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フランドル絵画風の新世界が描かれたオープンワールドRPG「GreedFall」,ライブデモが初公開
開発元のSpidersは,これまでに「The Technomancer」(PC / PS4 / Xbox One)や「Bound by Flame」,日本語版もリリースされた「マーズ:ウォーログ」といったアクションRPGを手掛けてきた。その開発にはSony Interactive Entertainmentが2008年に無料公開しているゲームエンジン「PhyreEngine」に独自改良を加えた「Silk Engine」を使い,矢継ぎ早にタイトルを公開してきたメーカーだ。
これまでの作品は火星のような赤茶色の殺伐とした世界観が描かれることが多かったが,本作「GreedFall」ではより緑の多い世界が描かれる。同社CEOのジャンヌ・ルーソー(Jehanne Rousseau)氏によると,開発チームによる新しいチャレンジとのことだ。
フランドル絵画にインスパイアされたビジュアルで,今回のデモでもその様子を確認できた。
「GreedFall」の世界観は「現実の17世紀頃の世界情勢」をテーマにし,旧大陸から新大陸へと進出する帝国主義,魔術を使う新大陸の原住民などが描かれる。
新大陸の豊かな資源を求めて植民地化を進めた旧大陸の勢力だが,母国は戦争と伝染病,過大な資源採掘によって疲弊しており,それらを治癒する力が新大陸の魔術にあると信じられている,というバックストーリーだ。
主人公は商業国家“Congregation of Merhants”の元首コンスタンティン・デュ・オルセイの“いとこ”である,デ・サルデ(性別選択可)。コンスタンティンの右腕として,新大陸に進出している4つの旧大陸勢力と原住民たちとの交渉役を担っている。
原住民はドルイドのような風貌で,いくつかの部族に分かれている。今回のライブデモでは,大きな楕円形の岩の中央をくり抜いた,ポリネシアの文化的モチーフなどを組み合わせた,独特の文化を持つ勢力が登場した。
本作は現実の中南米や北米で起きた原住民と開拓民の争いの歴史をベースにしているが,プレイヤーはそうした各勢力の狭間で活躍していくようだ。
メインクエストだけで80種あり,様々なアクションや外交を楽しみながら,この大陸の未来を決めていくわけだ。
今回のデモの舞台は,植民地時代初期のニューヨークをさらにバロック調にしたような,新大陸における最大の都市。そこで,デ・サルデが原住民のシオラという名前の女性を連れて,コンスタンティンのオフィスに入っていく様や,Bridge Allianceと呼ばれる旧大陸勢力との交渉シーンなどが紹介されていた。ルーソー氏によると,最終的には4つの旧大陸勢力と原住民(シオラ)を合わせて,合計で5人のお供を連れて旅をするという。パーティベースのアドベンチャーになると思われ,ルーソー氏は「どの勢力に加担するかで仲間が快く思わず,最終的には離れていってしまうこともある」と話していた。
今回は,2017年にリリースされたティーザー映像(関連記事)に登場したような,“ガーディアン”と呼ばれる巨大クリーチャーと出くわすことになったが,おそらくは原住民勢力に加担するかどうかで,プレイヤーが倒さなければならない相手になるのかどうかも決まってくるはずだ。
現時点では,デモに登場したキャラクターたちのアクションや,会話中の表情アニメーションはお世辞にも良い出来とは言えず,まだまだ開発途中といったところ。ゲーム世界のアイデアはユニークながらも,なかなかAAAタイトルのようなクオリティに引き上げることができないSpidersではあるが,「Greedfall」は輪をかけて独創性の高い世界観が光る作品であるために,今後の奮闘には期待しておきたいところである。
「GreedFall」公式サイト
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(C)2019 Spiders and Focus Home Interactive.
Greedfall. A game developed by Spiders, published by Game Source Entertainment in Japan under licence from Focus Home Interactive and Spiders. Greedfall is a registered trademark of Focus Home Interactive. All rights reserved.
(C)2019 Spiders and Focus Home Interactive.