プレイレポート
PS4 Proの新機能「ブーストモード」は,タイトルによってはフレームレート向上の効果アリ。過去のソフトを遊ぶときは試してみよう
・可変フレームレートを採用している一部のソフトではフレームレートを向上させられる
・30Hzもしくは60Hzで動作するようプログラミングされているソフトではフレームレートの安定化が見込める
・一部のソフトでロード時間が短くなる
といった効果があるという。いくつかのタイトルでオン/オフを切り替えて比較してみたので,その感触をお伝えしたい。
今回は,フレームレート関連で効果がありそうなFPSやアクションゲームで,ブーストモードを試している。比較にあたって「同じようなシーン」である必要があったので,シングルプレイのランダム性の少ない部分を使っているというのは,最初にお伝えしていきたい。
まずはFPS「レインボーシックス シージ」だ。FPSならフレームレートが向上したら嬉しい……と思ったのだが,とくに体感できず,フレーム単位でコマ送りして確認しても劇的な変化は見られなかった。ただ,描画負荷の大きなシーンの場合,フレームレートの低下を防げる可能性はあるので,それによって救われる命もあるかもしれない。
続いてアクションRPG「Bloodborne The Old Hunters Edition」だが,こちらは30Hz固定のタイトルなので,フレームレートの向上は見られない。ただ,撮影したムービーを4Gamerのハードウェア担当が見比べて,「こっちがブーストモードオン」とすぐに言い当てていたので,わかる人には,安定化していることが分かるというレベルだろうか。プレイしていた当の筆者は「まったく分からん」という感じだったが。
ちなみに,Bloodborneはロード時間が長めのタイトルであり,その短縮に期待したのだが,筆者が確認した限りでは,とくに変わらなかった。
最後は「真・三國無双7 with 猛将伝」だ。可変フレームレートを採用しているタイトルだけに,こちらは明確にフレームレートが向上している。本作が発売されたのは2014年2月であり,リリースからかなり時間の経っているタイトルだが,それでもきっちり効果はある様子。無双シリーズのタイトルは,ブーストモードと相性が良さそうだ。
いくつかのタイトルで試してみたが,ブーストモードの効果があるかは,タイトルによると言っていいだろう。同じタイトルでも,「普段は変化はないが,処理が重いシーンでは効果がある」というケースもあるはずだ。また,プレイヤーによって実感できるかどうかも個人差があり,4Gamer編集部内でもオンとオフで「明らかに違う派」と「一緒にしか見えない派」がいたりする。
とはいえ,真・三國無双7 with 猛将伝のような,効果の大きなタイトルもあるようなので,PS4 Pro向けのアップデートが行われていない懐かしめのゲームを遊ぶときは,ブーストモードを試してみると良さそうだ。
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