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DellのPCブランドが再編。「XPS」や「Inspiron」は「Dell」ブランドに
Dellはここ数年でブランドの整理を行っており,2024年には企業向けPCブランド「Vostro」を,一般消費者向けPCブランドの「Inspiron」に統合していた。今回のブランド再編は,こうした動きを大きく進めたものだ。
2025年発表の新製品から新ブランドでの登場となる予定で,既存製品がモデルチェンジを迎えるタイミングで,旧ブランドから移行するものと推測される。
ここからは,新ブランドで登場する製品ラインアップをいくつか紹介する。まずは,一般消費者向けの「Dell」からだ。
今回発表となったのは,Dellブランドのうち「Plus」グレードの製品で,14インチ級の「Dell 14 Plus」と「Dell 14 Plus 2-in-1」,16インチ級の「Dell 16 Plus」と「Dell 16 Plus 2-in-1」の計4モデルをラインナップする。
なお,Dellによると,DellブランドのPlusグレードは,旧Inspironブランドの上位グレードに相当する製品だという。一方のXPSブランドは,Dellブランドの「Premium」グレードに相当するという。
いずれの製品も,CPUにIntelのノートPC向けCPU「Core Ultra 200V」シリーズを採用しており,最上位構成では,最大5.1GHz駆動の「Core Ultra 9 288V」を搭載する。
液晶パネルは,Dell 14 PlusとDell 14 Plus 2-in-1の場合,画面解像度1920×1200ドットと2560×1600ドットの2種類を用意する。Dell 16 PlusとDell 16 Plus 2-in-1も,1920×1200ドットと2560×1600ドットの2種類のパネルを用意する点は同じだが,2560×1600ドットのパネルは,バックライトにコントラスト比に優れたMini LEDを採用したのが見どころだ。
米国での発売時期は2月18日で,価格はDell 14 Plusが1099ドルから,Dell 14 Plus 2-in-1が999ドルから,Dell 16 Plus が1149ドルから,Dell 16 Plus 2-in-1が999ドルからとなっている。
また,Dellブランドからは,31.5インチサイズで,解像度3840×2160ドット,垂直最大リフレッシュレート120Hzの量子ドット有機ELを採用したディスプレイ「Dell Plus 32 4K QD-OLED Monitor」も発表となった。米国で3月27日の発売を予定しており,価格は799.99ドルとなる。
続いては,企業向けの「Dell Pro」ブランドの製品だ。今回発表となったのは,「Dell Pro 13」と「Dell Pro 14」「Dell Pro 16」の3製品で,Baseグレードは14インチ級と16インチ級,Plusグレードは13.3インチ級と14インチ級,16インチ級,Premiumグレードは13.3インチ級と14インチ級というラインナップとなる。
Dell Pro 14 Plus |
Dell Pro 16 Plus |
Dell Proブランドでは,企業向けPCらしくIntelのビジネスPC向け管理機能「Intel vPro Technology」(以下,vPro)対応のCPUを選べるのがポイントだ。下位グレードでのBaseでは,第13世代Coreプロセッサの搭載モデルの選択も可能で,低価格なのが売りだという。また,上位グレードでは,上位クラスのCPUに加えて,より高解像度のディスプレイパネルを搭載しているのが特徴だ。
今回発表となったのは,いずれもノートPCだが,今後デスクトップPCもラインナップに加わる見通しだという。
最後にワークステーション向けのブランドである「Dell Pro Max」を紹介する。14インチ級の「Dell Pro Max 14」と16インチ級の「Dell Pro Max 16」という2製品をラインナップしており,どちらもBaseグレードのみの展開のようだ。
いずれもCPUには,Core Ultra 200Vの上位モデルを採用するのがポイントだ。搭載GPUは,Dell Pro Max 14が「NVIDIA RTX 500」シリーズ,Dell Pro Max 16が「NVIDIA RTX 2000」シリーズと,NVIDIAのワークステーション向けGPUを採用する。