プレイレポート
「リネージュ2」クラシックサービスのアップデート「Aden Crossroad」実施。「属性システム」を使いこなして四大精霊王に挑もう
新システム「属性システム」でキャラクターの能力が向上
属性システムは,火/水/風/土の4精霊を介してキャラクターの能力を向上させたり,精霊を育成したりするコンテンツの総称だ。“ライブサービス”には光属性攻撃と闇属性攻撃のほか,上記の4属性の“耐性”と“攻撃”はあるが,“属性クリティカルダメージ攻撃”“属性クリティカル確率”はない。この“属性”は,ライブサービスのものとは異なる,クラシックサービス独自のシステムとなる。
さて,属性システムの中心となるのが「精霊」の存在だ。キャラクターは精霊を得ることで,属性攻撃力を手に入れる。精霊の入手方法は,3次職への転職を完了したキャラクターで,アデン城にいるNPC「スベイン」に話しかけること。それにより,4種類の精霊がもらえる。
火の精霊イグニス |
水の精霊ネブラ |
風の精霊プロチェラ |
土の精霊ペトラム |
精霊管理ウィンドウには「特性」「進化」「吸収」「抽出」という4つのタブがある。
「特性」は,精霊がレベルアップした際に得られる「特性ポイント」をそれぞれの能力に割り振って,精霊を強化するというもの。この能力は,そのままプレイヤーキャラクターの能力に反映されるので,どう割り振るのかじっくり考えたいところ。なお,アデナを消費すれば,割り振ったポイントの初期化も可能だ。
「進化」は,精霊を1つ上のランクに進化させるというもの。進化の条件は,精霊のレベルが10かつ経験値100%の状態であることだ。これを満たした精霊に,「精霊進化石」とアデナを消費することで,進化させられる。進化するとレベルは1,経験値は0%となるが,能力は進化前のものを引き継ぐため,弱体化するといった心配はない。精霊進化石は,後述する属性狩り場のエリートモンスターがドロップする。
「吸収」は,精霊に「精霊原石」を与えることで,精霊の経験値を増やせるというものだ。精霊原石は,属性と同じく火/水/風/土の4種類あり,それぞれの属性狩り場のモンスターがドロップする。
「抽出」では,精霊の経験値を抽出して「星の欠片」に変換できる。抽出を行うと,その精霊のレベルは1,経験値は0%の状態に戻ってしまう。特性で割り振ったポイントもゼロになるが,ランクは下がらない。
この星の欠片は,スベインに渡すことで,属性に関するアイテムや「属性のネックレス」と交換できる。属性のネックレスも4属性あり,MPがアップするほか,その属性の耐性と獲得経験値がアップする。
また,属性のネックレスには,交換でのみ手に入れられる「古い(精霊名)のネックレス」と,後述する四大精霊王からのドロップ品である「(精霊名)のネックレス」の2タイプが存在する。
「古い(精霊名)のネックレス」は強化できないが,「(精霊名)のネックレス」は強化可能だ。ただし,強化に失敗するとネックレスをロストしてしまう。
スベインからは,アイテムとの交換で“精霊のアガシオン”も入手できる。交換に必要な「精霊の息吹」は,四大精霊王を討伐するクエストを完了するともらえる仕組みなので,交換するのは結構大変そうだ。アガシオンを装備すると,その精霊の属性攻撃力が大きくアップする。属性耐性が上がるネックレスと対になった装備と言えるだろう。
精霊が成長したら,四大精霊王にチャレンジだ
精霊を成長させるためには,新しく実装される属性狩り場でモンスターを狩り,属性経験値を得る必要がある。属性には相関関係があり,得られる経験値もそれに影響する。
まずは属性の相関関係について説明しよう。これは「ある属性が,どの属性に対して大ダメージを与えるのか」というものだ。火属性は風属性に,風属性は土属性に,土属性は水属性に,水属性は火属性にそれぞれ大ダメージを与えられる。
続いて属性狩り場だが,火の属性狩り場「神々の火鉢」,水の属性狩り場「エヴァの水中庭園」,風の属性狩り場「風の大地」,土の属性狩り場「アルゴスの大地」の4か所がある。それぞれ,推奨レベルはレベル76以上となっている。
当然だが属性の相性が悪いとダメージが激減するため,例えば火属性の精霊が効率よく経験値を得るためには,相関関係で大ダメージを与えられる風の属性狩り場でモンスターを狩った方がよい。なお,属性狩り場以外の狩り場でモンスターを倒しても,精霊には経験値が入らないので注意したい。
その検証も兼ねて,風の大地で実際に狩りをしてみた。風の大地にいるモンスターは,すべて風属性のモンスターなので,キャラクター情報画面で火属性を選択する。中央で戦う姿や,表示されるダメージ数はいつもと変わらないが,左のチャットウィンドウを見ると,属性システムが機能していることがよく分かる。
これらの属性狩り場からは四大精霊王に挑戦できる。条件は,レベル76以上のキャラクターで構成された27〜100人の連合。毎週水曜日の6:30にダンジョンの帰属がリセットされる。
今回は,風の大地ということで 風の精霊王 キング プロチュラに挑戦することになった。
キング プロチュラは手に槍を持ち,竜巻を背負っている。ダメージを与えると,次々と竜巻を召喚し,それが動きまわるので,安全なフィールドを探すのに一苦労だ。タンクが壁際におびき寄せて,背後からダメージディーラーが攻撃するというセオリーは通じそうだが,多数の竜巻には注意が必要だろう。
さらにフェーズが進むとキング プロチュラが分身。その対処に失敗すると大変なことになるそうだ。
キング プロチュラは近距離物理攻撃に弱いらしく,その情報をどう活かせるかが打倒のポイントになるだろう。もちろん,風属性耐性がアップするネックレスを忘れずに装備したいところだ。
セブンサインダンジョンが新たに2つ実装
属性システムのほかに,リリスのいる「使徒のネクロポリス」,アナキムのいる「凶星のカタコム」といった,2つセブンサインダンジョンが実装される。どちらもライブサービスでお馴染みの敵達だ。
それぞれ,攻略推奨レベルは76で,10パーティ以上の連合となっているが,行くだけなら一人でも行けるという。
ボスのリリスとアナキムがいるエリアへの入場NPCは,毎週火曜日と金曜日の21:00に出現するので,そのタイミングを忘れないようにしよう。
なお,いずれか片方のボスを倒すと,もう一方のボスと戦っているプレイヤーキャラクターに5分間の無敵バフが付与される。
アナキムとリリスを撃破すると,それぞれ「アナキムのルーン」と「リリスのルーン」という新アイテムをドロップすることがある。
アナキムのルーンは,魔力のアップとリチャージによるMP回復を受ける際のMP回復ボーナス増加。リリスのルーンは,攻撃力のアップと,HP回復量の向上効果が得られる。それぞれ,合成することでステップを上げることができ,ステップ6以上になると追加効果が発生する。ステップは最大で10段階まで上げられる。
さらに“ザケン”のインスタンスダンジョンも導入される。ザケンの強さも調整により,攻撃力と防御力が下がっており,さらにゲーム内時間の「昼」のときのザケンとなる(ザケンはヴァンパイアで,ゲーム内の0:00〜6:00の時間帯はかなり強くなる)。入場条件は,レベル70以上の27〜300人の連合パーティで,毎週1回挑戦可能だ。
インスタンスダンジョンのザケンを撃破すると「壊れたザケンイアリング」がドロップすることがある。このイアリングは装備品としても活用できるが,+10まで強化するとワールドレイドボスがドロップする「ザケンイアリング」と交換できる。
このほか,ゴダート領地にレベル78〜82向けの狩り場が4つ実装されたり,各クラスのバランス調整なども実施される。
属性システムの導入により新たな進化を遂げたクラシックサービス。今回のアップデートタイトル「Aden Crossroad」には,ライブサービスと異なる道を行く「Crossroad(岐路)」という意味が含まれているという。先日,韓国で実施されたアップデートでも,ライブサービスとはまた異なる新しい仕組みが取り入れられたとのことだ。
これからクラシックサービスがどこを目指し,どんな進化をするのかはまだ分からない。いまは,その大きな一歩として実装された属性システムを楽しみながら,精霊王にチャレンジしてみよう。
ライブサービスではアップデート「GATHERING of WORLDHEROES」を実施。エピソード「セブンサイン」がついに完結
6月7日には,ライブサービスでも大型アップデート「GATHERING of WORLDHEROES」が実施される。このアップデートの目玉は,なんといってもメインストーリーである「エピソード セブンサイン」が完結することだろう。
連合軍によるエティス バン エティナの討伐が失敗し,落胆するブラックバード血盟の君主リオナ。だが血盟員の調査によって,エティナの力の源泉を突き止めることに成功する。この力の源泉となっているのが,新しく実装されるダンジョン「アスタチン精製所」だ。
アスタチン精製所は,2つの顔を持つ。1つは,セブンサインの舞台としてのインスタントダンジョンだ。
エピソードクエストをクリアした,レベル104以上の1パーティはダンジョン最奥から入場でき,エティス バン エティナの待つインスタントダンジョンに挑戦できる。その難度は,ワールドボスとしてのエティナを1パーティでも攻略できるよう調整されているとのことだ。
もう1つの顔は,狩り場としてのダンジョンで制限はなく,また1日に何度も入場できる。対象レベルは103〜105レベルで,狩り場として一風変わったタイプのダンジョンとなっている。
アスタチン精製所には,青/緑/赤,そしてレイドボスという4つのエリアがある。
青のエリアはソロ向けで,出現するモンスターのほとんどがノンアクティブモンスターとなっている。攻撃を加えてもリンクしないため,むやみやたらと範囲攻撃を使わなければ,モンスターに囲まれることなく1対1で戦闘が可能だ。
緑と赤のエリアはパーティ向けだ。緑では近距離攻撃主体のモンスターが出現する。一方,赤のエリアでは遠距離攻撃主体のモンスターばかり出現するので,パーティ構成に合わせて,どちらのエリアで戦うのかを選ぶのがよさそうだ。
4つめのエリアとなる“レイドボス”だが,なんとソロ専用になっている。ダンジョン内のモンスターを倒した時にランダムで出現するポータルからエリアに入場可能だ。ただし,入場できるのはそのモンスターにトドメを刺したキャラクターのみ。ブラックバード血盟の勢力ランクが高いほど,ポータルが出やすいそうだ。
また,ボスとの戦いには制限時間があり,戦闘開始から25分経つと,強制的に退出させられてしまう。パーティで狩りをする場合は,ボスについてどうするかを,事前に相談しておいたほうがいいだろう。
このほかにも,インスタントスダンジョン「フレア極寒戦」やフリンテッサと戦える「最後の王陵」,ヘリオスと戦える「ヘリオス:没落した皇帝の王座」の追加,リニューアルされた狩り場など,ボリュームのあるアップデートになっている。
とくに狩り場の調整は,新サーバー「パプリオン」で遊び始めたプレイヤーにとっては,レベルを上げるのにもってこいの環境となるはずだ。ぜひ,アップデートされた新たな世界を楽しんでもらいたい。
「リネージュ2」公式サイト
- 関連タイトル:
リネージュ2
- この記事のURL:
Lineage(R) II and Lineage II Epic tale of Aden (TM) are registered trademarks of NCSOFT Corporation. Copyright (C) NCSOFT Corporation. NC Japan K.K. was granted by NCSOFT Corporation the right to publish, distribute and transmit Lineage(R) II in Japan. All rights reserved.
- リネージュII Goddess of Destruction -Chapter1 Awakening-
- Software
- 発売日:1970/01/01
- 価格:¥3,800円(Amazon)
- リネージュII V3ウイルスブロックインターネットセキュリティSoftware