プレイレポート
[プレイレポート]カオスっぷりはそのままに遊びやすくなった「Goat Simulator 3」。グラフィックスなどが大幅に進化しマルチプレイにも対応
タイトルに3と入っているが2作めである。本稿では,自由奔放にヤギライフを堪能できる本作をプレイして分かった,その魅力や前作から進化した部分を紹介しよう。
「Goat Simulator 3」公式サイト
シュールさは保ちつつも遊びやすくなったヤギシミュレーター
「Goat Simulator 3」はその名の通りヤギのシミュレーターであり,プレイヤーはヤギとなって自由に歩き回ったり,人を舐めて引きずりまわしたり,頭突きであらゆるものを壊したり,車をハイジャックしたりと,とにかく好き放題できる作品だ。とくにストーリーがあるわけではなく,クエストを探してクリアしていく,収集アイテムのコンプリートを目指す,ひたすら暴虐の限りを尽くす,マルチプレイで戯れるなど,楽しみかたはさまざまである。
ヤギの傍若無人ぶりや何かに引っかかって荒ぶるオブジェクトの様子は変わらずだが,8年ぶりの新作とあってボリュームは大幅に増し,グラフィックス面も強化されている。前作では小さな町が主な舞台となっていたが,今作ではサン・アゴラ島を舞台にオープンワールドでのアクションが堪能できる。
グラフィックス面の進化と共に印象的だったのが,ゲーム冒頭がよりユーザーフレンドリーになっていた点だ。前作ではゲームが始まると「あなたはヤギです。以上。あとはご自由に」といった具合に投げ出され,何をすればいいのか分からない状態だった(何をしてもいいゲームだから,それはそれで問題ないが……)。
しかし「Goat Simulator 3」では,なんとオープニングデモが存在する。しかもゲーム好きなら比較的見覚えがある,馬車(荷車)に積まれた状態で,御者がぶつくさ喋りながら進んでいく,というもの。開幕から大丈夫かこれはと困惑させてくれるあたり,間違いなくあの「Goat Simulator」の続編である。
オープニングデモの終盤では,前作でもスタート地点付近にあった塔・ゴートタワーに向かうように言われる。操作のチュートリアルとともに指示に従ってゴートタワーに近づくと,本作の拠点となるゴートキャッスルにアクセスできるようになり,クエストなどの各種チュートリアルが発生する。
チュートリアルと言ってもサクッとクリアできる内容なので,早く遊ばせろというプレイヤーを長時間拘束することもなく,かつ初見のプレイヤーには遊びかたを示唆する,程よいものとなっている。本作ではクエストがリスト化されており,一部は隠されているものの,何をするか迷った際の指標となる。このあたりの遊びやすさも進化したポイントと言えるだろう。
ミッションは特定のアクションを行うシンプルなものがほとんどだが,各地に存在するイベントでは特定のオブジェクトを運んだり,衣装のアビリティを使って問題を解決したりと,ちょっとした謎解きのような要素が用意されている。
イベントは対象となる地域に近づけば開放,表示されていく。イベント一覧からマップ上での位置も確認できるので,クリア方法が分からず放置したイベントに後から挑戦する際にも便利だ。
ミッションやイベントをこなすと,アイテムなどの購入に使用するカルマ(いわゆるゲーム内通貨)や,ゴートキャッスルのバージョンアップなどの報酬が得られるイルミナティポイントが溜まっていく。自由に島を散策しつつ,気になったイベントなどをこなして,好みのヤギや衣装を購入。衣装のアビリティを駆使してさらに大暴れする,というのが本作の基本的なプレイの流れとなるだろう。
単純に着飾れる衣装だけではなく,空を飛べるジェットパックや某アメコミヒーローのように目からレーザーを出せるステキメガネなど,カオスに満ちたアイテムが大量に存在する。これらを買ったり,マップ上に存在する衣装を集めたりするだけでも十分に本作の破天荒ぶりを堪能できるはずだ。
また,先ほどしれっとキリンの画像を載せているが,操作キャラをブタやキリン(の見た目をしたヤギ)に変えられる。初期から購入できるこれらの動物に加え,条件を満たすことで,ほかにもさまざまな姿で動き回ることが可能だ。
操作キャラを変えると,同じ衣装でも画面や動きに変化が出るため,料理の味変よろしくキャラ変をして遊べば,また違った味わいが見いだせる。4足歩行の動物でもサイズが変われば視点が変わり,そもそも移動形態が異なるものは移動や壁登りといった,アクションでも違いが楽しめる。
今回のプレイでは実際に確認できなかったが,本作はローカル,またはオンラインで最大4人のマルチプレイも楽しめる。マルチプレイ専用のミニゲームも各地に用意されているので,友だちを誘ってヤギ時間を楽しむのもいいだろう。
前作はいい意味での雑さも1つの味だったが,そのぶん自由すぎて,やや人を選ぶところもあった。本作ではベースとなる軸はそのままに,クエストの明示などによって,面白さがより分かりやすくなったと言える。
ソロでプレイしても各所に散りばめられたパロディや自由すぎる挙動など,笑える要素が満載なので,何も考えずに楽しみたい作品を求めている人はぜひともプレイしてみてほしい。
「Goat Simulator 3」公式サイト
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(C)Coffee Stain North AB 2022 and its licensors. All rights reserved. Developed by Coffee Stain North AB and published by Coffee Stain Publishing AB
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