北米最大のデジタル見本市「CES 2021」はオンラインイベントへ移行

　北米時間2020年7月28日，米国のエレクトロニクス関連業界団体であるConsumer Technology Association（全米民生技術協会，以下 CTA）は，2021年1月6〜9日に米国・ラスベガスで開催予定だったデジタル関連見本市「CES 2021」をオンラインイベントに移行すると発表した。世界中で，新型コロナウイルス感染症の感染拡大に歯止めがかからない状況を踏まえて，関連するコミュニティの安全に配慮したためとのことだ。

　CESというイベントは，1967年に始まった家電見本市であったが，21世紀に入ってからはIT企業の参加が増えて，その年の前半に投入予定のプロセッサやPC，関連周辺機器といった新製品や新サービスが一堂に集う場となっていた。一般消費者の入場を許可していないイベントでありながら，毎年15万人ほどの来場者を集める巨大イベントだ。
　オンラインイベントに移行したCES 2021でも，基調講演や国際会議，製品展示やミーティングなどを行うとCTAは発表している。ただ，すでにCES 2021への出展を決めていた企業が，実際にどの程度オンラインイベントに参加するかは未知数だ。

CTAによる当該プレスリリース（英語）