このゲームの読者の評価
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自分には低い点数が付けられない 85 - 投稿者:ピピン (男性/30代)
- 投稿日:2017/11/14
- 良い点
- ・雰囲気
儚いピアノの旋律、木漏れ日の差し込む教室、生徒達のざわめき、幻想的な異世界。全編を通じて美しく、切なく、どこか懐かしい世界が広がります。
・ストーリー、キャラクター
主人公の日菜子がとても魅力的な人物に描かれています。物語は彼女の一人称視点で進み、一歩ずつ前進する様子が丁寧に描写されます。高田憂希さんの抑揚を抑えた演技も素晴らしく、このような表現もできる方なのかと驚きました。
・音楽
とにかく美しく煌びやかです。表題曲"BLUE REFLECTION"の印象的なメロディが至る所で登場する演出も光ります。戦闘曲は全て全力投球で、ボス戦は壮大な三楽章構成です。
・グラフィック
3Dモデルは上手に岸田メル先生のデザインを反映しています。つまりかわいい。特筆すべきは校舎の描き込みで、黒板の落書きは恐らく誰もが息を飲む再現度です。大一番の原種戦もかなりの臨場感です。
・ユーザーインターフェイス
これほど凝った作品は初めて見ました。UIを表示して初めて画面が完成する工夫が施されています。視認性、レスポンスも〇。
・戦闘モーション
同社の作品は劣化の一途を辿るばかりで危惧していましたが、今作は華麗な戦闘モーションが目白押しです。終盤のスキルは演出も含めて過去の作品群を一歩上回るレベルかもしれません。
・戦闘システム
必殺ゲージを様々な用途に使うことができ、いつゲージを回収するか、何に消費するかで戦闘の流れが大きく変わる面白いシステムです。そう、システムはね…。 - 悪い点
- ・戦闘難易度
「くまミサイル!」(相手はしぬ)
噂に違わぬ低難易度です。グラフィック・システム共に妥協してないのに台無しという気もしますが、後述の通り敢えてこの難易度なのだと思います。
・異世界
自動生成?と思う程に単調です。マップにも哲学が欲しかったところ。
・クエスト
自動生成?と思う程に単調です。個性的な依頼文が一番の見どころ。
・戦闘以外のモーション
削れるところは削ったようです。
・粘着質なカメラ
駆け足のきれいな青春を謳歌する日菜子たちに申し訳なくなります。 - 総評
- 気になっていた作品。難易度が下方向にヤバいと聞き買い控えていましたが、作曲の浅野隼人さん最後のGUST作品と知り、楽曲目当てで購入しました。結果、夢中になりました。
美しく儚い世界観、そこで繰り広げられる王道の成長物語に何度も目頭が熱くなりました。これらの表現にスタッフが心血を注いだ様子が伺えます。このゲームは日菜子の日常を彼女の目線で体験する作品で、単調な戦闘もクエストも、魔法少女の視点を楽しむ「鑑賞」のため用意されていると解釈しました。ゲームとしての歯応えは皆無ですが、プレイ後感は良質なアニメを観た感覚に近いものがあります。
長所が文章や映像だけでは伝わりにくく、レビューでもゲーム性の薄さに対する不評が印象に残る作品と思います。私も発売直後の低評価で貴重な出会いを逃すところでした。短時間でクリアできるので、気になる方は実際に触れることをお勧めします。間違いなく評価が割れる作品ですが、私は欠点があると理解しつつどうしても低い点数をつけることができません。GUSTの本気を見ました。 - プレイ時間
- 20〜40時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 5 4 5 2
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