このゲームの読者の評価
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運用姿勢下の下の下 15 - 投稿者:菩薩峠(男性/30代)
- 投稿日:2019/05/27
- 良い点
- ●現状アーケードとほぼ同じオプションで遊べる家庭用タイトルとなっている
FHSが使えるのはよいと思う。アプデでR-RANやASSISTED-EASY、HCN楽曲追加やAC最新作と同じくソフランの曲の上と下の緑数字も表示されるようになれば尚よい
●月額課金な所
一ヶ月2000円未満で好きなだけ遊べるのはよいと思う
●楽曲の追加がある
月々無条件開放が2曲。ゲーム内ポイントを用いて解禁出来る曲が数曲追加されている。また、有料だが30曲程度が入った楽曲パックも定期的に追加されているのは嬉しい - 悪い点
- 〇楽曲解禁のマゾさ
稼働開始時に少しやってて、最近復帰した身としては、分かっていた事ではあるがお世辞にもユーザーフレンドリーな解禁難易度とは言い難い。楽曲の解禁はゲーム内ポイントを使用するのだが、高難易度曲になるとべら棒な数量を要求される。ポイントは楽曲クリアと、用意された任意の課題を装着して楽曲をクリアしていくと溜まっていく。が、ただの楽曲クリアで貰えるポイントは微々たるもの。課題に関しては、同じ課題は24時間に一回しか装着出来ないという信じられない制限付き。一応有料のチケットを用いれば再装着が可能になったり、貰えるポイントが増えるが、面倒な事に変わりはない。まぁこれが「楽曲」単位での解禁ならまだ分かる。そうではなく「楽曲の難易度」単位での解禁なのでお話になっていない。このゲームの楽曲は難易度が3段階あるのだが、例えば一番上の難易度を解禁しても、一つ下、二つ下の難易度の譜面はまたポイントを貯めて別個に解禁しなければならないのだ。この意地でも毎月課金させてやろうという時間引き延ばし商法には怒りすら覚える。だったらいっその事金で一気に全部解放させろと思うが、そうした物は残念ながら用意されていない。あと先述の楽曲パックも30曲で6000円前後と地味に高い(過去PS2で出たCS作品は100曲以上入って7000円とか)。ゲームセンターのオペレーターに忖度して家庭用を快適にし過ぎない方針を採っているのは何もコナミだけじゃないし、昨今のアミューズメント施設の経営状況を考えれば理解出来るが、これは度を越している。
〇解禁出来ない楽曲
上記に加え更にストレスを感じさせるのが、過去に解禁可能となった楽曲が一定期間解禁出来なくなる仕組みだ。全く意味が分からない。いや、継続プレイしない事によるデメリットを思い知らせたいという意図は分かるが、運営やメーカーに対するヘイトしか溜まらない。KONAMIはアーケードでもこの傾向があり、特にギタドラシリーズやSDVXでは解禁を逃すと数か月単位で常設プレイ出来なくなる楽曲が存在する。これはイベント期間が終了したら速やかに全楽曲解放するセガ系列の音楽ゲームとは全く異なるアプローチと言える。言うまでもなくユーザーに配慮しているのは後者であるし、なんらかの理由でゲームセンターに行けない期間があっても復帰しやすい。
話を元に戻すが、まぁ1万歩譲ってそれはいいとしよう。さらに酷いのがチャンピオンシップ解禁曲である。これは一定期間スコアアタックランキング大会が開かれ、そこだけで解禁出来る課題曲の事。そのコースを一回プレイすれば解禁出来る訳だが、まぁお分かりの通り期間限定なのでそれを逃せば無期限に解禁出来ない楽曲となってしまう。最初の内(稼働開始の2015年末〜2017年)は復刻開催などもあり、まぁ気長に待てばまた解禁できるよね、という空気があった。しかしこのチャンピオンシップ、サービスがうまくいっていないのか、2017年8月から今に至るまで全く開催されてないのである。約2年、解禁出来ない曲があるのである。しかも解禁出来ない曲は永遠のボス曲「冥」や「灼熱BeachSideBunny」など人気曲ばかり。私一人が一回プレイするだけで楽曲のクリアレート(全ユーザーの何パーセントがクリア出来たかという数値)が1%以上上下するくらいの過疎ゲームなので、多分このタイトルを常時担当しているスタッフなどいないのでしょう。大会を開催する工数が裂けないならもう時効だろって事で解放してくれたっていいじゃないですか。2年ですよ?十万歩譲って購入出来るようにしてもらいたい。これはもはや継続課金しなかったペナルティというよりサービス放棄です。ただのキャラの見た目が変わるだけのアバターを買い逃したのとは訳が違うんですよ?音楽ゲームの肝である楽曲がデータ上存在しているのに2年間解禁出来ないんですよ?これはただの怠慢です。
〇なんかスマホ版に移行する気まんまん
このPC版のビートマニアIIDXが出るにあたって、公式で専用コントローラーが発売された。ACと同じくマイクロスイッチ仕様で、小型化に際しターンテーブルの大きさはややコンパクトになっているが、鍵盤とターンテーブルの距離もAC準拠となっている(何を当然の事をと思うかもしれないが、PS2で出た初代コントローラーはこの鍵盤とターンテーブルの距離がACとは異なる=プレイフィールやそもそも難易度が違ってしまっている)。私は購入しなかったのだが、何やらこれも各所から不満点が出ていた。で、このコントローラーなのだが、なんと完全受注生産であり、つまりは限定生産なのである。要するにこのゲームをやりたい、専用コントローラーが欲しい、となってももはや手に入らないのである。もちろん少し工夫すれば先述のPS2の専コンや、同じくPS2用に受注生産していたマイクロスイッチ仕様で皿と鍵盤の距離もAC準拠のアーケードスタイルコントローラーを使用する事も出来る。しかしそれらはもはや10年以上前の代物であり、もちろん生産などとっくに終了していて、現在では中古品を漁るしかない。一応キーボードでもプレイは出来るが、言わずもがな、このゲームを楽しむのであれななんらかの専用コントローラーが必須なのである。それをコナミは今現在いつでも購入出来る状態で用意していないのである。楽曲のみならずハードウェアにすらプレミアム商法を適用しているのである。
もちろん専用コントローラーなど大量生産した所で、そうそう捌ける物ではない。INFINITAS専用コントローラーに関しては3万円を超える代物であるし、クレジットカードを持っていなければ購入出来なかった。にしたって機会を逃したら途中からプレイする事すら普通に出来ないゲームってなんなんでしょうか?
で、そんな状況に一石を投じたのが、昨年末に発表された「専用コントローラ エントリーモデル」である。こちらは仕様としては初代PS2コントローラー準拠らしく、マイクロスイッチではなく接点方式を採用。作りとしてはINFINITASコンと比べるとチープではあるが3万円を超えていた同モデルから大幅に価格を抑える事に成功。スクラッチと鍵盤の距離も、プロジェクト発表当初は初代専コンに倣ってAC版よりもコンパクトになっていたが、多数の批判があったのか、後にアーケード版に準拠する事が決定した(最初からそうしとけ)。前回の教訓から、クレカ以外にも同社のチャージ式通貨「PASELI」を用いた購入も出来た。が、こちらも完全受注生産なので今では注文する事も出来ない。
で、このコントローラー気になる機能がある。それはbluetoothでの接続である。先に出たINFINITASコンは完全にUSB接続となっており、その様な機能は付いていない。音ゲー、特にIIDXは判定も近年の音ゲーに比して厳しく、無線での接続に果たして耐えられるのだろうかと訝しんでいた。そんな折に「beatmaniaIIDX ULTIMATE MOBILE」なるスマホ向けタイトルが発表された。これはスマホで同作が楽しめるというアプリケーションなのだが、つまりこの新たに受注を承っていた廉価版コントローラーはこちらに対応した物だったのだ。そうすると事情が変わってくる。まだ公式にどうなるかは確認出来てないのだが、これからメインとなるであろうスマホ版には初代INFINITASコンは無用の長物となってしまうのではないか、という疑念が湧いてくる。スマホ版の同タイトルを専用コントローラーを使いつつ、スマホの小さい画面を見ながらプレイするなどほぼ不可能であろう。現に何回か行われた体験会でも別途ディスプレイに出力してプレイしていた。そうなると接続コネクタにある程度融通が利くAndorid端末はまだいい。しかしiOS端末などはご存知の通り現行機種はライトニングコネクタを繋ぐポート以外何かを接続する穴は開いていない。ここから推測すると、bluetooth接続のないコントローラーを用いる場合、iOS端末でIIDXを遊ぶとしたら画面出力か専用コントローラーの接続のどちらかを捨てなければならない。もちろん分岐させてどちらも繋げるようにする事は出来るのかもしれないが、HDMI出力とUSB接続を同時に分配し、且つプレイに支障を来す遅延を全く生まないコネクタなどあるのか?コナミが気を利かせて出してくれるのか?など疑問は尽きない。高い金を出したのに4年間の粗末なサービス提供で手元のコントローラーが文鎮になってしまう可能性を感じているユーザーの心境はいかばかりか。
もちろんINFINITASのサービスも並行して行われる可能性も低くはないが、現状の運用状況を見る限り、モバイル版が出てそっちがメインストリームとなってしまったらいつサービスを終了してもおかしくない。サービスを終了してもオフライン版に移行する、といった可能性は低い。誰でも600曲近くを遊べてしまうアプリケーションをタダで提供する訳がないからだ。もちろん買い切りソフトになる可能性もあるが、頑張って継続課金して全曲解放したユーザーと、買い切りになったタイミングで初めて購入するといったユーザーに同じ価格で提供するのは不公平な話であり、そこの線引きが課題でもある。 - 総評
- 総評してサービス体制が粗末と言わざるを得ない。少しずつでも毎日継続的にプレイし、全600曲1000数百譜面余りを解禁していつでもプレイ出来るようになっているユーザーは快適にプレイ出来ているのではないかと思う。が、少しでもまずいタイミングで休止期間のあったプレイヤーにとってみれば快適さや親切さとは無縁なタイトルだろう。現に、今受注品の専用コントローラーを購入してこれをやり始めようとしても、楽曲解禁のマゾさで数日で心が折れるだろう。だったらアーケードに金を突っ込んだ方がいくらか精神的だ。2人プレイが出来ない、中央レイアウトがない、等はもはや些末な問題だ。
もはや今からこのタイトルでお家でビーマニ三昧、などと考えない方がいい。
モバイル版も既になにやらきな臭いが、そちらを待つのがいいだろう。
と言ってももう専用コントローラーもいつ手に入るか分からないからな・・・。
同種のサウンドボルテックスの家庭用版もあるが、そちらはもっと地獄で、一曲毎の課金方式で、楽曲解禁のマゾさはINFINITASに引けを取らないアーケード準拠。
頼みの綱であったアーケード連動もなくなってしまい、アーケードと並行して楽曲を効率よく解禁していく事も出来なくなってしまった。
サービスも渋く、アーケードに先行して月に1曲新曲配信はなされるが、最上位譜面は数曲の同じ曲を何度もプレイさせられるクソしょうもないIII以前のブラスターゲート仕様をこなさなければ遊べない。
加えて完全受注のコントローラーはそれがなければほぼ遊ぶ事は不可能。
正規品ではないが、中国の方で高品質なコントローラーを売っているメーカーもあるが、高価だし、アナログデバイスの入力方式が若干異なる為、PC版ボルテで使う事が出来るのかは分からない。
総じてコナミのPC版音ゲーサービスは地雷。
地雷としか形容できない。
出して旗色が悪いと見るや投げっぱなし。
しかる後何事もなかったように次のサービスに移行しようとする潔いまでのクズっぷり。
もちろん完全にこれを捨ててスマホ版に移行とはならない可能性もあるが、現状の有り様だといつ切り捨ててサポート終了となっても不思議ではない。
何度でも言うが今からやろうとしない方がいい。
それが今でも継続プレイしている自らの首を絞める事になったとしてもかまいません。
一人でも被害者は増えない方が意義があると感じる。
そんなサービス内容です。 - プレイ時間
- 200時間以上
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 2 5 1 5 2
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