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グローバルテストを控えた「マスター×マスター」をテストプレイ。爽快なシューティングアクションを軸に,PvEやMOBAなど多彩なコンテンツが楽しめる
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印刷2016/02/26 18:00

プレイレポート

グローバルテストを控えた「マスター×マスター」をテストプレイ。爽快なシューティングアクションを軸に,PvEやMOBAなど多彩なコンテンツが楽しめる

 エヌ・シー・ジャパンは,新作オンラインゲーム「マスター×マスター」のグローバルテスト(関連記事)を,2016年3月9日から23日まで実施する。
 本作は,「スピーディーな戦闘」と「爽快なアクション」が特徴の“シューティングアクション”だ。日本では突然テスターの募集が始まる形になっているが,韓国ではすでにクローズドβテストが行われており,反響も良好なようだ。
 今回,グローバルテストに先駆けてテストプレイする機会が得られたので,どのようなゲームになっているかを紹介していこう。

多彩なゲームモードが搭載されているタイトルだが,キャラクターを操作するアクション要素の作り込みにも注目してほしい。画面は開発中のものであるため,変更される可能性もあるとのことだ。また,インタフェースの撮影が禁止だったので,記事中の画像で確認できないのはご容赦いただきたい
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2人のマスターを切り替えつつ戦うシューティングアクション


 最初に,シューティングアクションと銘打たれた操作系について紹介していこう。
 操作方法は,マウスの右クリックにより移動を行うタイプと,[W/A/S/D]キーで移動を行うタイプから選択できる。本作では,敵の攻撃を回避しつつ,きちんと敵を狙って攻撃する必要があるため,ほとんどのプレイヤーはキーボード移動タイプのほうが操作しやすく感じるだろう。よってここではキーボード移動タイプを基準に解説していくが,操作方法自体はオプションの環境設定で変更できるので,自分に合ったほうを選ぶといい。

 本作の操作において特徴的なのが,マウスカーソルの場所に連動してキャラクターの向きが変わるということ。マウスの左クリックが通常攻撃で,マスター(キャラクター)によって剣や銃で攻撃を行うのだが,このとき,マウスカーソルのある方向に攻撃が発動する。つまり,[W/A/S/D]キーで移動しながら,常にマウスカーソルは敵の方向へ向けて攻撃を放つというのが,本作の戦闘の基本だ。
 ちなみに,通常攻撃は「敵にカーソルを合わせてクリックすれば必ず当たる」というものではないので,弾速の遅い射撃武器などの場合は,敵の動きを予測して偏差射撃をする必要がある。

マシンガンを連射したり,攻撃ボタンを押しっぱなしにして溜め攻撃を発射できたり,あるいは剣で連続攻撃を行ったりと,攻撃方法はさまざまだ。本作では,マスターが使用できるスキルの数が限られているので,使用頻度の高い通常攻撃が重要なダメージソースになる
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 [Q]キーと[E]キーを押すと,各マスターごとに異なるスキルを発動できる。スキルはどのマスターも4種類所持しているのだが,実際のバトルではその中から2種類を選択して出撃することになる。同じマスターでもスキルのチョイスで戦術は変わってくるので,性能を確認のうえ慎重に選ぶ必要があるだろう。

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 そのほかのアクションとしては,マウスの右クリックに主に回避行動,[Space]キーにジャンプが割り当てられている。主にマップの移動や敵の攻撃の回避に使うアクションで,とくに回避はすぐに押せる右クリックで発動するだけあって,その重要性は高い。
 だたし,回避とジャンプは時間の経過で回復するスタミナ(マスターの上に表示されている白ゲージ)を消費する仕様となっており,連続での使用には制限が掛けられている。普段は移動によって敵の攻撃を避けるようにして,強力なスキル攻撃が使われる危険な場面などで回避を行うことになりそうだ。

敵の危険な攻撃は赤いマーカーで表示される。すぐさま回避で攻撃範囲から脱出しよう
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 マスターの上に表示されるゲージは,白がスタミナ,緑がHP,青が必殺技ゲージとなっている。PvPにおいては,相手のスタミナゲージの残量を考慮して回避されないタイミングでスキルを発動したり,死角から不意を付くといった使い方が有効だと思われる。
 必殺技ゲージは攻撃をヒットさせることなどで上昇していき,これが満タンになると,[R]キーで強力な必殺技が発動可能だ。

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 もう1つ,本作のバトルにおいて非常に重要なのが,マウスホイールダウンの操作で行われるマスターの入れ替え「デュアルマスター」システムだ。本作では,バトル開始前に手持ちのマスターを2体選ぶことができ,この2体をバトル中に切り替えながら戦える。HPがピンチのときに交代したり,防御力の高いタンクで相手の攻撃を凌ぎ,チャンスになったらアタッカーに変えて攻勢に出たり,あるいは相手の構成と相性の悪いマスターを下げたりといった使い方ができるのだ。選択するマスターによって,さまざまな戦闘スタイルが生み出されていくのではないだろうか。

 ちなみに,グローバルテスト時点で登場するマスターは30体で,各マスターの攻撃範囲は,「近距離」「中距離」「遠距離」の3タイプに大別されている。テストプレイの序盤では,近距離タイプの“シズカ”,中距離タイプの“テジン”,遠距離タイプの“イ・ノウィン”を使用できた。残りの27人は,特定の業績を達成して一定のゲーム内マネーを支払うことでアンロックされていく仕組みのようで,気になるマスターがいてもすぐには使えない仕様となっている。
 また,「スキン」という形で,マスターの外見を変更することも可能だった。

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メインモードになりそうなMOBAコンテンツ「ティタンの遺跡」


 ゲームモードは,ソロプレイが主体となるPvEモードの「ステージ」と,PvPコンテンツが集まった「アリーナ」が用意されている。

ロビーとなる艦橋から各種コンテンツへと出発することになる。ここでは,ほかのプレイヤーとコミュケーションを取れる
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 本作でメインモードになりそうなのが,アリーナの「ティタンの遺跡」で,これは5対5のMOBAコンテンツだ。2つの軍に分かれて,敵のティタンのコアを破壊するため仲間と協力して戦うことになる。基本的にはPvPだが,「AI共同戦」という,いわゆるBOTを交えたPvEとしても楽しめる。また,初めてプレイするときは,フィールド内の施設の紹介から実際のゲームの流れまでを丁寧に解説してくれるチュートリアルが行われるので,「そもそもMOBAって何?」という初心者でも安心だ。

 ティタンの遺跡のルールは,前述したように敵陣の最奥にあるティタンのコアを破壊することで勝利となる。マップの構造はMOBAらしく左右対称となっていて,3本の道(レーン)に沿って自動的に守護兵(ミニオン)が行軍していくので,彼らを活用して道中のオブジェクトを破壊し,敵陣の奥地へと進んでいくのが基本的な流れだ。
 ゲームの制限時間は25分で,その間にコアが破壊されなかった場合は,敵の討伐などで入手できるポイントによって勝敗が決まる。また,コア破壊前にそのポイントが一定以上集めた場合でも勝利となる。

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 ティタンの遺跡においては,単純に敵を倒すだけでは勝利することはできない。フィールドに点在するオブジェクトの効果を知り,それを有効に使うことで有利な戦況を作れるのだ。以下で主要なオブジェクトと機能を紹介しておこう。

●ティタンの結晶
 この装置を占拠([F]キーでインタラクション)すると,その周囲の状況がマップに反映される。敵味方の位置が分かるのは大きなアドバンテージだ。レーンから少々離れた場所にあるが,近くを通ったら確実に占拠しておきたい。

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●破壊の祈祷師
 中立の敵で,普段はただ立っているだけだが,攻撃すると反撃される。いわゆるジャングル内の中立クリープ。撃破すると一定時間能力値が上昇するバフが得られるので,敵陣に踏み込む前に倒しておきたいところだが,タフで,倒すのに少々時間が掛かる。

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●祭壇の封印
 インタラクションで封印を解除すると,ルアークもしくはアダマンという英雄NPCが出現する。彼らは非常に強力で,敵のオブジェクトを破壊すべく,高い耐久性を武器に突撃していく。戦況を大きく左右するため,祭壇の封印の近くでは敵との遭遇率も高くなりそうだ。

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●ティタン
 敵を倒して一定のポイントを獲得すると,ティタンという巨人が召喚される。ティタンは,中央のレーンを進撃して,敵本陣に向けて特攻する。攻防ともに強力なのだが,攻撃時に狙われるとグロッキー状態になってしまうので,ティタンが召喚されたら護衛しながら進んでいくのが,このモードの基本だ。
 なお,ティタンのような強力なNPCを倒すと,ティタンの欠片というアーティファクトがドロップする。これを本陣まで持ち帰り10個集めると,自らがティタンの化身へと変身することも可能だ。

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 ストラテジー要素を含むティタンの遺跡は,まさにMOBAらしいルールだが,戦闘中に金を稼いでアイテムを購入するという要素は省かれており,その分アクション性が高められている印象だ。相手の出方をうかがって静かに,しかし速やかに行動する前半戦から,ティタンが登場し始める中盤戦,そして敵(もしくは味方)の本陣近くで行われるであろう終盤戦まで, テンポ良く試合が動き続ける。
 デュアルマスターシステムにより,2人のマスターを選べることで,役割(ロール)の縛りも緩くなっていることもあり,カジュアルに楽しめそうな雰囲気だ。今回はテストプレイということで,プレイヤーによる5対5の対戦は体験できなかったのだが,ルールがしっかり作られているので,仲間と作戦を練ってガチで戦術的な勝利を目指すこともできるはずだ。


作り込まれたシューティングアクションという土台の上に各種コンテンツが盛り込まれたタイトル


 ティタンの遺跡以外の各種コンテンツも紹介していこう。
 PvEモードのステージでは,見下ろし型のアクションゲーム風のステージを攻略していくことになる。クリアの報酬として「ギア」という装備品を獲得でき,これでマスターを強化できるので,コツコツと育成していこう。
 ステージには複数の難度が用意されており,ほかのプレイヤーとパーティを組んで戦うことも,気軽にソロプレイで遊ぶことも可能だ。

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 アリーナでは,チームデスマッチ形式の「戦闘訓練室」と,拠点を占拠することが目的の「占拠戦」というコンテンツも確認できた。戦闘訓練室は3対3の対戦プレイとなり,狭く起伏のあるステージで5分間激しいバトルを行い,倒したマスターの人数によって勝敗が決まる。制限時間が短く,復活地点が近いこともあって攻守の切り替えが早く,スビーディなバトルが楽しめる。AIを含めた対戦もできるので,プレイヤースキルを磨きたい,マスターとスキルの組み合わせを試したいという場合にも活用できるだろう。
 占拠戦は,敵を倒すよりも拠点の占拠が重要になる4v4のPvPモードなのだが,こちらはAI共同戦がなかったので,今回は体験できなかった。

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 テストプレイでは確認できなかったが,ほかにも簡単なルールで楽しめるミニゲームなどのコンテンツが用意されているという。

 実際にプレイした感覚としては,丁寧に作られたアクションゲームに,敵の攻撃をかい潜りながら狙って撃つ楽しさと,2人のマスターとスキルの組み合わせを考える楽しさが加味された独特なプレイ感が好印象だった。アクションの基本となる回避と攻撃の仕組み自体はシンプルで分かりやすいのだが,マスターとスキルの組み合わせ次第で戦闘スタイルがガラリと変わり,自分なりのベストな組み合わせと,それに合う戦術を考えるだけでも面白い。

 テストプレイ前はMOBAの新規タイトルかと思っていたが,実際にはシューティングアクションというジャンル名通り,敵の攻撃を避けつつ狙って撃つアクションゲームが土台になっている。PvPやMOBAコンテンツはあくまで味付けであり,キャラクターを操作すること自体が楽しい,気持ち良いと感じられるようにこだわって制作されているのではないだろうか。画面写真だけ見るとちょっと地味なので,実際にグローバルテストに参加して本作の魅力を感じてもらいたい。テスターの募集は,3月1日11:59までとなっているので,それまでに応募をお忘れなく。

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