シングルRPGファン待望の「アークス・ファタリス日本語版」の発売日が2003年8月29日，価格が7800円であることが発表された。

　ドワーフやトロール，ゴブリンといった，ファンタジーではお馴染みの種族と共存していた人間達は，アークスと呼ばれる街で暮らしていたが，ある日，突然天空に現れた隕石の接近と同時に，太陽はその光を失っていった。そして世界が永遠の闇と寒さに包まれていく中，人間とドワーフやゴブリンといった亜人間達は協力して，地下に安住の地を求めた。
　そして5年の月日が流れ，地下世界への移住も完了し，ようやく平穏を取り戻しつつあるアークスの街に，新たな脅威が襲い掛かろうとしていた。人間と亜人間達との確執，そして邪神アクバの復活を願う邪教アクバ教の台頭。
　誰も知らないところで，何かが始まっている……。

　本作でプレイヤーは，全ての記憶を失った男として登場する。ゲームの舞台となるのは，日の光の差さない地底のダンジョン。自分が何者で， なにをしたら良いのか？　まずはそれを知るための手がかりを求め，地底を徘徊していくうちに，謎の邪教集団と関わるようになっていく。
　ゲームは全編一人称視点で，特徴的なのはマウスを動かして画面上でルーン文字を描くことで魔法が発動するというシステム"ジェスチャー・キャスティング"を取り入れていることだ。また，ストーリーを進めていく上での問題解決の方法が複数用意されていたり，メインのストーリーとはまた別のサブクエストがいくつも用意されていたりと，かなりの力作となっている。
　なお，カプコンから発売される日本語版では，音声も日本人声優により吹き返られている。日本語β版を少しプレイする機会を得たが，吹き替えに関してはまったく違和感なく，ゲームの世界に溶け込んでいた。
　地底の壁のテクスチャや魔法発動時の画面効果など，グラフィックスも充分に美しく，ゲーム全編に漂う雰囲気など，シングルRPGファンにはこの夏一番のお勧めとなりそうなタイトルだ。（Asakura）

「アークス・ファタリス日本語版」
■発売日：2003年8月29日
■価格：7800円

　動作環境（予定）
■対応OS：Windows 98/Me/2000/XP
■CPU：PentiumIII/500MHz以上（PentiumIII/900MHz以上推奨）
■メモリ：64MB以上（256MB以上推奨）
■HDD容量：750MB以上
■ビデオ：ビデオメモリ16MB以上（32MB以上推奨）

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Arx Fatalis (c) 2002 Arkane Studios, (c) 2002 JoWooD Productions Software AG