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  • セガ
  • 発売日:2011/12/17
  • 価格:PS Vitaカード版:5229円 / オンライン配信版:4700円(すべて税込)
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PS Vita版「パワースマッシュ4」プレイレポートを掲載。一人称視点モードや写真を取り込めるエディットモードなど,PS Vitaの機能を生かした意欲作だ
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印刷2011/12/16 00:00

プレイレポート

PS Vita版「パワースマッシュ4」プレイレポートを掲載。一人称視点モードや写真を取り込めるエディットモードなど,PS Vitaの機能を生かした意欲作だ

画像集#031のサムネイル/PS Vita版「パワースマッシュ4」プレイレポートを掲載。一人称視点モードや写真を取り込めるエディットモードなど,PS Vitaの機能を生かした意欲作だ
 セガから2011年12月17日に,PlayStation Vita用ソフト「パワースマッシュ4」が発売される。本作は,シリーズ10周年を迎え,累計出荷本数500万本を超えるテニスゲームだ。
 本作には,現役プロテニス選手18人と,レジェンドと呼ばれる往年の名選手4人,合計で22人のプロテニス選手が実名で登場する。PlayStation 3/Xbox 360向けに発売された同名タイトルをPS Vita向けに移植したものだが,PS Vitaならではの数々の新要素が追加されている。
 今回は,発売前に本作をプレイしたレポートをお伝えしよう。

「パワースマッシュ4」公式サイト


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 本作の操作は左スティックでキャラクターの移動,○/×/□/△ボタンでショットというシンプルなもの。さらに前面タッチスクリーンでの操作にも対応しており,タッチやドラッグで移動,フリックでショットを打てるようになっている。これらを混在させた操作も可能だ。切り替えの必要はなく,プレイ中はどちらの操作でも受け付けてくれる。なお,背面タッチパッドでの操作はメニュー画面のみ可能で,試合中は誤操作が起きないように無効となっていた。
 実際にプレイした感触としては,アナログスティックとボタンを使った操作では,PS3版/Xbox 360版と同様の感覚でプレイできる。
 一方のタッチスクリーン操作には,ある程度慣れが必要だ。相手が打つ前にポジションや打つショットを決めておかないと入力が間に合わないというように,実際にテニスをプレイするときに近い感覚でプレイできるのが面白い。

画像集#034のサムネイル/PS Vita版「パワースマッシュ4」プレイレポートを掲載。一人称視点モードや写真を取り込めるエディットモードなど,PS Vitaの機能を生かした意欲作だ
画像集#035のサムネイル/PS Vita版「パワースマッシュ4」プレイレポートを掲載。一人称視点モードや写真を取り込めるエディットモードなど,PS Vitaの機能を生かした意欲作だ
 本作に登場する選手は,ロジャー・フェデラー選手,ラファエル・ナダル選手,マリア・シャラポワ選手,ヴィーナス・ウィリアムス選手など,実在の現役男子プロ選手11人,女子プロ選手7人。これに加え,ジム・クーリエ選手,パトリック・ラフター選手,ボリス・ベッカー選手,ステファン・エドバーグ選手の4人が,“レジェンド”選手として登場する。

 選手にはそれぞれ,“All-Round”“Big Serve”といったプレイスタイルが設定されている。プレイ中は,プレイスタイルごとに設定された特定のショットを打つことで,画面左上にある“マッチモーメンタム”ゲージが溜まっていく。
 マッチモーメンタムは選手の集中力を表現したようなもので,ゲージが上昇すると選手の能力が上がり,かろうじて返せるような厳しいショットを打たれても,相手コートにビシッと返せるようになる。また,ゲージを最大まで溜めると,通常より強力な“スーパーグレイトショット”を出せるようになる。
 これは自分の操るキャラクターだけではなく,相手選手についても同様だ。試合を自分の得意な展開に持ち込み,対戦相手には自分のテニスをさせないという,実際のテニスでも重要なポイントを再現したシステムといえるわけだ。


一人称視点のモードやVitaのカメラ機能を使ったエディットモードは必見


画像集#015のサムネイル/PS Vita版「パワースマッシュ4」プレイレポートを掲載。一人称視点モードや写真を取り込めるエディットモードなど,PS Vitaの機能を生かした意欲作だ
 筆者が個人的に特筆したいのが,エディットモードだ。本作では,オリジナルキャラクターを最大8人まで作成可能。作成したキャラクターは,本作に登場するプロテニス選手同様,各種モードでプレイヤーキャラクターとして使用できる。
 Vita版では,PS3/Xbox 360版のモンタージュ式のエディットに加え,PS Vita本体のカメラ機能で撮影した写真を取り込んでエディットできる。これを実際に試してみたところ,異常なほどリアルなキャラクターができあがるのだ。しかもエディットしたキャラは,ちゃんと目パチ・口パクをする。

写真取り込みでエディットしたキャラクターは,写真から取り込んだとは思えないほどしっかりと目パチ・口パクをする
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 スクリーンショットで見ると,取り込んだ写真とテクスチャの境目にちょっと違和感がなくもないが,プレイ中にはまったくといっていいほど気にならない。普通なら,“自分がキャラクターとしてゲームに登場する”感覚は,一般人には味わえないものだが,本作では,誰もがその感覚を味わえるというわけだ。

サンプルがイマイチで申し訳ないが,実際に写真取り込みエディットに挑戦してみた。光量が少ない場所だとこのように顔色が悪く見えてしまうので,撮影場所にも気をつけてほしい
画像集#001のサムネイル/PS Vita版「パワースマッシュ4」プレイレポートを掲載。一人称視点モードや写真を取り込めるエディットモードなど,PS Vitaの機能を生かした意欲作だ
 平面の写真を3Dのポリゴンに合わせるのは手間がかかると思うかもしれないが,手順は実に簡単。
 まず,ファインダー画面に表示されるガイドラインに顔のセンターライン,目と口の位置を合わせて撮影する。次の画面で使用する“顔の範囲”を選び,そのあとは写真の鼻と口の位置を,エディット画面に表示されるガイドラインに合わせるだけ。あとは通常のエディット同様,肌の色や明るさ,コントラストを調整すればいい。

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 続いて,プレイスタイルや体型などの設定を行えば,キャラクターの作成は完了となる。なお,体型周りは,男性の場合,身長は160cmから210cmまで,体重は50kgから100kgまでとなっている。このあたりも実際と同じ数値を入力すれば,かなりリアルなキャラを作れるだろう。自分や友達の分身を作れば,遊ぶときに盛り上がることうけ合いだ。

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画像集#023のサムネイル/PS Vita版「パワースマッシュ4」プレイレポートを掲載。一人称視点モードや写真を取り込めるエディットモードなど,PS Vitaの機能を生かした意欲作だ
 また,PS Vitaをインターネットに接続すれば,エディットしたキャラクターをオンラインで公開することができる。
 本作には,テニス選手のキャリアを疑似体験できる「ワールドツアー」モードが用意されており,オンラインで公開したエディットキャラクターは,ツアーマップ上に出現する対戦相手として登場するのだ。

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ウェアやアクセサリーなども豊富に用意されている。また,登場するプロテニス選手達と同じコスチュームを着ることも可能だ
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一人称視点でプレイできる“VR MATCH”など,さまざまな遊びが用意された新モード“VT Apps”


 Vita版の新モードとして用意された“VT Apps”では,通常のテニスとは違う,一風変わった遊び方ができる。
 中でも注目は“VR MATCH”で,一人称視点でテニスをプレイするというもの。操作は通常のモードと同様,スティックとボタン,タッチスクリーンで行うのだが,カメラ視点の変更はPS Vitaの本体を動かして行う。

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 画面の見え方としては,PS3版をPlayStation Move,Xbox 360版をKinectで遊ぶときに近いのだが,PS3/Xbox 360版では移動やカメラ操作がほぼ自動で行われていたのに対し,キャラクターの移動やカメラ視点の移動は自分で行うので,プレイ感覚はまったく異なり,非常に新鮮だ。テニスゲームが好きなら,ぜひ一度プレイしてもらいたい。
 そのほかVT Appsでは,1台のPS Vitaで2人対戦ができる“TOUCH VS”や,モーションセンサーを使ったミニゲーム“Gyro Ship”などが楽しめる。

TOUCH VS
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 いずれも,PS Vita本体の機能を活用した面白い趣向が採り入れられているので,ぜひプレイしてみてほしい。ただ,モーションセンサーを使うVR MATCHやGyro Shipをプレイするときは,おそらくPS Vita本体をかなり動かすことになる。個人的には,これらのモードをプレイするのは自宅など屋内に止め,外出先でプレイするのは控えたほうがいい気がする。

画像集#029のサムネイル/PS Vita版「パワースマッシュ4」プレイレポートを掲載。一人称視点モードや写真を取り込めるエディットモードなど,PS Vitaの機能を生かした意欲作だ
“Gyro Ship”は,コート対面の船にある的にボールを当てていくというもの。PS Vita本体を傾けることで船が左右に傾く
画像集#030のサムネイル/PS Vita版「パワースマッシュ4」プレイレポートを掲載。一人称視点モードや写真を取り込めるエディットモードなど,PS Vitaの機能を生かした意欲作だ
“VT CAM”では,ゲーム中のキャラクターを使った写真撮影ができる。プロテニス選手だけでなく,エディットした選手を使うことも可能だ


ショット時に芝が舞い上がるなど,細かい部分までしっかりと表現されている
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画像集#019のサムネイル/PS Vita版「パワースマッシュ4」プレイレポートを掲載。一人称視点モードや写真を取り込めるエディットモードなど,PS Vitaの機能を生かした意欲作だ
 筆者はPS3版もプレイしているが,PS Vita版「パワースマッシュ4」は,PS3/Xbox 360版に遜色ないクオリティのグラフィックスを実現しているという印象だ。ちなみにセガによれば,Vita版ではグラフィックスがブラッシュアップされており,光や影の表現などは,PS3/Xbox 360版以上とのこと。
 今回は,時間の関係で「ワールドツアー」モードをあまりプレイできなかったのだが,Vita版はPS3/Xbox 360版の同モードに,新しいシーズンやイベントを追加したものになっているそうなので,じっくり遊び込めるはずだ。

 以前「こちら」の記事でお伝えしたように,12月17日/18日に東京都内のソニービルで開催される「PlayStation Vita“PLAY”キャラバン-全国体験会-」,および幕張メッセで開催される「ジャンプフェスタ2012」において,本作の試遊が可能だ。本作に興味を持った人は,会場を訪れてみてほしい。

「パワースマッシュ4」公式サイト


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    パワースマッシュ4

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