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[gamescom]会場内の熱気は相変わらず。一般公開初日のケルンメッセの様子を写真を中心にお届け
というわけで,本稿では一般公開初日の雰囲気を,写真を中心に紹介したい。会場が広くて,内容もゲームの試遊のほかに,e-Sportsあり,コスプレありのgamescom。これまで,あまりお伝えできなかった会場の様子を今回は改めてお届けしよう。させてください。
2014年の来場者数は,史上最高を記録した一昨年(2013年)に比べて5000人ほど減少しており,その点で巻き返しが期待されているgamescom。使用されるホールが増えたことで,展示スペースは昨年に比べて1万3000㎡も広がっている。
ヨーロッパ中からゲームファンが集まり,移動もままならないほどの人でごった返すのだが,今年はその混雑もいくぶん緩和された。ただし,まだ平日なので,土曜日,日曜日にどうなるのかは分からない。ともあれ,昨年に比べて集客にはさらに力が入っている雰囲気で,それを象徴するのが物販だろう。昨年までビジネスエリアだったホールが,物販スペースになっているのだ。
Sony Computer Entertainment(SCE),Microsoft,そして任天堂(Nintendo of Europe)という主要プラットフォームホルダーも揃ってブース出展を行うが,今年のgamescomでは,昨年まで行われてきたSCEのプレスカンファレンスが実施されないことが発表された。その理由として,「E3 2015と開催期日が接近していること」が挙げられている。
確かに,今回のgamescomの期日は例年より1週間早く,E3 2015が例年より1週間遅く行われたため,これだけ接近してしまうとメーカーとしても新しいビルドを作る余裕はなく,新発表はE3のタイミングで,ということになるのはやむを得ないところだろう。
来場者数の減少と,新情報の乏しさに対し,展示スペースの拡大と,物販やコスプレといった周辺カルチャーを取り込むことで成長を狙っているように思えるgamescom。もっとも,これはメディアの視線であり,一般来場者とはあまり関係ない話かもしれない。
もともとはファンイベントであり,発売前のゲームをプレイできるという,ゲームファンにはたまらない催し物でもある。一般公開日が始まったばかりだが,会場内の熱気は相変わらずで,人気タイトルの前には長蛇の列ができている。この熱気を目のあたりにできるのも,gamescomのいいところなのかもしれない。
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