プレイレポート
[TGS 2021]「Survival Quiz CITY」試遊レポート。頭脳だけでなくアクションゲームの腕前も試される一風変わったクイズゲーム
本作は,オンラインマルチプレイ専用の“サバイバルクイズアクション”で,次々と出題されるクイズに正解し,優勝を目指すことが目的だ。回答は選択肢が書かれた枠に入ることで行えるが,各枠には人数制限があるため,答えを考える時間や,移動のスピードが重要となる。
クイズに正解すると「勝ち組」となり,次の問題へと進むことができる。残念ながら「負け組」となってしまったプレイヤーは脱落……というわけではなく,「負け組」用に用意されたアクションステージをクリアすることで,次の問題へ挑戦することができるのだ。
しかし,アクションステージに挑戦してる最中,直前のクイズで正解した「勝ち組」たちが,クリアさせまいと妨害してくるため,復帰は一筋縄ではいかない。本稿では,そんな一風変わった“クイズアクション”ゲームとなる本作のプレイレポートをお届けしよう。
今回の試遊版では,カスタムマッチを用いた「賞金稼ぎモード」がプレイできた。このモードは,クイズに正解したり,道中などで拾ったりして増やしたコインの総数を競うモードだ。別の「サバイバルモード」では,途中で脱落してゲーム終了となる場合があるが,本モードでは途中リタイアがないので,最後までゲームを楽しむことができる。
ちなみにカスタムマッチは,1人のプレイヤーをホストとしてそこに参加する,いわゆるプライベートマッチとなっている。こういったワイワイ遊べるタイプのゲームとしては,うれしい仕組みだ。
プレイを始めたら,まずはロビーで操作確認。本ゲームは,基本となる移動のほかに,ダッシュや匍匐前進といった動作を行える。これらのアクションは,実行時にスタミナを消費するため,ここぞという場面で使用するのがいいだろう。一通りの操作を確認したら,いよいよゲームスタートだ。
クイズの出題形式には,いくつかの種類がある。シンプルな「早押しクイズ」や,5問正解するまでの早さを競う「5問正解クイズ」,正解のマスに素早く駆け込む「ダッシュクイズ」など,バラエティに富んでいる。
答えは基本的に4択なのだが,普通の文章問題はもちろん,少しずつハッキリしてくる画像が何かを答えるビジュアルクイズや,最初に表示されたヒントの画像を覚えてから後の出題に答える記憶クイズなど,内容も多岐にわたる。
ここで正解すると「勝ち組」コースへ進むことができ,不正解だったり勝ち組の人数枠に収まることができなかったりすると,「負け組」コースへと落とされてしまう。
「勝ち組」の場合,武器庫が並んだ場所に行くことができる。そこでは,「負け組」コースを進むプレイヤーたちを妨害するためのさまざまな武器が販売されており,所持しているコインでそれらを購入することができる。
なお,後述する「買い物タイム」で鍵を購入し,上位の武器庫をアンロックをすると,強力な武器を手に入れることも可能だ。もちろん,「勝ち組」になることができればだが。
“庶民の武器庫”の武器は無料で入手できる |
武器を購入したら,後はひたすら「負け組」のプレイヤーに向かって武器を撃ち続けるだけだ。サバイバルモードでは,「負け組」で,かつ“ゴールできなかったプレイヤー”が脱落していくため,ライバルを減らすために全力で妨害しなければならない。
なお,攻撃を命中させるとコインがもらえるため,リタイアのない賞金稼ぎモードでも妨害に意味がないわけではない。
「負け組」になった場合は,過酷な道やトラップ,「勝ち組」からの妨害が待ち受けるアクションステージに挑戦することになる。サバイバルモードの場合,ゴールできないとその時点でゲームオーバーになってしまうのだが,それ以外に,コースから落下するとコインが減ってしまうペナルティもある。
しかし,コースには大量のコインが落ちており,ゴールすることでもコインがもらえる。うまくプレイすれば,「勝ち組」のプレイヤーよりもコインが稼げる可能性もあるのだ。
道中には結構な量のコインが設置されている |
「勝ち組」と「負け組」のバトルが終了すると,そこまでに稼いだコインを使って装備やアイテムを購入できる「買い物タイム」がスタートする。
ここでは,移動速度がアップする「スニーカー」や,スタミナが上昇する「デカクナールA」など,さまざまな効果を持ったアイテムが販売されており,その後のクイズやバトルを有利に進めることが可能だ。
おもしろいのは,ここでアイテムを購入すると,自分が操作するキャラクターに見た目が反映されていくことだ。スニーカーを買えば履くし,髪を買えば毛が生える(かつらかもしれないが……),「デカクナールA」を購入すれば,その名の通り“でかく”もなる。
いくつかのアイテムを購入した姿。ほかのプレイヤーキャラよりもちょっとでかい |
買い物タイムのショップもいくつかのランクがある。こちらも鍵を購入することで開放可能だ |
こうしてキャラクターを強化しつつ,最後まで生き残る,もしくは一番多くコインを集めることで,栄えある優勝に輝くことができるというわけだ。
ちなみに,各モードのファイナルラウンドには,専用の「負け組」コースが用意されており,サバイバルモードでは狭い足場での耐久戦になるそうだ。
今回プレイした賞金稼ぎモードでは,高い塔の頂上にあるスイッチを目指すアクションステージになっており,見事スイッチを押すことができると,「勝ち組」の所持金がゼロになってしまうという一発逆転コースになっていた。
とはいえ,あくまで負け組は負け組。スイッチを押すのは一筋縄ではいかない印象であった。
プレイヤーキャラクターの姿やステージからは,全体的にゆるい雰囲気が漂っており,かなりカジュアルなゲームの印象を受ける。しかし,クイズは適度に難しく,アクションも練度が必要そうな部分があるなど,なかなかやりごたえのある作品になっているように感じた。
カスタムマッチのほか,相手を選ばないランダムマッチもプレイできるそうなので,ほのぼのとした雰囲気の中での殺伐とした争いも楽しめそうだ。
10月16日と17日には,第3回テストの実施も予定されており,現在Steamでは参加者を募集している。一風変わったゲームが遊んでみたいという人は,ぜひテストプレイに参加してみてはいかがだろう。
見事優勝すると表彰台(?)に立つことができる |
ゲーム終了後には,“出場者”としてプレイヤーたちの名前がエンドロールとして流れるTV番組風の演出も |
「Survival Quiz CITY」Steamストアページ
- 関連タイトル:
Survival Quiz CITY
- この記事のURL:
キーワード
(C)BANDAI NAMCO Studios Inc.
Published by Phoenixx Inc.