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「G★2005#001」NEXONの意欲作「ZerA」は,12月にオープンβテストへ移行予定
しかし,テスターの数は,第二次,第三次でも1500人ずつの追加のみに留まっており,トータルでも4000人ほどしか触れていなかった。
G★ 2005のNEXONブースは,本作に約3分の1の面積を取って大々的に扱われていたのが印象的だった。ブース中央には,360度のパノラマシアターが設置され,そこで新作のCGムービーが披露されていた。また,その周囲には,訪問者が自由にプレイできる試遊台が設置され,開場後から常に人だかりが絶えないといった人気ぶり。このムービーは追って掲載する予定なので,お楽しみに。
さて,その試遊台は,あらかじめ用意されたレベル60超のキャラクターを使って,インスタントダンジョンであるデミプレーンへ移動し,モンスターとボスモンスターとの戦闘を体験するという,機能の限定されたものだった。ちょっと残念な気がしたものの,体験できるのが初めてのことなので,とにかくプレイしてみた。
基本的な操作スタイルは,マウス左ボタンのクリックで移動ポイント指定とターゲット,そして攻撃,マウス右ボタンを押している間にカメラアングルの変更という3D MMORPGにはおなじみのものだ。
試遊台の限定された状況でのプレイ感は,リネージュ2のそれに近く感じたが,打撃感や爽快感は,個人的にはZerAのほうが上と感じられた。カメラアングルは,キャラクターの状態(転びなど)によって動いてしまうのだが,そこが逆に使いにくい印象を受けた(いずれ改善されるのかもしれないが)。
また,デミプレーンへの移動時には,10秒程度のIn Gameムービーが流され,これがプレイヤーをこれから訪れる冒険フィールドへ向かう緊張感を煽ってくれる。このような細やかな演出も,本作の特徴といえるのではないだろうか。
本作のキャラクターは,Warrior,Ranger,Summoner,Wizardの4種が用意されている。試遊台にも4種のキャラクターが揃えられていたが,混雑していたのと時間的な制約のためにRangerとWizardの2種のみしかプレイできなかった。この2種のみとなってしまうが,プレイ感をお伝えしておこう。
まず,Rangerは,シミター(のような武器)の二刀流とクロスボウの2種を切り替えて戦うクラスとなっていて,二刀流スタイルでは,舞うように剣を振りかざすが,密集しているモンスターに対しては複数に攻撃がヒットする。これが,先ほどの爽快感に繋がっているのだ。
一方のクロスボウは,遠距離攻撃が可能で,大ダメージを与えられるのがメリットだが,本作では多数を相手にすることが多いようで,その状況下ではサポート的な役割のほうが活躍できるのではと感じられた。
Wizardは,魔法によって遠距離から大きなダメージを与えることを得意とするが,モンスターの移動が速いことから,接近戦がある程度必要となってしまうこと,そのためかどうかは不明だが回復スキルによって自己回復しながらの戦いという,ほかのMMORPGによくあるような同種の職業のプレイスタイルとは少し異なっている印象を受けた。
このような感じで着々と開発が進む本作の,今後のスケジュールについて,同社広報Koo Gi-hyang氏に聞いてみたところ,2005年12月にはオープンβテストを開始する予定だという。日本展開については,今のところ未定という回答だったが,同社がこれほど力を入れているのならば,可能性は高いのではないだろうか。
G★ 2005では,期待作としてなにかと比較対象として挙げられるのが,本作と2005年9月にオープンβテストを開始したSunnyYNKの「ローハン」(国内では,KESPIおよびYNK JAPANがサービス予定),Webzenの「SUN」,Hanbit Softの「Granado Espada」(国内では,ハンビットユビキタスエンターテインメントがサービス予定)だ。このうち,人気や話題性の面で頭一つ飛び出しているのがローハンといえる(4タイトル中,オープンβテストを実施している唯一のタイトルでもある)が,ZerAのオープンβテスト実施によって,この勢力図が多少とも変化することは,会場の雰囲気からも容易に想像できた。
会期中には,本作のプロデューサーインタビューも予定している(後日掲載)ので,今回体験できなかったスキル間の連携システム"Grand Line"の詳細を含め,そちらもぜひご覧いただきたい。(Seal)
- 関連タイトル:
ZerA: Imperan Intrigue
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