シマンテックは,ネット犯罪の被害者を疑似体験できるゲームサイト
「ネットライフゲーム」を公開した。
これは,ネットワーク上に潜むさまざまな危険を示し,人生ゲーム風のすごろくにしたもの。近年はネット犯罪の危険性は広く知られるようになってきたものの,実際に対策をしている人の割合はさほど高くないという調査結果が出ている。世界平均だと,ネットを安全と考えている人は66%,日本では34%と危険性自体は認識されているものの,なんの対応策も施していない人は,世界平均で31%なのに対し,日本では60%に達するという(Norton Cybercrime Human Impact Report,2010)。
得なのかこれは?
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6割がなんの対策もしていないというのは信じがたい気もするが,シマンテックではネット犯罪の実情がまだよく知られていないとの判断から,ネット犯罪の脅威をゲームという形で分かりやすく解説する「ネットライフゲーム」を作成した。
登録した(自分の)個人情報が流出して多額の損害とか,銀行口座番号がバレて損害とか,誇張されすぎて誤解を招くような項目も多いものの,現在のインターネット上でのさまざまな危険を啓蒙するものという意味では貴重なコンテンツといえるだろう。
口座番号だけなら引き落としされることはない
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ネットショッピング用のパスワードを「PASSWORD」にしたら,クレジットカード情報を盗まれたという設定だが,そもそも登録情報ページでクレジットカード番号が見えるようなショッピングサイトは使ってはいけない
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ネット犯罪がどうという次元ではない気はする
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とはいえ,ゲーム内のセキュリティソフトで「ノートン」を買うと,やたら安全エリアに止まったり,明らかに出目が違っているように見えたり,コマ数が残ってるのに危険エリアに入る前に止まったりと,ちょっと怪しい挙動も見受けられた。もちろん,他社製品では被害は完全には防げない。というか,ノートンの場合,情報流出などの事後でも損害が消えてなくなるというのが凄い。ソニーもノートン使っておけばよかったのにね。
ネットライフゲーム
http://japan.norton.com/game/