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ゲームの起動を高速化する機器,GIGABYTEの「i-RAM」本日出荷
当サイトでも何度か紹介してきたように,i-RAMはDDRのメモリモジュールをRAMディスクとして使うハードウェアデバイス。4枚,8GBまでのモジュールに対応し,データ転送のインタフェースには通常のHDDと同じSerial ATAが使われ,WindowsからはHDD同様のディスクデバイスとして認識される。
周知のようにメモリアクセスはHDDアクセスよりもはるかに高速であるため,i-RAM使用時のデータリード/ライト速度は標準的なHDDの20倍にもなる(公称値)。ここにゲームをインストールしておけば,起動時間やマップの読み込み時間が大幅に短縮できるという寸法だ。なお,初期サンプルでのパフォーマンスについては,当サイトの「こちら」の記事を参照してほしい。
i-RAMの基板上には専用蓄電池が搭載されており,これを使ってメモリモジュールに給電を続けることで,データを保持する仕組みだ。蓄電池への充電にはPCIバスのスタンバイ電力が使われるため,PCが通電している状態であれば(Windowsが立ち上がっていなくても),随時充電が行われる。そして,PCから外した場合や,電源のマスタースイッチが切られた状態でも,16時間はデータを保持する。
さて,今回の出荷に当たって,新たに対応チップセットが明らかになった。そのリストを下に示す。
■i-RAM2枚によるRAID動作に対応するサウスブリッジチップ(2005年9月現在)
Intel:ICH6,ICH6R,ICH7,ICH7R
SiS:SiS964,SiS965L
■i-RAM1枚の動作に対応するサウスブリッジチップ(2005年9月現在)
Intel:ICH6,ICH6R,ICH7,ICH7R
SiS:SiS964,SiS965L
NVIDIA:nForce4 SLI,nForce4 4X,nForce4 SLI Intel Edition+MCP04
VIA Technology:8237R
ULi:M1689
さすがにRAID動作までサポートするチップセットは多くないが,1枚で使う前提なら,かなりのマザーボードがカバーされるはず。そして1枚で使う場合,ゲームをインストールするなら大容量のメモリモジュールを揃える必要がある点には注意したい。
当サイトとしては今後,さらに突っ込んだパフォーマンスレポートもお届けしたいと思うので,楽しみに待っていてほしい。(Guevarista)
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