プレイレポート
タイトーブースに出展されていた「ARダーツ」をチェック。ARが活用され,的の見た目やルールがさまざまに変化[AEPO2024]
「ARダーツ」はボード上にプロジェクターで的や点数表示などのUIを表示し,そこにハードダーツを投げていく新しいダーツマシンだ。既存のダーツマシンと言えば,ダーツの先が丸められたソフトダーツを使ったものが多いが,「ARダーツ」では尖ったハードダーツを使用するということで,刺さった時の感覚をしっかり楽しめる。
ボードは的にあたる円形の部分がコルク,それ以外の部分もハードダーツが刺さっても大丈夫な材質が使われている。外れたダーツがどこに当たっても問題ないというわけだ。
そして,ARを用いる最大のメリットがボードや的の見た目,ルールを自在に変えられるという点だ。とくに見た目の変化については,ダーツマシンでは構造上難しい部分であり,本機ならではの楽しさと言えるだろう。
出展バージョンに用意されたルールは9種類。「SHANGHAI」では的の上で「当たり」になるエリアがあちらこちらと変わっていくため,しっかりとした狙いが求められる。
「BATTLE FIELD」は複数人のプレイヤーで行う陣取りで,ダーツを当てた部分が自分の領地となるため,その面積を競い合う。敵の陣地にダーツを当てて奪ったり,逆に自分の陣地に当てて「シールド」を張って守りを固めたりと,多彩な戦略を取れる。
「LIVES」では,前のプレイヤーよりも高いスコアが求められ,失敗すると自分のライフが減っていく。もちろん,スタンダードな「ゼロワン」も楽しめる。
見た目が変わることのインパクトは大きい。ある時は中世風,またある時はテクノ,別のルールでは中国風となってポリゴンパンダが登場するなど,気分が変わってくる。ハードダーツのヒット感と合わせ,ダーツ初心者でも楽しめそうだ。
ARダーツはオンラインに対応しており,新しいルールや見た目はアップデートで増えていく予定だという。ボードやプロジェクターの設置など,通常のダーツマシンよりも広めのスペースが必要なのは確かだが,ルールと見た目が変わるとプレイのムードも変化するため,アップデートもアピールポイントとなるのではないだろうか。
なお,タイトーの担当者によれば,オペレーションの負担も少ないそうで,専任スタッフを付けなくても,バー営業などの合間に回すことも可能だという。現状では開発中であり,今後はタイトーの直営店などに入荷予定とのこと。ダーツ好きならずとも気になるタイトルと言えそうだ。
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