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印刷2008/12/05 12:00

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【PR】コストパフォーマンスを追求したG-Tuneの新世代ハイエンドゲームPCをチェックする

Core i7&SLI,64bit OS搭載で最高のコストパフォーマンス!? 不可能を可能にしたG-Tuneの新世代ゲームPCをチェックする

Text by 山家 弘

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 ゲーマー向けPCブランド「G-Tune」を展開するマウスコンピューターから登場した,新世代CPU「Core i7」搭載モデル,「MASTERPIECE V1000EV1-WS」。標準でSLI構成を採用し,さらに64bit版Windows Vistaをプリインストールすると聞くと,ハードルの高い印象を持つかもしれない。

 ではなぜ,G-Tuneはハイエンドモデルであり,看板モデルでもある「MASTERPIECE」に,このような“とんがった”構成を採用したのだろうか? この点を明らかにするのが本稿の目的である。びっくりするほど練り込まれたスペックと,叩き出される脅威の3D性能,そして高いコストパフォーマンスは必見だ。

Core i7を中心に据えつつ,意欲的なスペック構成を採用
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V1000EV1-WSが搭載するCore i7-940プロセッサ

 ゲーマー向けPCブランド「G-Tune」(ジーチューン)で,4Gamer読者にはおなじみのPCメーカー,マウスコンピューター。同社のゲーマー向けPCは,コストパフォーマンスを重視した「NEXTGEAR」(ネクストギア)や,コンパクトな「LITTLEGEAR」(リトルギア),ハイエンド向けの「MASTERPIECE」(マスターピース)が用意されているが,後者の新製品として投入されたのが,「MASTERPIECE V1000EV1-WS」(以下,V1000EV1-WS)である。

 G-TuneシリーズのPCは全製品がBTO(Build to Order)に対応しているが,28万9800円(税込)で用意されるV1000EV1-WSは,標準構成でCPUに「Core i7-940/2.93GHz」を搭載。容量8MBのL3キャッシュを内蔵したIntelの新世代プロセッサを採用するのは,いかにも2008年12月のハイエンドモデルらしいところだ。

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MASTERPIECEシリーズ共通のPCケースは,ハイエンドモデルらしく,冷却面にかなりの配慮が見られる。本体左側面が大胆にメッシュ加工されており,通気性が確保されているのはもちろんのこと,CPU周辺のスペースが大きく取られているのも,効率的な冷却を考えるに,歓迎したいポイント

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V1000EV1-WSが搭載するPC3-10600モジュール×3。Core i7のメモリコントローラはDDR3-1066(=PC3-8500)対応なので,保証外ながら,オーバークロックの余地が残されているわけだ

 Core i7の持つ大きな特徴でもあるトリプルチャネルDDR3メモリコントローラを生かす形で,容量2GBのPC3-10600 DDR3 SDRAMモジュールを3枚搭載し,6GBというメインメモリ容量を実現するのも,V1000EV1-WSの大きな特徴の一つである。

 ご存じのように,Windows XPや32bit版Windows Vistaといった,いわゆる32bit OSでは,仕様上の制限により,OSから扱えるメモリ容量が3GB強に留まってしまう。実際,他社のCore i7の搭載ゲーマー向けPCでは,1GBモジュール×3という構成をとるものがほとんどだが,V1000EV1-WSは「4GB以上のメインメモリも難なく扱える64bit版Windows Vista Ultimateを搭載」するという英断により,この“壁”を華麗にクリアしている。

 メインメモリ容量は,動作するアプリケーションの数が多ければ多いほどパフォーマンスを左右するようになってくるので,メインメモリ容量が6GB――多くのCore i7搭載PCと比べて2倍――という事実は大きい。

 また,ゲーム用PCということで最も気になるグラフィックス周りだが,V1000EV1-WSでは,「GeForce 9800 GTX+」のNVIDIA SLI(以下,SLI)構成をとっている。NVIDIAの現行ハイエンドは「GeForce GTX 280」なので,「あれ?」と思った人はいるかもしれないが,このあたりがどういう結果をもたらすかについては後ほど考察したいと思う。

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側面パネルを開けると,グラフィックスカードを2枚搭載するのがよく分かる。下段にあるグラフィックスカードのさらに下に見える小型のカードは,EAX ADVANCED HD 4.0対応のSound Blaster X-Fiサウンドカードだ

「64bit OSじゃゲームはできない」という誤解 ちょっとしたコツでまず問題なくプレイ可能
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本体前面右端のインタフェースや,扉を開くとアクセスできるカードリーダーも,もちろん64bit版Windows Vistaからすべて利用可能

 ところで,「64bit版Windows Vistaを採用」という点に,不安を感じた人はいないだろうか?

 とくにWindows Vistaの登場直後は,既存のオンラインゲームに動作しないものが多かった。「Windows Vistaという時点で互換性が低いのに,64bit版ではゲームなんてプレイできない」と思う人だっているかもしれない。

 だが結論からいうと,その心配はほとんどの場合において杞憂(きゆう)だ。64bit版Windows Vistaには,32bitアプリケーションを動作させるための仕組み「WOW64」(Windows-on-Windows 64)が用意されているからである。

 たしかに,64bit版OSでの動作が保証されないアプリケーションもあるが,実のところ,32bit版Windows Vista用に開発されたゲーム(や一般用途向けのアプリケーション)なら,まず問題なく動作する。もちろん,Windows Vistaの一般販売が始まってから早くも2年が経とうとしている現在,ゲーム側の対応がかなり進んでいるという事実も,見逃すわけにはいかないだろう。

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コントロールパネルの「ユーザーアカウント」から「ユーザーアカウント制御の有効化または無効化」を選び,「ユーザーアカウント制御(UAC)を使ってコンピュータの保護に役立たせる」のチェックを外せば,UACは無効になる。常時無効化はユーザーの自己責任となる(※言うまでもないが,Microsoftの推奨は常時有効である)ので,この点はご理解を

 そして重要なのは,一見動作しないようなタイトルでも,「ユーザーアカウント制御」(User Account Control,以下UAC)を無効化すると,問題なく動作する例が多いことである。

 UACはWindows Vistaのセキュリティを高める,キモともいえる機能で,無効化すると,セキュリティレベルは間違いなく下がるうえ,なにかあってもすべて自己責任となる。

 しかし,UACが有効な状態では,何をするにせよいちいち煩わしい操作を要求されるうえ,Windows XPを前提に開発されたゲームに,動作しないものが増えてしまう。実際,国内大手PCメーカーも,一部の多機能モデルで,アプリケーションの互換性を確保するため,UACを無効化して出荷しているものがあるほどである。

 誤解を恐れず話をするなら,UACを有効化しても,ゲームをプレイするうえでのメリットはほとんどないのだ。「Windows Vistaを使っていて,ゲームをインストール,もしくは起動できない問題に遭遇し,個別に対処できなくなったら,思い切ってUACを無効化してから試してみる」ことを勧めたい。

 下のリストは,MASTERPIECE V1000EV1-WSで,UACの無効化を行いつつ,ゲームの動作確認を行ってみた結果をまとめたものだ。4Gamerのベンチマークレギュレーション6.0で採用するタイトル,そして,いくつか代表的な基本無料型オンラインゲームを試してみたが,(メーカーが保証するかどうかはさておき)すべて動作している。

64bit版Windows Vistaでの動作確認結果
確認結果
Call of Duty 4: Modern Warfare
Company of Heroes
Race Driver: GRID
SPECIAL FORCE
(※Webブラウザから起動する仕様のため,アドオンのインストールが必要だが,それが済めばプレイ可能。ファイアウォールの警告が出たら,「ブロックを解除する」を選択する)
Unreal Tournament 3
サドンアタック
(※Webブラウザから起動する仕様のため,アドオンのインストールが必要だが,それが済めばプレイ可能)
スカッとゴルフ パンヤ
デビル メイ クライ 4
ファンタジーアース ゼロ
マビノギ
メイプルストーリー
(※起動時に,互換性に関するエラーメッセージが表示されるが,「プログラムを実行する」を選択すればプレイ可能)
モンスターハンター フロンティア オンライン

※テストを行った2008年11月27日時点のもので,オンラインゲームに関しては,その後のアップデートで状況に変化の生じる可能性があります

Core 2 Extreme+GTX 280搭載で44万円のPCを圧倒することも! 目を見張るV1000EV1-WSの3D性能

 互換性に関する懸念が解消したところで,肝心要のパフォーマンス検証に入っていこう。比較に用意したのは,前世代のMASTERPIECE最上位モデルとなる「MASTERPIECE V960XV5」(以下,V960XV5)。CPUに「Core 2 Extreme QX9770/3.20GHz」,GPUにGeForce GTX 280を搭載し,販売開始当初のBTO標準構成価格43万8900円(税込)というモンスターマシンだ。

 15万円も高価な前世代のウルトラハイエンドを前に,V1000EV1-WSはどこまで戦えるのかを見てみようというわけである。なお,2製品の主なスペックはにまとめたとおり。

表 テスト環境

 テスト方法は,4Gamerのベンチマークレギュレーション6.0準拠。テストスケジュールの都合,そして,このクラスのPCを接続するディスプレイを考慮し,解像度は1280×1024/1680×1050/1920×1200ドットに絞っている。

 というわけで,さっそく,「3DMark06 Build 1.1.0」(以下,3DMark06)から。「標準設定」で取得したグラフ1で,V1000EV1-WSがV960XV5を上回っているだけでも目を見張るが,4xアンチエイリアシングと8x異方性フィルタリングを適用した「高負荷設定」のスコアをまとめたグラフ2で,両者の差は決定的になる。

グラフ1 3DMark06(標準設定)
グラフ2 3DMark06(高負荷設定)

 続いては,SLIのメリットが出にくい「Crysis Warhead」だが,結果はグラフ3,4のとおり。SLIに最適化されていないタイトルでは,さすがにGeForce GTX 280を搭載するV960XV5のほうが有利になることもある。

グラフ3 Crysis Warhead(標準設定)
グラフ4 Crysis Warhead(高負荷設定)

 ただし,最新の3Dゲームタイトルにおいて,もはやCrysis Warheadのようなものは少数派。実際,“軽い”FPSタイトルとして現在でも人気の高い「Call of Duty 4: Modern Warfare」(以下,Call of Duty 4)だと,標準設定で40%強,高負荷設定でも40%弱という,明らかな優位性を,V1000EV1-WSが示しているのが分かる(グラフ5,6

グラフ5 Call of Duty 4(標準設定)
グラフ6 Call of Duty 4(高負荷設定)

 この傾向は,国産のアクションタイトル,「デビル メイ クライ4」でもまったく同様だ。グラフ7,8で明らかなとおり,解像度,そして標準設定か高負荷設定かを問わず,V1000EV1-WSはV960XV5に大きな差を付けた。

グラフ7 デビル メイ クライ 4(標準設定)
グラフ8 デビル メイ クライ 4(高負荷設定)

 グラフ9,10は,RTS,「Company of Heroes」のスコアをまとめたもの。1280×1024ドットで,3D描画負荷が“低くなりすぎ”て,CPUの実力差がスコアに影響しているが,システムの総合的なパフォーマンスが要求されるようになる1680×1050ドット以上では,V1000EV1-WSのスコアがV960XV5のそれを上回る。

グラフ9 Company of Heroes(標準設定)
グラフ10 Company of Heroes(高負荷設定)

 最後はレースゲーム,「Race Driver:GRID」だ(グラフ11,12)。1680×1050ドットまではほぼ互角の2製品だが,24インチ液晶ディスプレイの最大解像度である1920×1200ドットではV1000EV1-WSがV960XV5に有意な差をつける点に注目したい。レースゲームは,全般的に画面解像度とアンチエイリアシングがプレイフィールを大きく左右するだけに,V1000EV1-WSが,レギュレーション6.0の合格点となる60fpsをはるかに上回ったのは重要である。

グラフ11 Race Driver: GRID(標準設定)
グラフ12 Race Driver: GRID(高負荷設定)
SLI動作時にも余裕を感じるV1000EV1-WS 電源ユニット選択は極めて適切
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HDDはガイドレールを利用してPCに組み込む仕様。標準でもう1台取り付けられるほか,写真でHDDの下に見える黒いボックス(※小物入れだ)を外せば,さらに2台追加できる

 最後に,消費電力の違いをチェックしてみよう。

 OS起動後30分間放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点を,各タイトルごとの実行時として,消費電力変化のログを取得できるワットチェッカー,「Watts up? PRO」で取得した結果をまとめたものが,グラフ13である。

 グラフィックスカードを2枚搭載することもあって,さすがにV960XV5比でV1000EV1-WSの消費電力は増えているが,性能の違いを考えれば妥当な範囲に収まっている。同時に,定格650W電源ユニットを採用したことで,電源容量にかなりの余力が残っていることは,注目に値しよう。購入後に,HDDを追加したりしても,問題が出ることはまずないはずだ。

グラフ13 システム全体の消費電力
SLIのパワーを存分に発揮するV1000EV1-WS 高性能&高コストパフォーマンスが大いに魅力
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本体の前面下部から漏れる青色LEDの光により,通電時は床にG-Tuneのロゴが映る。ちょっとしたことだが,満足感を与えてくれる演出だ

 ここまで来ると,なぜG-TuneがV1000EV1-WSでGeForce 9800 GTX+のSLI構成を採用したのかは,もうお分かりだろう。Core i7プラットフォームで新たに採用された,CPU−チップセット間インタフェースであるQPI(Quick Path Interconnect)は,Core 2世代のFSB(Front Side Bus)と比べて,マルチGPU環境でのパフォーマンスに優れる(関連記事)。

 なら,それを積極的に採用することで,従来のウルトラハイエンドモデルよりも数段安価に,より高速なゲーム用PCを構成しようじゃないか,というわけである。しかも,大容量の6GBメインメモリとセットで。

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Logitech製のキーボードとゲーマー向けマウスの製品版が,V1000EV1-WSにはそのまま付属する

 安価になったことで気になるのは構成部品の品質だが,驚くべきことに,V1000EV1-WSはこの点で,妥協がまったくない。ここまであえて触れてこなかったが,PCの信頼性を大きく左右するマザーボードはMSI製,電源ユニットはThermaltake Technology製といったように,自作PC市場で高い評価を得ている製品が,V1000EV1-WSでは惜しみなく,積極的に採用されている。

 さらに,ゲームで重要な入力デバイスとしては,Logitech(日本ではロジクール)製の日本語キーボード「Logicool Access Keyboard 600」と,ゲーマー向けブランド「Gシリーズ」の「G5 Laser Mouse」製品版を,そのまま同梱。「とりあえず安価なものを付けたので,気になったら適当に買ってください」ではないため,PCが届いたらすぐに,高品質のゲーム用インタフェースを利用可能だ。

 40万円を軽く超える,従来の最上位モデルを性能で圧倒しながら,価格では29万円を下回るV1000EV1-WS。Core i7とSLIのメリットを最大限に活用した,まさに新世代のハイエンドPCと評価することができるだろう。

 パフォーマンス最優先で選ぶ,あるいは,性能を優先しつつコストにもこだわる。どちらの場合でも,V1000EV1-WSは,最良の選択肢となるはずだ。

購入・詳細は「G-Tune ウェブサイト」で
  • 関連タイトル:

    G TUNE,NEXTGEAR

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