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「ヨーロッパ ユニバーサリスII 日本語版」の初回限定版にはマウスパットが同梱 | - 2004/03/03 20:19 |
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……と,これだけでは寂しいのでゲームの紹介も簡単にしておこう。 ヨーロッパ ユニバーサリスIIは,世界史を題材にした戦略級のリアルタイムストラテジーゲーム。プレイヤーは,200ほどもある国々のいずれかを選択し,1419年〜1820年という,中世後期から近世に至るまで400年の歴史を体験していくことになる。地味ながらも優れたゲームシステムと絶妙なゲームバランスが大きな特徴。戦闘や内政といった要素の"抽象化"が非常に優れており,複雑なルールもなく,快適なテンポで遊べるのが本作の素晴らしいところである。歴史ゲームとしてはおそらく最高峰に位置するであろう逸品だ。 日本語版として発売される"アジア チャプターズ"は,欧米版のものにアジア各国の歴史イベントを追加し,細かいバランス調整を施してある最新のバージョン。英語版を個人輸入で遊んでいた筆者としては,歴史イベントがふんだんに用意されている欧米諸国に比べて,日本や中国の扱いが多少"おざなり"だった(仕方のないところだけど)のが少々不満であったが,これは解消されている雰囲気なのでちょっと一安心だ。 編集部に届いていたβ版で,日本を使って軽く遊んでみたが,アジア チャプターズでは,日本や朝鮮半島の区分けが詳細になっており,また歴史イベントもちょっと増えている様子。とはいえ,中世あたりの日本の歴史イベントといえば,ほとんどすべて"争乱"に属するものなので,日本でのプレイは,各地で起こる暴動の鎮圧に四苦八苦してしまう有様だった。少なくとも日本を使ったときの難易度は,欧米版よりもかなり難しくなっている印象だ。ちなみにお隣の朝鮮,中国の様子を見てみると,そちらも大暴動が多発して政府が転覆しまくり。アジアがそんな大荒れの中,スペインやポルトガルなんかは航路を開拓,強大な国に成長しつつあったりと,"日本"のプレイヤーとしては,ちょっと悔しい感じがするところだ。 ともあれ,こういった"当時の世情の不安定さ"を味わうのも本作の醍醐味の一つ。国家の隆盛や衰退といった歴史のダイナミズムを"肌で感じられる"部分が,本作の名作たるゆえんだといえる。具体的にどんな感じ?と聞かれると,なかなか答えに窮するものがあるが,一言で例えるならば,本作のプレイ感覚は, 「天下統一」(初代)の世界史版みたいな感覚 ということになる。 大航海時代におけるポルトガル/スペインの隆盛や,中世末期からルネサンス期におけるハプスブルグ家の繁栄,小国の集まりでしなかったフランスやプロシアが次第に強国として成長していく様子……などなど,歴史のうごめく様子を実感しながら遊べるゲームは,本作のほかにそうはないハズだ。歴史好きならばなんど遊んでも飽きないゲーム……,それがヨーロッパ ユニバーサリスIIという作品なのだ。 画面だけ見ると,本当に地味な本作。だが見た目に騙されてはいけない。この作品は,本当に良く出来ているのである。歴史好きのゲーマーには,本作はぜひチェックしておいてほしいタイトルだ。(TAITAI) (C)2003 Paradox Entertainment AB & Typhoon Games (HongKong) Ltd. All rights reserved. |
- 関連タイトル:
ヨーロッパ ユニバーサリスII アジア チャプターズ 日本語版
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