プレイレポート
「ASTRO BOT:RESCUE MISSION」プレイレポート。PS VRならではの臨場感溢れる3Dアクションゲーム
本作はプレイヤーの相棒となる人型ロボット「ASTRO」を操作しながら,仲間のロボット達を助けるため,バラエティ豊かな5つの惑星を冒険する。360度・全方位でアクションが楽しめるPS VRならではの特性を活かしたデザインになっており,没入感のあるゲームプレイが楽しめるのが特徴だ。
本稿では,ゲームの基本的な要素を紹介しつつ,実際に遊んでみた感想をレポートしていきたい。
本作のウリは,やはりPS VRの特徴とも言える没入感だろう。HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着した瞬間,自分の部屋がゲームの舞台となる宇宙空間および未知の惑星へと姿を変えるのだ。
プレイヤーの相棒であるASTROは,シンプルを極めたようなデザインでありながらも表情豊かで,バタバタと動き回る仕草も相まって可愛らしく,とても親しみを感じるキャラクターになっている。
ゲーム自体は,とっつきの良いシンプルな三人称視点のアクションゲームになっている。ジャンプ,パンチ,ダッシュなど,ベーシックなアクションを駆使しながらステージクリアを目指すのだ。前述の通り惑星は全部で5つあり,それぞれの惑星に5つのステージが用意されている。
そして各ステージでは,さまざまな敵がASTROの前に立ちはだかる。基本的にはパンチで倒せるのだが,身体から針のようなものを突き出してくる敵や,空中に浮いている敵もいるので,パンチやジャンプのタイミングも重要になってくる。
ジャンプボタンを2回押すとブーストが発動し,少しの間,ASTROを空中に浮遊させるホバーアクションが発動。足場の少ないステージなどで重宝するだろう。
またステージの至るところに,ASTROの仲間であるロボット「BOT」が助けを待っている。簡単に見つかるものもいれば,「こんなところにいるの!?」と思わずビックリしてしまうような場所に潜んでいるBOTも。BOTを助けなくてもステージはクリアできるのだが,ボスステージは助けたBOTの数によりアンロックされるので,ゲームを進めるうえでは一定数のBOT救出が必須となっている。
またステージの途中には,ASTROだけでは進めない難所も存在する。そんなときは,巨大ロボットであるプレイヤーの出番。コントローラーガジェットという,デュアルショックを模した装置でASTROをサポートするのだ。
例えば,足場のない場所ではフックショットを放ち,綱渡り用の道を作ってあげたり,暗い場所ではライトで照らしてあげたりもできる。ほかにも,水噴射や手裏剣など,敵やギミックに当ててサポートするようなものもある。プレイヤーとASTROの二人三脚でステージを攻略しているかのような気分になれるため,ASTROへの愛着も湧いてくるというものだ。
超巨大なボスキャラクターは必見
やや骨太ながら,倒せた時の達成感は格別
本作に登場するステージは,そのどれもが非常に特徴的。洞窟のような場所もあれば,近未来都市や遺跡,南国リゾート,森,水中など,まるで世界中を旅行しているかのような気分だ。
各ステージの最後にはボスが待ち受けている。ボスはどれもが巨大で,VRならではの臨場感を顕著に感じられる。筆者が初めてボスと遭遇した時は,見上げながら思わず「おお,すげえ……!」と声を出してしまったほど。
ちなみに最初の惑星のボスは,サルを彷彿させるデザイン。行動パターンはある程度決まっているものの,初見ではおそらく苦戦必死だ。筆者も動きを見極めるまで何度かミスしてしまった。しかし,それだけに倒せた時の達成感は格別なので,諦めずにトライしてみてほしい。
本作は,PS VRの特性を活かした臨場感や没入感がウリであることは間違いないのだが,3Dアクションゲームとしての質の高さもポイントの1つだ。とくにプレイヤーが仮想のデュアルショックで世界に介入できるところは,本作ならではの体験といえるだろう。
ステージデザインも色彩豊かで見ているだけで心躍る楽しさがある。PS VRで良質な3Dアクションゲームを探しているという人は,本作を選択肢に入れてみてはどうだろうか。
「ASTRO BOT:RESCUE MISSION」公式サイト
- 関連タイトル:
ASTRO BOT:RESCUE MISSION
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©Sony Interactive Entertainment Inc.