お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
VIA,子会社S3 GraphicsをHTCに売却
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2011/07/06 20:25

ニュース

VIA,子会社S3 GraphicsをHTCに売却

画像集#001のサムネイル/VIA,子会社S3 GraphicsをHTCに売却
 台湾時間2011年7月6日,VIA Technologies(以下,VIA)は,同社子会社S3 Graphics(以下,S3)の発行済み株式をすべてHTCに売却すると発表した。VIAとHTCはいずれもCher Wang(王 雪紅)氏率いる“VIAグループ”の企業なので,グループ内で資産が移動したことになるわけだ。

 VIAのリリースによれば,S3は2001年のVIAによる買収後,2005年には,研究開発部門の維持を目的として,Wang氏を中心とする民間投資会社であるWTI Investment International(以下,WTI)の追加投資も受けていたという。そして今回,合計3億ドル(約243億円)に上るS3の株式すべてが,HTCへ売却されることになり,VIAとWTIはそれぞれ売却益の49%,51%を受け取ることとなる。
 なお,同じくリリースによると,VIAは今回の売却後もS3製のグラフィックス機能をプロセッサやチップセットで利用できるそうなので,HTCからライセンスを受けることになるのだろう。

 COMPUTEX TAIPEI 2011のレポートでもお伝えしているとおり,S3は現在,VIAのチップセットなどに向けたグラフィックス機能の開発と,デジタルサイネージ向けグラフィックス製品に特化した企業となっており,ぱっと見る限り,スマートフォンベンダーたるHTCがS3を買収するメリットはないように思える。もっというと,「現金に困ったVIAが,飛ぶ鳥を落とす勢いのHTCに助けてもらった」感が否めない。
 ただ,S3はテクスチャ圧縮技術「S3TC」(≒DXTC)を持っているため,DirectX系のグラフィックス製品を持っている企業――NVIDIAやAMD,Intelなど――が今後,HTCへライセンス料を払うことになりそうな気配で,業界的にはちょっとした動きがある,とも言えそうだ。

 S3のグラフィックスコアをベースに,HTCがオリジナルのARM系プロセッサを作る……なんてシナリオは,さすがに妄想が過ぎるだろうが。


VIAのニュースリリース(英語)
  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:12月28日〜12月29日