大阪にPCソフト開発本部を置くナツメから，海外タイトルの日本語ローカライズ版2本の発売が決定した。どちらも洗練された個性あふれるRTSで，このジャンルに新風を求めているファンにはぜひ挑んでもらいたい作品だ。

「ファイア・デパートメント」（仮）
　プロの消防隊を指揮してさまざまな火災現場で消火活動に挑む，RTSタイプの消防隊シミュレーションが日本語版で登場。公式消防署訓練マニュアルに基づいたミッション内容には，住宅街での放火事件からガソリンスタンドの爆発火災，列車事故など現実味のあるシチュエーションが用意されている。
　プレイヤーは消防士，エンジニア，耐熱隊員，メディックなどの消防隊員ユニットと，エアリアル（はしご車）やポンパー（ポンプ車），消防ヘリなど何種類もの消防車両ユニットを駆使して困難な消火ミッションを達成しなければならない。建物内で負傷者を救出したり，危険地帯で隊員を死亡させぬよう消火活動を実施させたりなど，ハードで感動的なステージが収録されている。ダイナミックな炎の描写も見どころの一つだ。「タワーリング・インフェルノ」や「バックドラフト」の感動を，ゲームで再び味わおう！
■発売日：2003年夏
■価格：未定
■メーカー：ナツメ
■必要スペック：PentiumII/500MHz以上（PentiumIII/800MHz以上推奨），メモリ128MB以上（256MB以上推奨），ハードウェア3Dに対応したビデオカード（GeForce2以上推奨）

「グラディエーター」
　異色のRTSとして注目を集めた作品が，日本語版で登場する。宇宙中の血に飢えた観客が歓声を上げる闘技場を舞台に，Human（人間の軍隊），Magic（異形のオカルト集団），Galactic（メカメカした戦闘ロボ軍団？）の3種族が殺し合いをさせられるという，ちょっと悪趣味な設定が魅力的な作品だ。
　RTSとしては個性的なプレイ感覚を持つ作品で，とにかくハイスピードな展開でアクションゲームのようなバトルが繰り広げられる。また舞台となる戦場は，観客席に囲まれた闘技場とはいっても何もないフィールドではなく，ジャングルあり氷雪あり建築物ありという凝ったステージが3Dで描かれ，高低差を重要視した三次元的な戦いが繰り広げられる。forGamerには英語版デモもあるので（ダウンロードは「こちら」），まずは一度プレイしつつマークしておきたい。なお最大10人までのネットワーク対戦にも対応している。
■発売日：2003年夏
■価格：未定
■メーカー：ナツメ
■必要スペック：PentiumIII/500MHz以上，メモリ128MB以上，空きHDD容量1GB以上，DirectX 8.0以降に対応した16MB以上のビデオカード

　まだ正式な発売日や価格は未定だが，楽しみな作品なのでRTSファンはお見逃しなく！（Kawamura）

(C)2003 NATSUME