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Nintendo Switch プレゼンテーション 2017」のイベント会場では,「
Nintendo Switch」の製品相当と思われる実機と,専用周辺機器が出展されていた。そこで本稿では,ついに実機が披露されたNintendo Switchを,豊富な写真で紹介しよう。
3つのモードで使えることをアピールするNintendo Switch。左から,両手に持って使う「携帯モード」,Nintendo Switchドック経由でテレビにつないで使う「TVモード」,そして本体から専用ゲームパッド「Joy-Con」を外して使う「テーブルモード」となっている
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まずは,Nintendo Switchの本体である「
Nintendo Switch Console」から見ていこう。
6.2インチサイズで解像度1280×720ドットの液晶パネルを備えたタブレット型の本体は,内部にバッテリーとSoC(System-on-a-Chip),ストレージを備えている。
本体左右側面には,専用ゲームパッドの「Joy-Con」を取り付けるレールを備えており,このレールから充電も行うそうだ。
左右にJoy-Conを取り付けた状態の本体。この状態でも重量は約398gというから,Nintendo 3DS LL(約329g)よりやや重く,PlayStation Vita(型番:PCH-2000)の2倍弱といったところか。ちなみに,9.7インチタブレットのiPad Air 2は約437g,7.9インチタブレットのiPad mini 4は約298.8g(いずれもWi-Fiモデル)である
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本体の上側面。左寄りに電源ボタンと音量調整ボタンが見える
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本体背面。手との対比でサイズ感が分かるかと思う。下側に見えるスリットは吸気孔だろうか。なお,中央にあるのは盗難防止用の金具だ
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テーブルモードをイメージした展示。Joy-Conはワイヤレス式だ
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本体の背面には折りたたみ式スタンドがあり,フォトスタンド風に自立できる。Joy-Conを取り付けるレール部分にも注目してほしい
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本体上側面には,排気孔と思われる大きめの孔があり,そこからヒートシンクのフィンが見える(左)。上側面の右寄りには,「ゲームカード」を挿入するスロットがあった(右)
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付属のドックである「
Nintendo Switch Dock」(以下,Switchドック)に本体を填め込むと,テレビやディスプレイにつないでゲームをプレイする「TVモード」になる。この状態では,Joy-Conを単体で使うか,付属の「Joy-Conグリップ」にJoy-Conを2つとも接続して,ゲームを操作するわけだ。
TVモード時は,解像度1920×1080ドットでリフレッシュレート60Hzという表示が可能ということで,このスペックだけなら,PlayStation 4やXbox One世代と同等の映像出力が可能といえる。ただ,任天堂は搭載するSoCの性能を公表していないので,PlayStation 4やXbox Oneと同じゲームを,同じだけの映像品質やフレームレートで動かせるのかまでは分からない。
TVモードのNintendo Switch。左右のJoy-Conは,Joy-Conグリップに取り付けてある
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本体を取り付けた状態のSwitchドック左側面。左側面にあるUSB Type-Aポートは,どちらもUSB 2.0だ。写真には写っていないのだが,背面にあるUSB Type-AポートはUSB 2.0対応であるものの,物理的にはUSB 3.0となっており,後日アップデートでUSB 3.0として使えるようになるという
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Switchドック単体を左側から覗き込んでみた。本体を接続するUSB Type-C形状の端子と,固定用の突起が見える
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Nintendo Switchでは,本体だけでなくJoy-Conにも見どころが多い。
サイズは35.9
(W)
×
102
(D)
×
28.4
(H)mm,重量は左側が約49g,右側が約52.1gという小さなワイヤレスゲームパッドで,2つをセットにして,本体やJoy-Conグリップに取り付けて使ったり,それぞれを単体で使ったりと,柔軟な使い方が可能になっている。本体との無線通信には,Bluetooth 3.0を使用するとのことだ。
さらに,Joy-Conはそれぞれが,振動機能と加速度センサーとジャイロセンサーを内蔵しており,Wiiリモコンのように手に持って,振り回して使うことも可能である。
Joy-Conの左側である「Joy-Con[L]」。上側に「Lスティック」があり,その下に十字キー代わりの[上/下/左/右]ボタンがある。Lスティックの右上に見える横棒のようなものは,[−](マイナス)ボタンとのこと。[SELECT]ボタン代わりに使うのだろうか
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Joy-Con[L]を拡大してみた。[下]ボタンの右下にある[○]型のボタンは,ゲーム画面の静止画キャプチャを行う「キャプチャーボタン」である。将来的には,動画のキャプチャにも対応する予定とのこと
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Joy-Con[L]の右側面。単体で使うときにバンパーボタンとなる[SR/SL]ボタンの配置が分かるだろう。[SR]ボタンの右隣にある小さなボタンは,本体とのペアリングを行う「シンクロボタン」とのこと
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Joy-Conの右側である「Joy-Con[R]」。上寄りに[A/B/X/Y]ボタンを配置し,「Rスティック」は中央にある。[X]ボタンの斜め左上にあるのは[+](プラス)ボタン。こちらは[START]ボタン代わりか
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Joy-Conグリップに,左右のJoy-Conを取り付けた状態。Xbox One Wireless Controller風のボタンやスティック配置をしたゲームパッドになる
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Joy-Con[R]の下側には,ゲームを中断して「HOMEメニュー」に戻る[HOME]ボタンがある。[HOME]ボタンには,通知が来たことを示すLED機能もあるそうだ
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Joy-Conで面白いのは,Joy-Con[R]が内蔵する様々な付加機能だろう。
まず,Joy-Con[R]は,「Rスティック」の周辺部分にNFC(近距離無線通信)の機能を内蔵しており,Wii Uでおなじみとなったミニフィギュア「amiibo」のデータを読み書きできる。
それに加えて,Joy-Con[R]の下側には,「モーションIRカメラ」という赤外線カメラ機能を内蔵しており,カメラを向けた物体との距離を測ったり,形を認識したりする機能もあるそうだ。プレゼンテーションでは,たとえば,モーションIRカメラにかざした手の形や距離を認識できると説明されていた。AR的な要素を持つゲームに使えそうで,ちょっと面白そうな機能といえよう。
Joy-Con[R]の下側にあるモーションIRカメラ(左)。頂部には[R]ボタンと,いわゆるトリガーボタンタイプの「ZR」ボタンがある(右)
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別売りの周辺機器についても,簡単に見ておこう。
Nintendo Switchの別売り周辺機器としては,ワイヤレスゲームパッドの「
Nintendo Switch Proコントローラー」(
6980円,税別),Joy-Conを充電しながら使えるグリップ「
Joy-Con充電グリップ」(
2480円,税別),本体とJoy-Conをセットで持ち運べる「
Nintendo Switchキャリングケース」(
1980円,税別)といったものが,本体と同じ2017年3月3日に発売の予定だ。
Nintendo Switchの別売り周辺機器
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Joy-Con充電グリップ。中央部分に並んだLEDは,Joy-Conに割り当てられた「コントローラー番号」を示すものとのこと
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2017年1月17日19時頃追記:上に掲載した写真の初出時に,「付属のJoy-Conグリップ」と記述していましたが,正しくは付属品ではなく,別売りの「Joy-Con充電グリップ」でした。訂正してお詫びいたします。
Nintendo Switch Proコントローラー。6980円と安くはないものの,Joy-Conよりもしっかりと握ってプレイできそうだ
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また,Joy-Conを填め込んでステアリングホイールとして使う「
Joy-Conハンドル」(2個セットで
1480円,税別)も,2017年4月28日に発売予定となっている。
別売りのJoy-Conハンドル(左)。中央部分にJoy-Conを填め込んで使う。Joy-Conを取り付けて使う「Joy-Conストラップ」(右)。本体にはグレーのストラップが2個付属しているが,「ネオンレッド」と「ネオンブルー」のストラップは別売りとのこと
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