神社や温泉も併設可能！「ザ・コンビニIV」6月17日に発売

　マスターピースは，コンビニチェーン経営シム"ザ・コンビニシリーズ"の新作「ザ・コンビニIV〜市場制覇〜」を，2005年6月17日に発売する。「ザ・コンビニ ネットバトル」の登場からは1年あまり，スタンドアロンの前作「ザ・コンビニIII」からは約3年が経過しているわけだが，ザ・コンビニIIIと比べてデータ量が4倍に増え，神社や温泉，ガソリンスタンドも併設できるようになったのが大きな特徴といえる。

　土地の取得や店舗レイアウト，商品選択や店員の管理などさまざまな経営判断を行いつつ，自分のコンビニチェーンと街を同時に栄えさせる本シリーズ。今作では顧客などのデータが単純に4倍になっただけでなく，各種数値が表とグラフで確認できるようになったのが，特筆すべき変更点である。
　仕入れや人件費などの経費，客単価やお客からの評価などが，日/月/年単位でレポートされ，折れ線グラフでの表示も可能となっている。数値/グラフはライバルチェーンの店舗についても参照可能だ。このあたりは「ザ・コンビニ ネットバトル」の要素を引き継いでいる/発展させているのかもしれない。
　シリーズ従来作品では，売れ筋になりそうな商品を店の立地や客層，季節要素などから"読んで"試行錯誤し，ライバルチェーンの店舗についての方法収集もかなり限定されていたのに対して，今回はすべて丸見え。適切な手をより効率よく見いだしては打っていく，というプレイ方向に変わっているようだ。
　もっとも，ある程度以上のランク（S/A/B/Cの4段階）でクリアする必要があるステージも導入されるとのことなので，データが見えるからといって，ただ簡単になるわけではなく，やり込み要素も考慮されているらしい。

　また，店舗の評価がお客からお客へと，口コミで伝わっていくシステムが取り入れられたのも，地味ながら本作の新機軸といえる。とくにプレイの方法論が変わるわけではないが，お客さんによる評価も数値で確認できるので，経営判断の材料になる。



　さて注目の併設要素だが，これはシナリオをクリアしていくにしたがって，店舗レイアウトの選択肢に「特殊レイアウト」と呼ばれる，神社/温泉/ガソリンスタンドと組み合わさったものが加わる形になる。
　そして，神社ではお賽銭やお守りの売り上げ，出店の収入もコンビニの売り上げとしてカウントされる。同様に温泉では入浴料や貸しタオル代，ガソリンスタンドではガソリン，チェーン，エンジンオイルなどの売り上げも利益になる。併設部分についてはレイアウト変更などができないものの，例えば「温泉の隣ならコーヒー牛乳は欠かせない。いやむしろフルーツ牛乳か？」といったプレイヤーなりの工夫/こだわりを発揮する楽しみはありそうだ。

　このほか，商品に販売期限（例えば賞味期限など）が設定された，店員の人事異動がなくなったなど，細かな部分にも改良/変更が加えられている。発売まではしばらく間があるものの，「ザ・コンビニIII」である種完成した感のある本シリーズのコンセプトに，加えられたアレンジがどういう形で結実するのか，楽しみにしつつ待ちたい。（Guevarista）

「ザ・コンビニIV〜市場制覇〜」
発売予定：2005年6月17日
価格：6090円（税込）
動作環境：Windows Me/2000/XP，PentiumIII/700MHz以上（Pentium 4/1GHz以上推奨），メモリ 128MB以上（Windows XP環境では256MB以上推奨），HDD空き容量 約200MB以上（さらにインストール後OSが安定動作するための十分な空き容量があること）1024×768ドット・16ビットカラー以上が表示可能なビデオカード，上記OSに対応するすべてのサウンドカード

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