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ARM,28nm HPMや16nm FinFETで製造されるCortex-A50用のPOP IPを発表
Cortex-A50プロセッサ・シリーズ | |||
配信元 | ARM | 配信日 | 2013/04/16 |
<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>
Cortex-A53プロセッサのコア・ハードニングを高速化
英ARM社(本社:英国ケンブリッジ,日本法人:横浜市港北区,以下ARM)は,TSMC 28HPMプロセス・テクノロジーでARMv8アーキテクチャ・ベースのCortex-A57,Cortex-A53プロセッサを実装するためのPOP IP製品,およびTSMC 16nm FinFETプロセス・テクノロジーに対応するPOP IPのロードマップを発表しました。ARMの戦略的な実装計画に基づく,その中心的要素であるPOPテクノロジーは,ARMパートナー各社によるデュアル,クワッド・コアの実装をよりスピードアップし,消費電力,性能,実装面積で幅広い最適化を可能にします。このソリューションにより,Cortexプロセッサ・ベースのシステムオンチップ(SoC)の開発において,競争力のある実装を短期間で実施することにより,リスクを低減するとともに,製品の市場投入時期が大幅に短縮されます。
Cortex-A57,Cortex-A53プロセッサは,単独もしくはbig.LITTLEプロセッサの組み合わせとして使用でき,最適な性能と電力効率を提供します。ARMはすでに,Cortex-A57向けのPOP IP(28HPMバージョン)をライセンス供与し,複数のリード・パートナーが設計を実装中です。16nm FinFETバージョンのCortex-A57/Cortex-A53プロセッサ向けPOP IPソリューションは,2013年第4四半期にライセンス供与を開始します。
新しいPOP IP製品は,Cortex-A7,Cortex-A9,Cortex-A15プロセッサおよびARM Mali-T624 GPU,Mali-T678 GPUなど,28HPMをターゲットとした既存の製品ポートフォリオに追加されます。ARMパートナー各社は現在,モバイル・ゲーム,DTV,セットトップ・ボックス,モバイル・コンピューティング,スマートフォンなどの分野で,POP IPを使用したSoCを出荷中です。
POP IPテクノロジーは,ARMプロセッサ実装の最適化に必要な3つの要素で構成されます。1つは,特定のARMコアとプロセス・テクノロジー専用に調整されたARM ArtisanフィジカルIPロジック・ライブラリとメモリ・インスタンスです。このフィジカルIPは,ARMの実装エンジニアとプロセッサ設計エンジニアの緊密な協力を通じて開発されています。2番目は,ARMがコア実装で達成した正確な条件と結果を記録する総合的なベンチマーキング・レポートです。最後は,ユーザ・ガイド,フロアプラン,スクリプト,設計ユーティリティなど,その結果を出すために使用したメソドロジを詳説するPOP実装知識です。これにより,お客様が,短時間,低リスクでARMと同じ実装に達することができます。POP IP製品は,現在,40nm〜28nmで提供され,Cortex-Aシリーズの各種CPU,Mali GPUについて16nmプロセス・テクノロジーまでロードマップがあります。
ARMのフィジカルIP部門マーケティング担当副社長であるDr. John Heinleinは,次のように述べています。「ARMは現在,POP IPおよびフィジカルIPプラットフォームを通じて,リード・パートナー各社によるCortex-A57およびCortex-A53プロセッサ実装をサポートしており,最先端のプロセス・ノードにも対応していく所存です。現在および将来のARMプロセッサ開発と緊密に協調する形で,POP IPコア・ハードニング高速化ソリューションの総合的なロードマップを展開できるのは,ARMだけです。」
CortexプロセッサおよびMali GPUに対応するPOP IPの提供時期は,
http://www.arm.com/products/physical-ip/index.php ご覧ください。
■ARM website:
http://www.arm.com/
■ARM Connected Community:
http://www.arm.com/community/
■ARM Blogs:
http://blogs.arm.com/
■ARMFlix on YouTube:
http://www.youtube.com/user/ARMflix
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