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【PR】消費税増税前にゲームPCを買いたいアナタへ送る,ドスパラ「GALLERIA M8」購入ガイド。効果の高いBTOオプションで快適な1台を
多くのゲームPCメーカーは,主にGPUとCPUの組み合わせを変えることで複数のベースモデルを用意しているため,基本的には,ベースモデルの金額が高ければ高いほど3D性能は高いという理解でいい。3D性能さえ確保されていれば,ほとんどのゲームを満足のいく状態でプレイできるだろう。
ただ,BTOで追加のコストを払うことで,ベースモデルにはない快適性を獲得したり,機能を追加したりすることもできるのも確かだ。そのため,予算という絶対的な制限の下でゲームPCを選択するにあたっては「とことん3D性能重視で,最もGPUスペックの高いベースモデルを選ぶ」か,「あえてベースモデルのグレードを1つ下げて,3D性能以外の快適性を引き上げる」かで,悩むことになる。実際のところ,そこに正解はあるのだろうか?
今回は,サードウェーブデジノスが開発し,ドスパラが販売するゲーマー向けデスクトップPC「GALLERIA XT-M」「GALLERIA XF-M」を題材に,ゲームPCを買うときにポイントとなる「ベースモデルとBTOオプションの関係」を考察してみたい。
ドスパラのGALLERIA XT-M製品情報ページ
ドスパラのGALLERIA XF-M製品情報ページ
コンパクトな新筐体を採用したGALLERIA M8
主要なBTOオプションもチェック
気になる筐体サイズは185(W)×
USB 3.0×2,マイク入力×1,ヘッドフォン出力×1が前面に用意されるのはミドルタワーモデルと同じながら,新たにカードリーダーが用意された点は要注目 |
本体背面には120mm角の排気用ファンが用意される。側面の吸気孔もなかなか大きく,グラフィックスカード,あるいはCPUの冷却性能向上を期待できよう |
小型筐体となると,長尺のグラフィックスカードを差せないとか,拡張性が乏しいとかいった制約が入ることもあるのだが,GALLERIA M8は,実測で300mm級のグラフィックスカードを差せるだけの内部的余裕が確保され,実際,GALLERIA XT-Mでは「GeForce GTX 760」(以下,GTX 760),GALLERIA XF-Mでは「GeForce GTX 770」(以下,GTX 770)と,ミドル〜ミドルハイクラスのGPUを搭載した,カード長にして200mm台中盤のグラフィックスカードが採用されている。
組み合わされるCPUは,4コア8スレッド仕様で定格クロック3.4GHzの「Core i7-4770」であり,GPUとの性能バランスに,小型PCで陥りがちなアンバランス感はない。3.5インチシャドウベイもドライブ3台分確保されているので,ゲーム用途ではまったく問題ないレベルと述べていいだろう。
また,システムを長期的に使っていくうえで非常に重要なコンポーネントとなる電源ユニットは,GALLERIA XT-MがAcBel Polytech製の定格550Wモデル「iPower85」(型番:PCA013),GALLERIA XF-MがDelta Electronics製の定格750Wモデル「GPS-750AB A」を搭載。どちらも高効率の電源ユニットであり,いわゆる“安物電源”とは一線を画した安定感を期待できる。
なお,両製品のBTO標準構成における主なスペックは表のとおり。メインメモリ容量がPC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2である点や,ストレージが容量1TBのHDDである点など,共通点のほうが多い。違いはGPU(=グラフィックスカード)と電源ユニットだけと述べてもいいほどだ。
そんなBTOオプションのなかから,今回4Gamerが注目したのは,GALLERIA XT-Mに対してドスパラが現在実施している「選べるキャンペーン」,
- 容量120GBのSamsung Electronics製SSD「SSD 840 EVO」追加が,通常1万2980円のところ4980円(税込)
- 上のSSDに加え,静音CPUクーラーへの変更が,通常1万8230円のところ9000円(税込)
の2つと,グラフィックスカードのBTOオプションとして用意されている,
- 静音化&グラフィックスメモリ容量4GB化が7350円(税込)
の,以上3点だ。GALLERIA XT-Mのカスタマイズで,SSDと静音CPUクーラー,静音グラフィックスカードを追加しても,上位モデルたるGALLERIA XF-MのBTO標準構成価格には届かないことから,「1グレード下げて,その分の予算で快適性を上げる」ときに,効果の分かりやすい選択肢になるのではないかと考えた次第である。
SSDによる読み出し性能の向上と,CPUクーラーやGPUクーラーの変更による静音性の獲得というのは,どちらも直接的にゲーマーのメリットとなり得るが,果たして実際のところはどうだろう。順にテストしていきたい。
システムドライブのSSD化で体感速度は圧倒的に向上
これは“マスト”な選択肢だ
GALLERIA XT-Mでは,BTOオプションとしてSSDを追加した場合,SSDのほうにOSがインストールされた状態で出荷される。ただ今回は,BTO標準構成と,BTO標準構成にSSDだけ足した状態のマシンを2台用意できたわけではないため,「BTO標準構成のマシンにBTOオプションのSSDを接続し,そこにOSをセットアップする」という形で,仮想的にBTOカスタムモデル化しているので,この点はあらかじめお断りしておきたい。
なお以下,BTO標準構成と区別すべく,システムドライブをSSDに変更した状態は「GALLERIA XT-M+SSD」と書いて区別する。
というわけで,定番のストレージベンチマーク「CrystalDiskMark」(Version 3.0.3)実行結果からまとめてみよう。今回は,GALLERIA XT-MとGALLLERIA XT-M+SSDの両製品に対し,CrystalDiskMarkのデフォルト設定である,テストデータ「デフォルト(ランダム)」,データサイズ「1000MB」で,3回連続実行。スコアがややブレる傾向があることから,今回はすべてのスコアを示すことにした。
その結果が下に示した6枚のスクリーンショットだ。システムドライブがHDDかSSDかによる違いは一目瞭然と述べていいだろう。とくに,Windowsやゲームアプリケーションの読み出し速度を左右するランダムアクセス時のスコアを示す「512K」「4K」「4K QD32」で,その違いは圧倒的だ。
CrystalDiskMarkはあくまでもストレージ性能のテストだが,実際の挙動にはどの程度の違いが生じるか。続いては下に挙げるテストで,GALLERIA XT-MとGALLERIA XT-M+SSDのストレージ読み出し性能を比較することにした。
- PCの電源ボタンを押してから,OSが起動し,マウスポインタの読み出しが完了するまでの時間をストップウォッチで合計3回計測し,その平均をスコアとして採用する
- 「バトルフィールド 4」(以下,BF4)のキャンペーンモード冒頭で流れるデモシークエンスは,同時にデータの読み出しを行っており,読み出しが完了すると[ESC]キーを押すことでスキップできるようになる。そこで,キャンペーン「SHANGHAI」のデモシークエンスがスキップ可能になるまでの時間をやはり3回計測し,その平均をスコアとして採用する
その結果がグラフ1だ。Windowsの起動時間には,電源投入直後の,Windowsの起動が始まっていない時間も含まれているが,それでも読み出し時間は22秒もの短縮を確認できた。また,BF4ではさらにスコア差が開いている。デモシークエンスをスキップできるようになるまで,HDDでは1分以上待たされるところが,SSDでは24.4秒だ。
総じて,ストレージデバイスの読み出しが絡む局面では,システムディスクをSSDに変更する効果が絶大だった。キャンペーンで安価になっている今,SSDは必須のBTOオプションになっているといえるのではなかろうか。
CPUクーラーやGPUクーラーの静音化にも効果アリ
音を聞けば違いがはっきり分かる
一方,グラフィックスカード側のBTOオプションでは,カード自体が,BTO標準構成のものから,2連ファン仕様の大型クーラーが搭載された,グラフィックスメモリ容量が4GBのモデルへと差し替わることになる。
そこで今回は,GALLERIA XT-MのBTO標準構成を軸に,CPUクーラーを静音モデルへ変更した状態と,グラフィックスカードを静音クーラー&グラフィックスメモリ4GB搭載モデルへ変更した状態,そして,CPUクーラーとグラフィックスカードをいずれも静音モデルへ変更した状態の4パターンで,PCケースの前面から30cm離れたところへマイクを置き,実際の動作音を録音することにした。
テストは,PCの起動後,ファン回転数やHDDのアクセスが落ち着いた状態で,何も操作しない状態を約1分間続け,その後,「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」(以下,新生FFXIVベンチ キャラ編)を実行し,PCに負荷をかけている(※なので,1分過ぎ当たりで操作音がノイズとして収録されている)。
負荷をかけると,当然のことながら,GPUやCPUの温度が次第に上がっていく。そのあたりに注意して,下に示した4パターンの音を聞き比べてみてほしい。
(1)GALLERIA XT-MのBTO標準構成
(2)CPUクーラーを静音モデルへ変更した状態
(3)グラフィックスカードを静音モデルへ変更した状態
(4)CPUクーラーとグラフィックスカードを静音モデルへ変更した状態
ヘッドフォンで聞いてもらうと分かりやすいのだが,BTO標準構成では,アイドル時であってもGPUクーラーが発する高周波の存在を確認できる。そして,新生FFXIVベンチを実行すると,それが強調される印象だ。また,負荷が高まるとファンの風切り音も耳につくようになる。もちろん,「ゲーム中にはヘッドフォンやヘッドセットを使う」という人なら気にならないレベルなのだが,耳障りだと感じる人もいるだろうとは思う。
それが,静音CPUクーラーに変わると,まず全体の動作音が一段下がる。グラフィックスカードだけを静音モデルに変更すると,高周波ノイズが明らかに減り,そして,両方を併用した場合には,BTO標準構成とは明らかに異質の静かさになっている。このインパクトは小さくない。
あえて言うのであれば,静音化を前提にするのであれば,不快な高周波ノイズを“取る”ためにも,グラフィックスカードの変更を優先すべき,といったところか。
テスト時の室温は24℃。ここではGALLERIA XT-MとGALLERIA XF-Mのほかに,グラフィックスカードのみ静音クーラー&グラフィックスメモリ容量4GB搭載モデルへと変更した状態(以下,GALLERIA XT-M+GTX 760 4GB),そして,グラフィックスカードだけでなく,CPUクーラーも「静音パックまんぞくコース」へ変更した状態(以下,XT-M+GTX 760 4GB+静音CPUクーラー)もテスト対象として加えている。
その結果がグラフ2,3だ。グラフ2はGPU温度,グラフ3はCPU温度を見たものとなる。
アイドル時の温度に大きな違いはないと述べていいが,注目したいのは新生FFXIV時におけるGALLERIA XT-M+GTX 760 4GBのGPU温度だ。動作音が下がっているにもかかわらず,GPU温度は20℃以上も下がっているあたりからは,大型クーラー搭載の恩恵がはっきりと感じられよう。XT-M+GTX 760 4GB+静音CPUクーラーも,静音化を実現しながら,CPU温度の引き下げを実現できており,好ましい結果だといえる。
GALLERIA XT-MとXF-Mの3D性能差は約20%
消費電力にも相応の違いアリ
ここで用いるのは,GALLERIA XT-Mと,GALLERIA XT-M+GTX 760 4GB,GALLERIA XT-Mの3パターン。GTX 760がミドルクラス市場,GTX 770がミドルハイクラス市場向けのGPUであることから,ゲームアプリケーションベンチマーク実行時の解像度はアスペクト比16:9の1600×900ドットと1920×1080ドットを選択した。
早速スコアのチェックに入ろう。グラフ4は,3DMarkにおける総合スコアをまとめたものだが,GALLERIA XT-MはGALLERIA XF-M比で約80%のスコアを示した。GALLERIA XF-Mから見ると,GALLERIA XT-Mと比べて約24%高いスコアだ。一方,グラフィックスメモリ4GB化の効果は,ここでは見られない。
続いてグラフ5,6がBF4のテスト結果となる。ここでGALLERIA XT-MのスコアはGALLERIA XF-Mの81〜84%程度で,GALLERIA XF-Mから見た場合,対GALLERIA XT-Mでは19〜24%程度高いスコアを示している。とくに1920×1080ドット環境でスコア差は大きく開いており,「標準設定」にいたっては,ベンチマークレギュレーションがハイエンドGPUの合格ラインとする平均90fpsをGALLERIA XF-Mが超えてきている点に注目しておきたい。
なお,ここでもグラフィックスメモリ4GB化の効果はほぼなかった。
公式の高解像度テクスチャパックを導入することで,グラフィックスメモリ周りの負荷を高めてあるSkyrimだと,GALLERIA XT-M+GTX 760 4GBがGALLERIA XT-Mに対して優位性を見せる(グラフ7,8)。スコアは最大で5%違ってくるので,極めてメモリ負荷の高い状況下では,グラフィックスメモリ容量4GBの効果があるというわけだ。
なお,GALLERIA XT-MとGALLERIA XF-Mは,標準設定の1600×900ドットだとCPUボトルネックによってスコアが揃ってしまうものの,4xアンチエイリアシングと8x異方性フィルタリングを適用したUltra設定だと,“地力”の違いが出て,スコア差は最大で約18%にまで広がっている。
新生FFXIVベンチ キャラ編のスコアをまとめたグラフ9,10からは,3DMarkやBF4と同等のスコア傾向が認められる。GALLERIA XT-MはGALLERIA XF-M比で82〜91%程度のスコアを示し,逆にGALLERIA XF-Mから見ると,GALLERIA XT-Mに対して10〜22%程度のスコア差を付けた。
もっとも,両製品とも,スクウェア・エニックスが示しているベンチマーク指標最上位「非常に快適」のラインである7000は,「最高品質」の1920×1080ドットですら軽々と超えてきている。グラフ画像をクリックすると,実フレームレートベースのグラフを表示するようにしてあるが,そちらでも大変良好な数字が出ているので,どれを選んでもまったく問題ないレベルと述べていいだろう。
最後に,参考として,GALLERIA XT-MとGALLERIA XF-Mの消費電力をチェックしておこう。より高いスペックのGPUを搭載するGALLERIA XF-Mが消費電力でGALLERIA XT-Mを上回ることはテストするまでもなく想像できるが,実際にはどの程度の違いがあるだろうか。ここではアイドル時と,上に挙げた4アプリケーション実行時に記録された最大消費電力値をスコアとして記録することにした。
その結果がグラフ11で,GALLERIA XT-MとGALLERIA XF-Mのスコア差は20〜39Wと,なかなか大きい。また,GALLERIA XT-MとGALLERIA XT-M+GTX 760 4GBでは,後者のほうが消費電力面で有利なのも見逃せないところだ。BTOオプションで選択できるグラフィックスカードは,より大容量のグラフィックスメモリとより大きなGPUクーラーを採用しつつ,カードレベルの最適化によって,消費電力を抑えてあるわけである。
BTOオプションを賢く使って,快適度を上げよう
まずはSSDからスタートがオススメ
テスト結果から見えてくるものが多い記事となったが,要点は以下のとおりだ。
- GPUのスペックは絶対であり,GALLERIA XT-MとGALLERIA XF-Mでは,明らかに後者のほうが性能は高い
- BTOオプションのSSDは,Windowsの起動時間や,ゲーム中の待ち時間を,大幅に低減してくれる
- グラフィックスカードの「静音化&グラフィックスメモリ4GB化」は,静音化のほうに大きな効果がある。グラフィックスメモリの増量によるメリットは極めて限定的
- CPUクーラーの静音化は,ファーストプライオリティにすべきではない。しかし,グラフィックスカードの静音化と組み合わせると大きな効果が得られる
それを踏まえての話だが,まず,すべてのゲーマーに勧めたいのが,BTOオプションでのSSD追加となる。この効果は決定的に大きいうえ,前述のとおり,GALLERIA XT-Mなら4980円(税込)と,わずかな追加コストで入手できる。GALLERIA XF-Mでもキャンペーン価格7980円(税込)だ。これを狙わない手はないだろう。
グラフィックスカードとCPUクーラーはどちらかというとセットで考えるべきで,静音化を狙うのであれば両方とも変更しておきたい。どうしても片方のみという場合は,グラフィックスカード交換のほうが効果は高い。
一方,BF4に代表される,最新世代のFPSをプレイしたいのであれば,GALLERIA XF-MにSSDを加えておくのがベターだ。ただ,GALLERIA XT-Mでもグラフィックス設定次第では問題なくプレイできるため,それこそ冒頭で述べたとおり,「あえてグレードを1つ落として,快適性重視のBTOオプションを選択する」というのも選択肢として浮上してくる。
いずれにせよ,購入を検討しているのであれば,決断は3月中のほうがいいだろう。4月1日からは消費税が5%から8%へ引き上げられることでもあるし。
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