バンダイナムコエンターテインメントから2018年5月31日に発売予定のPlayStation 4用ソフト「
フルメタル・パニック! 戦うフー・デアーズ・ウィンズ」は,小説「フルメタル・パニック!」初の単体ゲーム化作品で,B.B.スタジオが開発を担当するシミュレーションRPGだ。
本稿では,本作における「物語のあらすじ」,新たに公開されたAS(アーム・スレイブ),アマルガム幹部のレナードとその部下達を紹介する。
「物語のあらすじ」は以下に引用して掲載しておくが,物語は,連れ去られた「千鳥かなめ」を取り戻すために「相良宗介」が東南アジアの「ナムサク」を訪れたところから始まるようだ。
レナード・テスタロッサが登場することも踏まえると,原作小説8巻「燃えるワン・マン・フォース」以降のストーリーが中心になるのだろう。
物語のあらすじ
舞台は21世紀初頭。我々が生きているこの世界とは、異なった歴史を歩んできた世界。
その差異は国際情勢のみならず、幾つかの技術レベルは<アーム・スレイブ>と呼ばれる巨大人型兵器の存在をはじめ、無視できないレベルで異なっていた。これらは<ブラック・テクノロジー>と呼ばれ、すべて<ウィスパード>と呼ばれる特殊能力者たちからもたらされたものだった。
これは、一人の兵士と、<ウィスパード>の力を持ってしまった少女の物語である。
世界中の紛争を撲滅すべく活動する、秘密組織ミスリル。
主人公、相良宗介(さがらそうすけ)は、その組織に所属する傭兵として、日本の女子高生、千鳥(ちどり)かなめを秘密裏に護衛することとなる。
戦場でしか生きたことがない宗介にとって、平和な日本で学生に扮する護衛任務は苦労を伴うものであった。
しかし、かなめは世界中の国家機関やテロ組織が狙う存在、<ウィスパード>であったのだ。
ハイジャック事件…… テロ組織による誘拐…… ミスリルが誇る強襲揚陸艦トゥアハー・デ・ダナンの占拠……香港に現れた謎のAS部隊…… クリスマスに起きた豪華客船シージャック……宗介とかなめは、<ウィスパード>を取り巻く数々の事件に巻き込まれながら、時には支え合い、時にはぶつかり合い、窮地を切り抜けていった。
そして、同時に惹かれあっていった。
そんなふたりの日々に、突如終わりの時が訪れる。
世界を裏から操る秘密結社アマルガム。数々の事件の裏で暗躍していた、かの組織が本格的に動き始めたのだ。
本気となったアマルガムの動きは、これまでとは異なっていた。
かなめへの直接的な襲撃に留まらず、その魔の手は宗介とかなめの通う陣代高校にまでも伸びる。
壊れゆくかなめの平穏な日常……。それは宗介が今まで必死に守ろうとしてきたものが壊れていくことでもあった。
最後まであがく宗介だったが、敵の強大な力を前についに倒れ、彼はもっとも守りたかったものを失ってしまう。
それから数ヶ月後――
東南アジアの一都市ナムサク。その地に相良宗介の姿があった。
人々の熱狂と混沌が渦巻くこの場所で、新たな出会いと戦いが始まる……。
失意から立ち直ったかなめは、レナードの部下には目もくれず、ただ前へと進む。 |
暗い倉庫の中で、何かを見上げる元ミスリル情報部のレイスとハンター。ASの頭部のようにも見えるが…… |
今回公開されたキャラクターは,レナード・テスタロッサ,リー・ファウラー,ヴィルヘルム・カスパー,サビーナ・レフニオの4人。原作ファンならご存じのとおり,秘密組織アマルガム幹部「ミスター・Ag(シルバー)」とその部下達だ。
レナード・テスタロッサ
CV:浪川大輔
秘密組織アマルガムの幹部。
組織内でのコードネームは「ミスタ・Ag(シルバー)」。
テッサの双子の兄であり、同じく「ウィスパード」でもある。
知能のみならず身体能力も高く、さらにASの操縦技術も熟練兵をしのぐ腕を持つ。
柔和で紳士的な態度を取っているが、有無を言わさぬ強引さを併せ持ちその真意はとらえどころがない。
とある事件をきっかけに紳士的な態度は鳴りを潜め、己の目的のために積極的に行動を始める。
リー・ファウラー
CV:杉田智和
レナードの部下の一人。
高い実力を持つ武術家であり、どんな状況でも紳士的な振る舞いをする。
ASの操縦技術も高く、抵抗を続けるミスリルの残党の前に何度も立ちはだかる。
ヴィルヘルム・カスパー
CV:てらそままさき
レナードの部下の一人で、殺害したアマルガムの幹部のコードネーム「ミスタ・Sn(ティン)」を引き継いだ。
過去に「カスパーの部隊」と呼ばれる狙撃者集団を率いていた凄腕のスナイパーであり、神がかり的な射撃を成功させる、スナイパー特有の精神状態を「幽霊が降りた」と例えている。
クルツのかつての狙撃の師匠であるが、その才能を認めつつも「幽霊」を呼べなかった出来そこないと切り捨てている。
サビーナ・レフニオ
CV:井上麻里奈
レナードの部下の一人。
黒いスーツに身を固めており、兵士としても有能だが側近としても有能な女性。
彼に対して忠誠を越えた好意を持っており、レナードが好意をよせるかなめに嫉妬心を抱いている。
敵ASの戦闘プログラムを戦場で改変し同士討ちさせる戦法を用るなど電子戦に長けており、抵抗を続けるミスリルの残党の前に立ちはだかる。
今回紹介するASは,アマルガムが運用する「ベリアル」と「エリゴール」だ。エリゴールのカラーリングは,ファウラー機が黒,サビーナ機が白,カスパー機が青になっている。
Plan1055
ベリアル
アマルガムが運用するラムダ・ドライバ搭載AS。
搭乗者はレナード・テスタロッサで実質的に彼専用ASとなっている。
「世界一強い機体」と称されるほど機体性能が高く、ラムダ・ドライバを併用し常識外れの機動力を誇る。
ウィスパードであるレナードが搭乗することで、ラムダ・ドライバの力を全て引き出せると言われており、長時間のラムダ・ドライバの使用が可能。
また、これを利用した翼を有しており単独での飛行が可能となっている。
武装名:アイザイアン・ボーン・ボウ
本体の身長に近いくらいの長さを持つ、新月状の兵装。詳細は不明だが、<ラムダ・ドライバ>の出力を増幅し、見えない破壊エネルギーを撃ち出すものであると思われる。
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Plan1065
エリゴール(ファウラー機)
秘密組織アマルガムが運用するAS。
東側製の第3世代AS、Zy−98をベースに開発されたと推測されている。
最大の特徴は、ラムダ・ドライバが搭載されている点である。
これによって、同じ第3世代ASである西側のM9を凌駕する戦闘力を発揮する。
本機にはリー・ファウラーが搭乗する。カラーリングは黒で、ラムダ・ドライバを併用した近接戦闘に真価を発揮する。
武装名:太刀
ASの近接戦闘用の武装としては、単分子カッターと呼ばれる、微細なチェーンソーを伴ったものが一般的である。しかし、ファウラーの駆るエリゴールは単分子カッターを持たず、スチール合金の削り出しである、人間用の刀を模しただけの金属塊を携行している。本来であれば切れ味などない金属塊だが、機体に装備された<ラムダ・ドライバ>と、搭乗者ファウラーの恐るべきスキルにより、あらゆるものを斬り裂く恐るべき兵装となっている。
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Plan1065
エリゴール(カスパー機)
秘密組織アマルガムが運用するAS。
東側製の第3世代AS、Zy−98をベースに開発されたと推測されている。
最大の特徴は、ラムダ・ドライバが搭載されている点である。
これによって、同じ第3世代ASである西側のM9を凌駕する戦闘力を発揮する。
本機にはヴィルヘルム・カスパーが搭乗する。機体のカラーリングは青で、AS用の狙撃銃を装備している。
武装名:ミェテオール狙撃砲
東側が開発された狙撃砲。人間離れしたスナイピング能力を持つカスパーは、この兵装に<ラムダ・ドライバ>の力を加えることによりいかなる敵も撃破する。
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Plan1065
エリゴール(サビーナ機)
秘密組織アマルガムが運用するAS。
東側製の第3世代AS、Zy−98をベースに開発されたと推測されている。
最大の特徴は、ラムダ・ドライバが搭載されている点である。
これによって、同じ第3世代ASである西側のM9を凌駕する戦闘力を発揮する。
本機にはサビーナ・レフニオが搭乗する。機体のカラーリングは白で、電子戦用の装備を駆使した様々な戦術で戦う。
武装名:<あざ笑うような射撃>
ASの挙動には操縦者の個性がにじみ出るものだが、サビーナの場合は上品さが漂う。両手のマシンガンを交互に掃射する際にも、そういった個性がにじみ出ている。
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なお公式サイトでは,本作の初回限定生産版と早期購入特典,そして店舗別オリジナル特典の情報が公開されている。初回限定生産版では,原作者の賀東招二氏が書き下ろした短編スペシャルノベル,オーディオドラマCD,複製サイン入りミニ台本,アニメのメイキングなどを収録したBDディスクなどが特典となる。本作の購入を検討している人はチェックしておこう。
ちなみに4月13日より,13年振りとなるアニメ新シリーズ「フルメタル・パニック!Invisible Victory」が放送開始となる(
公式サイト)。
インターネットではAbemaTVで配信されることが決定しており,そのほかにも配信予定は計画されているとのこと。詳細は今後の発表を待とう。