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3連ファン仕様の大型GPUクーラー「Accelero XTREME Plus」。別売りモジュールで全20製品に対応
続いて,「別売りのモジュール」とは何かという話になるが,これはグラフィックスカードにAccelero XTREME Plus本体を取り付けるためのバックプレートやヒートシンクなどがセットになったもの。モジュールは「VR001」〜「VR004」の4種類が用意されており,それぞれ対応GPUと内容物が下記のとおり異なっている。
●VR001
- 対応GPU:GeForce GTS 250,GeForce 9800 GTX+/ 9800 GTX,ATI Radeon HD 5870/ 5850/ 5830/ 4890/ 4870/ 4850/ 4830/ 3870/ 3850
- 内容物:メモリチップおよびVRM用ヒートシンク,熱伝導接着剤
- 対応GPU:GeForce GTX 285/ 280/ 275/ 260
- 内容物:バックプレート,メモリチップおよびVRM,NVIO用ヒートシンク,熱伝導接着剤
- 対応GPU:GeForce GTX 470/ 465
- 内容物:バックプレート,メモリチップおよびVRM用ヒートシンク,熱伝導接着剤
- 対応GPU:GeForce GTX 480
- 内容物:バックプレート,メモリチップおよびVRM用ヒートシンク,熱伝導接着剤
なお,ファン回転数はPWMによる900〜2000rpmの範囲で自動制御される仕様。ATI Radeon HD 5870の場合,リファレンスクーラーが2000rpm回転時にGPU温度77℃,動作音3.5Sone※のところ,Accelero XTREME Plusは同41℃,0.5Soneを実現できるという。
※Sone(ソーン)は,「周波数1kHz,40dBの音の大きさを1として,それより何倍大きな音に感じられるか」を示す値のこと。1kHz/0.5Soneは,一般的な音圧レベル(dB SPL)に換算すると約32dBだが,周波数帯域によって若干上下するため,装着されたファンのスペックから勘案するに,実際の音圧レベルは32dBを下回ると思われる。人間の一般的な聴覚特性は,1kHzを境に低い音と高い音が小さく聞こえる傾向があり,ファン騒音の周波数が下がる(≒低い音になる)と人間の聴覚特性も下がるため,聞こえる音はより小さく感じられるようになる。例えば周波数が500Hzくらいまで下がれば,0.5Soneは27dB程度だ。
→Arctic Coolingの製品情報ページ
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