プレイレポート
[闘会議2018]帰って来た名作ダンスゲーム「スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー」最新デモ版をプレイしてきた
その中でも注目を集めていたのが,グランディングが開発している新作VRタイトル「スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー」の体験デモだ。
オリジナルの「スペースチャンネル5」は,セガ・エンタープライゼス(当時)から1999年に発売されたドリームキャスト用のミュージカルアクションゲームで,2002年にはPS2でもリリースされている。音楽と映像の美しい同期が心地よい「Rez」でおなじみの,水口哲也氏がプロデュースした作品としても有名だ。
筆者は2月10日の午後に体験したが,そのときの待ち時間は40分ほどだった。VRタイトルに待ち時間は付き物だが,ドリームキャスト版「スペースチャンネル5」を遊べるコーナーで,モロ星人に苦戦しているうちにあっさりと自分の番となった。
今回のデモの内容は,先輩レポーターの“うらら”と,モロ星人に襲われたスペースポートをレポートするというもの。レポート中にはモロ星人と戦うことになるが,モロ星人のダンスパターンを記憶して,うまく真似できれば撃退できる。
ダンスはオリジナル版とほぼ同様で,両腕を上げる「アップ」,その場にしゃがむ「ダウン」,手や身体を左右に動かす「レフト」「ライト」,手を突き出す「チュー」,そして決められた姿勢を取る「ポーズ」で構成されている。ゲーム内では,軽快な四つ打ちのリズムに合わせてうららやモロ星人が踊っているため,ついついこちらも無意識に身体でリズムを取ってしまう。
Let’s ダンス! 黄色く縁取られた鏡に映っているのは変身した筆者と,同時に体験したもう1人のプレイヤーだ |
チュートリアルでは,うららのモーションを覚えて再現する。最初はゆっくりした動きのため分かりやすいが,後半は徐々に楽曲のテンポが上がり,それと同時にダンスのスピードも上がってくる |
プレイ中は,思った以上に身体を大きく動かさないといけないシーンが多い。例えばビーム攻撃を避けるとき,少し頭を動かすだけでは直撃してしまい,腰から大きく身体を振らないと成功にはならない。そのため回避の「ライト」「レフト」が連続すると,必然的に身体を激しく動かすことになる。
それだけでなく,アクションの間に「ポーズ」が挟まったり,チュートリアルにはなかった「頭上で腕をぐるぐる回すモーション」なども中盤から出現するため,とにかく脳に入ってきた情報を身体に伝えるスピードが求められる感覚だ。音楽のテンポもどんどん速まり,さらに激しくなるダンスと共に徐々にトランス状態になって来る。
ちなみに,その際の外界の姿はこのようになっている。
レフト,ライト。控えめに動いてたつもりが,カメラで捉えきれないほど動き回っている(恐らく,この時はビームを避けている) |
アップ。皆さんは「勢い良く両腕を突き上げる」というモーションをしたことがあるだろうか。これが連続で続くと,予想以上にいい運動になる |
オリジナル版では,これらのダンスパターンは十字キーの上下左右に割り当てられていたが,本作では「ボタン操作でやっていたアクションを全身で行う」というわけだ。ダンスゲームで実際に身体全身を動かせるというのは,想像よりもはるかに相性がいい。次第にゲーム内のキャラクターと同調している感覚が生じてくる。
さて,15分ほどの体験が終わってみれば,最初の定位置からはずいぶんと離れたところに立っていた。腕は疲れているし,汗もかいている。同時に体験した一般の方は「疲れましたね!」と言いながらも満足顔だ。筆者はVR酔いに弱いタイプなのだが,本作は場面転換のときはワープ演出で暗転するし,ダンスパートはオリジナル版と違って行進せず立ち位置が固定のため,まったく酔う要素がなく,むしろ動きが伴ったためかプレイ後は気分が良いように感じられた。
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「スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー」公式サイト
- 関連タイトル:
スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー
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(C)SEGA(C)Grounding Inc.