プレイレポート
「AION」,大型アップデート“Episode 2.0 新世界”で登場した“パーティ以上”を対象とするインスタンスダンジョンを一挙紹介
また,11月30日には,早くも次期アップデート“Episode 2.1 黄金時代”が登場する。これから年末にかけて,AIONはさらなる盛り上がりに期待できそうだ。
さて,今回はEpisode 2.0で追加された,さまざまなインスタンスダンジョン紹介の続編をお送りしよう。前回の記事では,ソロプレイ用のインスタンスダンジョンを一挙に紹介したわけだが,今回はパーティ以上を対象とするインスタンスダンジョンを紹介する。
しかも,いずれも対象レベルが50以上で,AIONのPvEにおけるハイエンドコンテンツの一端を担っているものばかりだ。
コアプレイヤーの多くは,今まさに,これらのダンジョンのいくつかへと足繁く通っているところかもしれない。独自に攻略を進めているかとは思うが,バックグラウンドストーリーにも力が入っているダンジョンなので,本稿でそのあたりをあらためて確認してみてほしい。
また本作の初心者も,パーティ募集用のチャットなどで,ダンジョンの名前くらいは目にしているかもしれない。これらのダンジョンをディーヴァとしての成長の目標として捉え,本記事に目をとおしてもらえれば幸いだ。
一緒に掲載しているプレイムービーも,ぜひ参考にしてみよう。
「The Tower of AION」公式サイト
「棄てられたウダス神殿」
入場可能レベル:52〜最初に紹介する「棄てられたウダス神殿」は,Episode 2.0で登場したハイレベル向け冒険エリアの“龍界”内に位置するダンジョン。インギスオン(天族)とゲルクマルス(魔族)の両方に入口があり,入場条件はレベル52以上と難度は高めだ。
ウダス神殿に関しては,バックグラウンドストーリーがなかなか興味深い。龍界のコンテンツ全体に関係する話なので,最初に軽くチェックしてみよう。
かつてこの地には人間族が住んでいたのだが,千年戦争期に“龍帝ウダス”がこの地に侵攻した際,住人は狂信者の“龍信徒”へと洗脳されてしまった。その龍信徒らが,ウダスを崇めるために建造したのが,このウダス神殿である。
当時の龍信徒は,ウダス神殿を拠点に一気に勢力拡大を狙ったものの,“シエル スピア レギオン”からの一斉攻撃を受け,神殿もろとも完膚なきまでに破壊されてしまう。神殿はそのまま長い年月のあいだ打ち棄てられていたが,最近になって一部の龍信徒が不穏な動きを見せ始めた。そこで,ディーヴァが調査に赴くというストーリーだ。
ダンジョンに出現する敵は,レベ52から54の龍信徒が中心となっている。彼らは洗脳される前は人間として暮らしていたので,神殿内の建築様式や家具などは,人間が作ったものという雰囲気が色濃い印象。龍族の拠点である龍界では,これはなかなか珍しい光景だ。
人間による建造物ということで,神殿内はいくつかの大部屋が通路で繋がった,比較的分かりやすい構造となっている。道中にネームドモンスターが配置されており,それを討伐して,次の部屋に入るための鍵を手に入れ,さらに奥へ奥へと進んでいく流れだ。
ほかのダンジョンとの違いは,攻略ルートが一本道ではないこと。ネームドモンスターからのドロップアイテムは魅力的だが,攻略しながら先へ進むだけでなく,パーティの戦力に応じて部屋などをチョイスすることで,レベリング用としても人気を集めている。
「ウダス神殿の地下」
入場可能レベル:52〜続いて紹介する「ウダス神殿の地下」は,「棄てられたウダス神殿」と対になったインスタンスダンジョンだ。
上で紹介したウダス神殿のストーリーには,実は続きがある。神殿にて怪しい動きを見せていた龍信徒だが,その影には龍族の一勢力である“ルドラ軍”の存在があったのだ。ルドラ軍は龍信徒を利用し,ウダス神殿の地下深くにある巨人族“ヌビリム”の工房まで,トンネルを掘ろうとしている。
そして工房にある“巨神兵”の動力源を入手し,それによりルドラ御大を解き放つという,恐るべき野望を持っているのだ。
ヌビリム族は現在も,地下深くにある工房にて巨神兵のメンテナンスを行っている。巨神兵がルドラ軍に悪用されないよう,この工房を守ることが今回ディーヴァに与えられた使命だ。
地下エリアの内部は非常に広く,そして天上が高い。地上のフィールドとしか思えない自然な景観も見受けられる。薄暗い地下のダンジョンというよりは,掘り進んでいくとそこには一大文明圏が広がっていた,という感じだ。
中盤以降ではヌビリム工房を訪れることにもなるが,ここの景観はまさに圧巻。巨人族はマイキャラ視点だと,見上げてしまうほどの大きさがある。そして彼らのサイズに合わせて作られた工房は,思わず遠近感がおかしくなってしまうほどだ。
攻略時はこのヌビリムと戦うことになるが,難度が高いだけでなく,見た目もかなり激しい戦いとなりそうだ。
内部に出現するモンスターのレベルは,レベル52〜54が中心。1体1体の強さは「棄てられたウダス神殿」内のモンスターとそれほど変わらないが,モンスターが密集しているため多数とのバトルになりやすい。エヌ・シー・ジャパンのスタッフによると,攻略時は精鋭のパーティでも「2時間近くかかるのではないか」とのことだ。
なお,「棄てられたウダス神殿」と「ウダス神殿の地下」は,“Episode 2.1 黄金時代”にて入場可能レベルが51に変更される予定となっている。
「パシュマンディル寺院」
入場可能レベル:55〜「パシュマンディル寺院」は,シレンテラ回廊の奥深くに作られた,巨大地下墓地エリアだ。ここには戦死した多数の龍族らが安置されているのだが,なぜか龍族随一の精鋭“ラクシャカ軍”が警護しており,その厳重さはただの墓地には不釣合いといえる。
その奥にいったい何が隠されているのか,ディーヴァが調査へ赴くというあらすじだ。
ちなみにシレンテラ回廊は,龍界のインギスオン(天族側エリア)とゲルクマルス(魔族側エリア)を結ぶエリアだ。ここへ行くには,インギスオンとゲルクマルスにそれぞれ2つ(計4つ)存在する要塞を占領する必要がある。
そんなシレンテラ回廊の最深部にあるパシュマンディル寺院は,入場条件だけを見ても,現在のAIONにおけるハイエンドのダンジョンといえるだろう。
エリア内部を見ていくと,序盤は主に龍族が安置された寺院エリアで,そこから先は,高位とおぼしき龍族が祭られた,より豪奢な区域となっている。そのほか,なんと巨大な湖があり,小船に乗って浮島へと渡っていくことになる。
なお,マイキャラが現在受注しているクエストによって,攻略ルートは大きく変化するとのこと。駆け足でざっと見た限り,さまざまなギミックが詰め込まれており,“開発側からの挑戦状”のように感じられた。
このパシュマンディル寺院の最深部にいるラスボスは,“封印された暴風のルドラ”。つまり,このラスボスこそ,ルドラ軍が“巨神兵”の動力源を手に入れ,それを用いて解き放とうとしていたルドラなのだ。
ここは,現在のAIONで最も難度の高いエリアであり,それだけに報酬面もずば抜けている。ルドラをはじめとしたネームドモンスターは15体程度おり,これらの討伐は,多くのコアプレイヤーにとって大きな目標になるだろう。
パシュマンディル寺院の攻略にはシレンテラ回廊に入る必要がある。つまり,その条件を満たすため,要塞戦に精を出すことになるわけだ。となると,必然的に敵対種族との争いも激しさを増すことだろう。
このように,インスタンスが独立せず,ほかのコンテンツと絶妙な形で結びついていることは,本作のすばらしい点の一つだとあらためて感じた次第だ。
「深淵の残骸」
入場可能レベル:50〜最後の「深淵の残骸」は,本稿で紹介する中では,龍界でない場所に追加された唯一のインスタンスダンジョンだ。その場所は,アビス深層に存在する“神聖の要塞”の,さらに奥。つまり,これは“要塞ID”の一種であり,自分の種族が神聖の要塞を占領しているあいだのみ,挑戦できる仕組みとなっている。
要塞IDの一種とはいえ,その中身は従来のインスタンスとは大きくかけ離れている。入場条件はレベル50以上,しかも12名のフォース規模が対象となっており,それに見合った難度に設定されている。
このインスタンスの内部では,複数のモンスターと同時に戦うケースが当たり前で,フォース規模での戦術が求められる。その光景は,一般的なMMORPGにおける“レイド”そのものといえるだろう。
このエリアは,“守護のアーティファクト”が生成した小型のアビスという設定だ。アビスとはいっても龍族の仲間ではなく,エリアに入るといきなり,深淵の残骸の勢力と,龍族が戦っている場面に遭遇する。どうやら龍族も,この地にある何かを狙っているようだ。
内部の地形そのものは一本道で,あまり複雑ではない。道中には3体の中ボスが待ち構えており,ギミックもなかなか凝っている。
どの中ボスも,普通のインスタンスならラスボスを張れそうな強さなので,このエリアは“ボス戦のオンパレード”と呼べそうだ。
要塞IDの名残もちょっとだけあり,彼らを倒すと,宝箱から大量のアビスポイントが獲得できる。
全体的に,天界でも魔界でもアビスでも龍界ない独特の雰囲気が漂っており,出現モンスターのグラフィックス一つを見ても,これまでのAIONにはなかった未知の文明(といってよいのだろうか?)の存在を感じさせる。
この地においていったい何が起こってるのか,そして,この勢力が今後AIONにどのような影響を及ぼしていくのか,そのあたりも要注目のエリアとなりそうだ。
今回紹介したうち,前の2種は,高レベルキャラ向けとはいえ比較的挑戦しやすいインスタンスだ。
一方,あとの2種は,内部に入ることすら容易ではなく,攻略は非常に難しい。
掲載しているスクリーンショットやムービーに目をとおし,内部の雰囲気をつかんでほしい。
「The Tower of AION」公式サイト
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