プレイレポート
[TGS2023]「SAND LAND」プレイレポート。原作準拠のストーリーのもと,“鳥山メカ”を駆る喜びを味わえる1本。戦車で砂漠を突っ走れ!
このTGSに出展されたものは,劇中序盤のストーリーを追体験できる体験版で,20分の制限時間で自由にプレイできる。筆者もさっそく遊んできたので,本稿ではそのレポートをお届けする。
鳥山 明氏の短編コミック「SAND LAND」は,そのほとんどが砂漠化した世界で,国王によって独占されている水を探すために旅をする老保安官ラオと,それに同行する魔物ベルゼブブとシーフの旅物語が描かれる。
ゲームの流れも原作準拠のようで,体験版ではその序盤となる砂漠の巨大生物「ゲジ竜」に襲われるところから始まる。グラフィックスは,背景が写実的なのに対して,キャラクターがコミックとアニメの中間のように表現されているのが印象的だ。
ゲジ竜との遭遇後,プレイヤーキャラクターとなるのはベルゼブブで,ラオとシーフは彼を追従するNPCとなる。フィールドはオープンワールドというわけではないようだが,目的地までの道中は自由に冒険でき,要所にある洞窟には盗賊や恐竜が住み着いている。彼らと戦いながら探索を進めていくと,鉱石などの素材やアイテムを入手できた。
砂漠の移動手段は車で,原作通りに進めたいのならそのまま車で進めるのがいいが,車を降りて歩いて進んでもかまわない。さらに道中には,本作のある意味主役といっても過言ではない戦車(バトルタンク)があり,これに乗って進む手もある。
戦車の速度は車とあまり変わらないが,主砲やマシンガンが搭載されており,盗賊や小さい恐竜なら簡単に倒せるほどの強さを持っている。ただし,弾を撃ち尽くすと長いリロード時間を要するので,ムダ撃ちは禁物。マップ上には戦車の砲弾で壊すとショートカットができるギミックもあり,乗り物があると有利な部分もゲームデザインに組み込まれている。
車や戦車は無敵ではなく,敵からの攻撃で一定以上ダメージを受けると壊れてしまう。乗り物は使い捨てなのか,それとも回収して再び乗ることができるのかは,今のところ不明だ。
本作はアクションRPGなので,敵との戦いも重要となる。ベルゼブブは格闘による戦いを得意とし,生身でもかなり強く,プレイフィールも爽快だ。強弱の攻撃やチャージ攻撃,回避などを使い分け,空中コンボや闇の力を発動させるスキルなども備わっていた。バトルアクションとしても作り込まれていたのが好印象だ。
今回の体験版は目的地に潜む盗賊団のリーダーを倒せば終了となるが,道中には戦車の攻撃もほとんど効かないほどの凄まじい強さを持つ巨大生物なども存在していて,それらとどう立ち回るのかは,製品版でのお楽しみとなるだろう。
忠実に再現された原作のシーンを追体験しつつ,その間は自由に冒険ができるゲームデザインは,原作を知らなくても楽しめるものとなるはず。ベルゼブブの成長や,素材を入手できたことからカスタマイズ要素なども予想でき,アクションRPGとしてもしっかり作り込まれている手応えがあった。
何より,鳥山メカを代表するこの戦車を動かせる喜びは,ファンにとってたまらないものがあり,トレイラーでは2足歩行のロボットやバイク,エアカーなど,様々なメカに乗っていたシーンも確認できた。製品版が大いに楽しみだ。
「SAND LAND」公式サイト
4Gamer「東京ゲームショウ2023」記事一覧
キーワード
(C)バード・スタジオ/集英社 (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
(C)バード・スタジオ/集英社 (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
(C)バード・スタジオ/集英社 (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
(C)バード・スタジオ/集英社 (C)Bandai Namco Entertainment Inc.