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[E3 2005#155]懐かしのアーケードゲームが生まれ変わった!「Gauntlet:Seven Sorrows」
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印刷2005/05/23 22:14

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[E3 2005#155]懐かしのアーケードゲームが生まれ変わった!「Gauntlet:Seven Sorrows」

 「Gauntlet:Seven Sorrows」は,往年のアーケードゲーム「Gauntlet」を,現代の技術を使って新しく生まれ変わらせたタイトルだ。4人までのプレイヤーが協力してステージを突き進んでいくかつての名作を,あの大きな筐体の印象とともに懐かしく覚えている読者も多いことだろう。その名作がよみがえるとあれば,興味をそそられずにはいられない。



 パッと画面を見ただけでは,最近よく見かけるタイプのアクションゲームのように見える。しかし,ゲームを構成する要素を一つひとつ見ていくと,たしかにこの作品はあの「Gauntlet」の新しい形なのだと納得できる。4人同時の協力プレイが基本である部分などは,まさにかつてのGauntletと重なるフィーチャーだ。選択可能なクラスにはきちんと,Warrior,Wizard,Valkyrieが入っている。敵を倒すとふわふわした魂のようなものがその場に残り,これを使って回復が行える部分もそう。破壊しないかぎり次々とモンスターがわき出してくるジェネレータなども,かつてのゲーム内要素をリファインしたものだ。



 一方,リニューアルにあたって追加された要素も少なくない。新しく書かれたストーリーはリアルタイムレンダリングのインゲームムービーによる演出とともに語られていく。各キャラクターは攻撃キーを決められた順序で押すことで,数々のアビリティやスペルを発動可能だ。複数キャラクターでのプレイ時には連携技も使用できる。これらは今であれば実装していて当たり前の要素を手堅く追加したという印象である。




 注目すべき新要素としては,二つのクラスが追加されたことが挙げられる。一人は女性キャラクターのTrajedianで,スピードの速い攻撃が得意な軽戦士タイプのクラスだという。もう一つはLancerで,ポールウェポンの扱いに長けた戦士型のキャラクターとのこと。本作には各クラスごとにストーリーが用意されているので,プレイ可能なシナリオは全部で6つということになるのだろう。



Midway Home EntertanmentのJeffery Buchanan氏。日本に長期間滞在したことがあるとのことで,日本語で挨拶してくれた
 キャラクターが戦いの経験を得ることで成長していき,そのデータをセーブできるという要素も旧作にはなかったものだ。キャラクターレベルではなく,各々がいくつか所持するスキルのレベルが上昇していき,それに併せてキャラクターの外見もグレードアップしていくという。
 ひょっとしたら本作は,かつてのようなシンプルなアクションを楽しむゲームではなく,「Diablo」タイプのRPGなのかと,Midway Home EntertanmentのJeffery Buchanan氏に聞いてみたところ,「詳細はまだ決まっていないが,キャラクターをヘビーに育て上げるゲームではなく,よりライトに遊べる作品に仕上がる予定だ」との返答だった。敵の強さはゲームに参加しているプレイヤーキャラクターの数やレベルにあわせて調整され,シングルプレイでもゲームを進められるとのこと。さらに,スキルレベルのキャップは6だということなので,いくつものキャラクターをスピーディーに育てて楽しむような遊び方のゲームになるのかもしれない。

 本作がリリースされるプラットフォームはXbox,PS2,そしてPCだ。発売予定は2005年の冬。もちろんオンラインでのマルチプレイにも対応しているので,アーケードで「Gauntlet」をともにプレイした旧友と,オンライン上での再会を計画するというのもまたオツなものだろう。(ライター:星原昭典)

  • 関連タイトル:

    Gauntlet:Seven Sorrows

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