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[COMPUTEX]熱源を完全分離。Thermaltake,創業10周年記念のゲーマー向けハイエンドケース「Level 10」を発表
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印刷2009/06/05 00:00

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[COMPUTEX]熱源を完全分離。Thermaltake,創業10周年記念のゲーマー向けハイエンドケース「Level 10」を発表

 Thermaltake Technology(以下,Thermaltake)は,COMPUTEX TAIPEI 2009の同社ブースに報道関係者を集め,創業10周年を記念するゲーマー向け高級PCケース,「Level 10」を発表した。

Level 10(※写真で右に飛び出ているのは,Thermaltakeがプレゼンテーションに用いたUSBフラッシュメモリで,本体には含まれません)
画像集#002のサムネイル/[COMPUTEX]熱源を完全分離。Thermaltake,創業10周年記念のゲーマー向けハイエンドケース「Level 10」を発表

 Level 10は,ThermaltakeとBMW Group DesignworksUSA,AMDの共同開発による製品で,開発コンセプトは「熱源となる各コンポーネントを独立したコンパートメントに分離することで優れた放熱性を実現し,ゲームプレイにおいて,最大限のパフォーマンスを引き出す」というものだ。
 ベースとなる逆Y字形のタワーに,マザーボード(と拡張カード類),電源ユニット,メインストレージ,光学ドライブがそれぞれ収まるボックスのようなものが搭載される構造が採られている。従来の常識を覆す設計,と述べていいだろう。

マザーボード,電源ユニット部のコンパートメントを開けたところ
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ケーブル類は,細身のタワー内部でマネジメントされることになる
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 ベースとなる細身のタワー部分にインタフェースケーブルや電源ケーブルを通すことで,ケーブルを完全に隠してしまう「R.I.C.M」(Revolutionary Invisible Cable Management)が採用されているのも,Level 10が持つ大きな特徴の一つ。各コンパートメントから伸びるケーブル類は,細身のタワー部を通って,別のコンパートメントへ接続されることになる。
 そのベース部背面には,特殊なキーによるロック機構が設けられており,LANパーティなどで,大切なパーツが盗難の危険にさらされることを防ぐ。

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電源ユニットのコンパートメントを開けたところ。ケーブルマネジメントが面倒そうにメンテナンスしにくそうに見えるが,側板を裏から開けられるので,それほど面倒でもないという
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ベース部を後方から撮影したカット。鍵穴が二つ見えるが,写真奥が二つのストレージ用,手前がマザーボードと電源ユニット用コンパートメントのそれぞれロック機構である

 本体サイズは,318(W)×416(D)×666.3(H)mmで,重量は25.5kg。一般的なフルタワーPCケースと比べて,一回り以上大きく,そして重い。ストレージデバイスは,5インチドライブ×3,3.5インチ(または2.5インチ)ドライブ×6を搭載可能だ。

下から見上げると,まさにそびえ立つようなインパクトがある。ちなみに写真上に見える取っ手は,持ち運ぶためのものではなく,メンテナンスのときなどに,本体を傾けたりするときに使うものなのだそうだ
画像集#007のサムネイル/[COMPUTEX]熱源を完全分離。Thermaltake,創業10周年記念のゲーマー向けハイエンドケース「Level 10」を発表

ドライブ用のコンパートメントを開けたところ。HDDは1台ずつ,カートリッジのように着脱でき,稼働しているHDDのコンパートメントは,埋め込まれた赤色LEDが点灯する
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Level 10のデザインコンセプトを説明するLaurenz Schaffer氏(The Director of the European Studio, BMW Designworks USA)
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Level 10のエアフローを示したスライド
 同製品の工業デザインを担当したBMW Group DesignworksUSAの「European Studio」を率いるLaurenz Schaffer氏は,発表会で「まったく新しい『Gaming Tower』を実現すべく,建築物をモチーフにしたコンパートメントの配置や,イルミネーションなどのビジュアル効果,LANパーティなどへの参加を前提とした可搬性やセキュリティなど,多岐に亘(わた)る要素をLevel 10に集約した」と挨拶した。

 実際,Level 10では,アルミボディを生かした熱伝導性の高さや,通気性の高さが追求されており,例えばマザーボードコンパートメントだと,140mm角の吸気ファン,120mm角排気ファンを搭載。ストレージコンパートメントのヒートシンク部には,60mm角の低速ファンを2基搭載と,必要最低限のアクティブクーラーで,静かに冷却できるよう配慮されている。
 ThermaltakeとBMW Group DesignworksUSAによれば,通気性を最優先させたLevel 10の設計は,競技車両用に行われる空洞実験室でのテストと同等の科学的アプローチによるものだという。

側面と背面から。マザーボード用コンパートメントのCPUブロックは,大型CPUクーラーを搭載できるよう,一段盛り上がっている。また,拡張カードの増設などがしやすいよう,上面にはメンテナンス用のウインドウも用意され,板状のカバーを取り外すことでアクセスできる
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マザーボード用コンパートメントの吸気ファン(左)と,電源ユニット用の吸気スリット(右)
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 Therlamtakeによると,本製品の米国における想定売価は699ドル。さすがにお高めだ。第3四半期中の販売開始が予定されており,日本法人である日本サーマルティクも,国内発売に向けた準備を行っているので,その姿に魅了されたという人は,予算の確保をお忘れなく。

Level 10と同時期に,同じコンセプトで発売見込みというThermaltakeの新しいフラグシップ電源ユニット,「Toughpower Grand Cable Management 850W」。最近Thermaltakeが推している“桜ファン”をベースに,フレームレス&&黒色化を行った静音ファンを搭載する,80 PLUS SILVER認証モデルだ
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