゆっくりと動く。敵がこれに触れるとダメージ+氷結といった効果を与えられるのだ。"マジックシールド"もアイスダストと似たオブジェクトを作り出すスキルだが,こちらは敵を弾き返すという点が異なる。
前者は狙って命中させることができないため,例えば逃げるときなど,機雷のようにばら撒いて使うとよいだろう。そして後者は,敵がこちらへ向かってくるような状況で使うと,一定距離を置くための時間稼ぎに使える。その間は,ほかの攻撃スキルを使う絶好のチャンスとなるだろう。
もう一つ特徴的なのは,犬のペットを呼び出す"アルポンス召還"。アルポンスは,常にクロモドに付いてきて,クロモドが受けるダメージを代わりに受けてくれる身代わり能力を持っている。打たれ弱いクロモドも,アルポンスがいれば,すぐに倒れることにはならないだろう。
このように,全体的に見て中級者以上向けのキャラクターとなっているのだが,それでもとくに問題はないだろうと思われるのは,クロモドが仲間になるには最低でもレベル28が必要で,ここへ到達する頃にはそれなりにゲームに馴れているはずだからだ。ある程度ゲームに慣れたこのタイミングで,クロモドのようなテクニカルキャラを出すのは,なかなかうまい。タルタロスでは今後もキャラクターが追加される予定だが,いったいどのような特性を備えているのか,今から待ち遠しい。
ここで誤解のないように確認しておくと,タルタロスにおける新キャラクターの追加とは,プレイヤーにとっての選択肢が広がることを指しており,必ずしも使う必要はない。ちょっと使ってみて苦手であれば,従来の6人をメインに育成し続けてもまったく問題はない。まぁでも,例えばMCCで後衛に配置して適当に戦っているだけでも,さりげなく活躍してくれそうなので,育てておいて損はなさそうである。
というわけで,クロモドというテクニカルキャラが登場したからといって,ライトプレイヤーにとってのハードルが高くなることはないので,そこは安心してほしい。
細かなシステムがブラッシュアップ
最後に,クロモドの登場のほかにOBTで変わるシステムをざっと紹介していこう。
●ミッションモードの難度調整が可能に
ノーマルとハードの違いは,まずエリアの形が違うとのこと,また登場する敵の強さも難易度によって異なるそうだ。新しいステージが増えれば攻略する楽しみも増えそうだ。
●装備品の部位が若干変更
また,胴体に関しては,これまでは上下まとめて1部位だったものが,「上着」と「ズボン」の二つの部位に分割される。
装備スロットが増えることで,アイテム集め/キャラクター育成がより面白くなることだろう。
●対戦モードの調整
対戦モードの人数に関しては,"1vs.1,2vs.2,4vs.4"が用意されていたのだが,これに"3vs.3"が加わることに。むしろ,なんで今までなかったのか不思議だが,それはさておき,CBTでは意外と(?)対戦モードも盛況だったらしいので,対戦人数の制限が事実上なくなったのは喜ばしいことだ。
●シナリオモードのやりとりが音声付きに
キャラクターの担当声優についてはかなり前から発表されていたのだが,OBTからついに,シナリオモードでの各キャラクターのやりとりが,メッセージ+音声で行われるようになる。
実際に試したところ,経験済みのシナリオでも大分新鮮な印象を受けたので,ぜひ楽しみにしてほしい。
今回の取材で判明した情報はこんなところだ。
実は,これらの変更のなかには,韓国でも12月に導入されたばかりの項目も多く含まれているとのことだ。新UIをいち早く導入しているのもそうだが,タルタロスのローカライズは従来のタイトルと比べると,ペースが速く,かなり頑張っている印象である。今回のテストプレイでは確認できなかったものもあり,ちょっと裏話になってしまうのだが,運営スタッフは年末年始の休暇を返上して,これらのローカライズ作業を行っているとのことだ。
シーアンドシーメディアのオンラインRPG「TARTAROS-タルタロス-」のOBTは,今月14日から始まる予定だ。これまで注目していた人はもちろん,本稿をきっかけに新たに興味を持った人は,前回のプレイレポートなどで予習するなどして14日を心待ちにしてほしい。
- 関連タイトル:
タルタロス:リバース
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