プレイレポート
「The Tower of AION」クラシックサービスのアップデート“Episode2.7 レヴァナント”を事前プレイ。新クラスなど新規コンテンツを紹介しよう
このアップデートは,クラシックサービスでは初の追加クラスとなる「エンフォーサー」の登場に加え,新しいフィールドとインスタンスダンジョン(ID),さらに新規システムの追加といった盛りだくさんの内容となっている。今回,4Gamerでは,アップデートに先んじてプレイしてきたので,新規コンテンツの数々を紹介していこう。
新クラス「エンフォーサー」の物語は新フィールド「テロス」から始まる
「エンフォーサー」は,携えたチェーンソードにソウルパワーを蓄積し,その武器に秘められた強力な力を引き出すことができるという新クラスだ。
ストーリーとしては,もともとディーヴァ軍の隊長だった人物が部下を庇ってティアマトの捕虜になってしまう。そこで洗脳され兵士としてテロスを訪れたとき,搭乗していたドレドギオンが墜落。洗脳装置のヘルムが外れるも,すべての記憶を取り戻すことはできなかった……といった導入からスタートする。
プレイヤーはキャラクター作成から続く一連のクエストを通して,記憶を失ったエンフォーサーのミステリアスな生い立ちを明らかにしていく。
新エリアのテロスで冒険はスタートするが,そのときはまだ一次クラスである「ソルジャー」のまま活動し,二次クラスで初めてエンフォーサーになれる。
エンフォーサーは,“伸びる”武器となる「チェーンソード」を使った中間距離からの制圧力に秀でたクラスとなっている。攻撃力が高い半面,装着できる防具はレザーとローブのため防御面は心もとない。
また,エンフォーサーだけの特殊なゲージ「ソウルパワー(霊力)」を持っているのも大きな特徴となっている。習得できるスキルには,ソウルパワーを溜めるスキルと,一定のソウルパワーがないと使用できないスキルがあるので,うまく使い分けて戦っていきたい。
実際に動かした感覚だと,見た目にたがわずスタイリッシュな動きのスキルが多く,操作しているだけで楽しいと感じられた。武器の性能上,敵にそれほど近づかなくても攻撃できるので,先制攻撃がしやすく,序盤であれば接敵してすぐ持ち前の火力で押し切れるシーンも多かった。ソウルパワーのゲージを管理する必要があるので慣れは必要だが,育成する価値のあるクラスになっているのではないだろうか。
エンフォーサーの初期フィールドである「テロス」は,今回のアップデートで追加された新フィールドだ。この地には多数のクエストが用意されており,序盤の育成になくてはならない場所と言える。基本的にはエンフォーサーの一次クラスである「ソルジャー」しか入ることができないフィールドとなっているが,テロスの面影を垣間見られる新規IDも用意されている。
エンフォーサーと縁のあるダンジョンなど新規IDが複数登場
ここからは,全クラスが対象となる新規追加のコンテンツを紹介していこう。まずIDだが,Episode2.7では3つのダンジョンが追加され,そのうち2つはエンフォーサーに関わるシナリオから派生したものとなる。
最大で6人参加可能なパーティ向けのID「忘れられた者たちのテロス」は,シレンテラ回廊から入場可能で,入場レベルは51以上。内部はテロスのフィールドと同じ作りになっているが,シナリオの都合上,汚染されたエリアとなっており雰囲気は異なる。
道中は,エンフォーサーに関わる強化実験体となった「アヌハルト」などが出現し,最後に待ち受けるのはこれまたシナリオに関わる「怒れるサマエル」だ。
パーティ向けということで難度はそれなりに高いが,“すべてのクラスの新しいスティグマ(55レベル)”が手に入るので,足しげく通うことになるだろう。そのほかに獲得できるアイテムは,「サマエルイヤリング」や「ドラゴニックゴッドリーダー装備」などとなる。
もう1つの新規ID「龍帝の玉座:テロス」は,レベル55以上のキャラクター6人まで参加可能なパーティ向けのダンジョンで,ネームドボス「ティアマト<幼い龍帝>」との激しいバトルが展開される。
各クラスの新しいスティグマやウィングフェザーが手に入るので何度も通うことになるが,この場所はEpisode2.7の環境下においては最高難度を誇る。まずは忘れられた者たちのテロスで装備を整えて攻略したあと,龍帝の玉座にチャレンジする流れになりそうだ。
新規IDの3つめは,「協力の闘技場」というパーティ対戦型のコンテンツで,ライブサービス(Episode3.5)で実装された協力の闘技場がクラシックに新たに追加されるものだ。ただし,ライブサービスでは2人1組,3パーティでの入場だったが,クラシックサービスでは,3人1組で入場して2パーティで戦う,3on3タイプの対戦に変更されている。
また,ライブサービスでも実装されていたフィールドレイド戦「神の代行者戦」がクラシックサービスにも登場する。毎週金曜日の22時から開催される神の代行者戦は,天族と魔族の代行者であるネームドボス「アングリーテグラク」と「アングリーヘラナス」との戦いに介入して,敵対勢力側の代行者を倒すのが目的だ。
ライブサービスでは代行者戦が開催されるための前提条件があったが,クラシックサービスでは条件なしに毎週必ず実施される。
代行者の討伐で入手できる「ヘラナス装備」と「テグラク装備」は,見た目も良く人気が出そうな一品だ。仮に負けたとしても貢献度に応じて豪華な報酬が得られるとのことなので,積極的に参加してみよう。
このほかに細かいところだと,Episode2.5で実装されたソロ用ID「テンプス」がマイナーチェンジされることになった。具体的には,ダンジョン内に配置されていた動く床などのギミックが撤廃され,入場時に付与されるバフ効果がアップするなど以前より簡単に攻略できるようになった。
報酬として,攻略ランクに応じてレベル20〜49帯のスティグマが獲得できるようになったのも大きな変更点だ。上位のスティグマを発動するために必要不可欠な中間レベルのスティグマを,このテンプスで集められる。ちなみに,これまで週1回だった入場制限が1日1回になったのも見逃せないポイントだ。
Episode2.7で注目すべき仕様変更のポイントをまとめて公開
今回のアップデートでは,仕様面の変更も多いのでここでまとめて紹介しよう。
全地域のモンスター,ダンジョン,採集,イベントなど多様なコンテンツでの収集活動を楽しめるものとして「ストーリーブック」が実装される。
ストーリーブックは3つのカテゴリーが設定されており,そのうちの1つ「古代の美術品」は端的に表現するとコレクション要素と言える。フィールド活動やイベント,クエストなどを通じて「名画のかけら」を獲得し,これを鑑定してパズルのピースにしてストーリーブックにはめていくのが目的で,ピースがすべて埋まって絵画が完成すると報酬が獲得可能だ。
「自然のエッセンス」と「冒険の書」カテゴリーは,それぞれ“エッセンス”と“忘れられたレギオンの記憶”というアイテムを集めることになる。ストーリーブックの立ち位置としては補助的な育成強化のシステムといったイメージで,ゲームの進行と共にキャラクターが強化されていく。
続いて,新システムとして追加される「時間の記録書 モロス」は,ストーリーブックとはまた違ったコレクション要素の1つだ。装備や専用アイテム「忘れられた記憶のかけら」を“登録”することで記録書のレベル(最大50)を上げることができ,レベルに応じて専用スキル「モロス:約束の時間」の効果が強化される。
その能力は,パッシブスキルのようにつねに発動し続ける強力なものとなっているので,強化はほぼ必須の重要なスキルになりそうだ。なお,登録したアイテムは消えてしまうので,貴重なアイテムを無くさないように注意しよう。
今回から「新レギオンシステム」が導入され,レギオン(いわゆるギルド)関連の機能も大幅に追加される。
具体的には「レギオンコインの生産」「ミッション」「製作」「バフ機能」の4種類のコンテンツが追加となり,このなかでプレイヤーに大きな影響を与えるのがバフ機能となるだろう。キャラクターの強化に直接関わるような機能が追加されたことで,アップデート以降,レギオン活動に変化が起こるかもしれない。
アップデート以降,ワールドと種族の垣根を越えて取引できる「統合ワールド取引所」がオープンする。天族と魔族の間で取引できるのが画期的な試みで,これによって流通が少ない少数派の種族でも流通が活発になりそうだ。また,強化などで大量に使うゲーム内マネー「ギーナ」も登録可能となる。ギーナの購入には,専用ショップで強化アイテムや衣装を購入できる「キューナ」を使うことになるので,ゲーム内の経済に大きな変化が起きるのではないだろうか。
ゲーム内容には大きな影響はないが,ファッションを楽しむ人向けに「アイオンルック」機能が追加される。こちらは,ショップとクローゼット,形状変更/染色機能を統合したシステムとなっていてキャラクターの見た目を一括して変更,プリセットを登録できる便利な機能だ。
Episode2.7で追加されるコンテンツの概要は以上となる。新クラス「エンフォーサー」を筆頭に,新規フィールドやIDの追加によって遊びの幅が大きく広がることになるだろう。
また,アップデートに合わせて,クラシックサービスでは初となる期間限定(7月12日〜8月30日)の新ワールド「ミスランテイダ」が誕生する。このワールドでは,獲得経験値上昇や獲得可能アイテムの幅が広がる「シエルの機運」が常時適用されるのが特徴となる。さらに成長段階ごとにレベルアップ報酬がもらえたり,成長支援アイテムが限定販売されたりと,いわば最高の環境でプレイできるというわけだ。なお,ミスランテイダは期間の終了後に「フレギオン」ワールドと統合される。
さらに,新ワールドのオープンに合わせて,アカウント内の作成キャラクター数が6から8に増加するので,キャラクターを消さずに新ワールドで遊べる。育成に適した新ワールドで,エンフォーサーを育てるのもいいだろう。ただし,パーティ向けダンジョンはそれなりに難しいため,あえてタンクやヒーラーを作ったほうが,ほかのプレイヤーとコミュニケーションが取りやすいかもしれない。
いずれにせよ,横並びでスタートできるのは大きな魅力なので,イベントやキャンペーンも多いこの機会に「The Tower of AION」をプレイしてみよう。
※一部の掲載画像はテスト用キャラクターで撮影しているため,ステータス情報などが通常とは大きく異なるデータ表示となっている
「The Tower of AION」公式サイト
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