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Saitek製ジョイスティック「X52 Pro」「Aviator」が国内発表に
従来の最上位モデル「X52」をブラッシュアップした製品で,ジョイスティックとスロットルのセットだ。スロットル部にはLEDバックライト付きモノクロ液晶ディスプレイ「iMFD」(Interactive Multi Function Display)を内蔵する基本仕様はこれまでどおり。アナログ7軸,有効なボタン19個,ハットスイッチ3個が用意され,すべてカスタマイズ可能なのも変わらないが,本体がブラックに変更された(X52はシルバー)ほか,ジョイスティックの耐久性や精度が高められたとされている。
iMFDが「マイクロソフト フライト シミュレータ X」(以下FSX)に対応して,フライト情報をリアルタイムで表示できるようになった点や,付属のソフトウェア開発キット(SDK)でiMFDの表示内容をカスタマイズできるようになった点,スロットル部にスクロールホイールが二つ用意された(うち片方はクリックボタン機能搭載)点も,X52 Proの特徴だ。
発売日はFSXと同じ2007年1月26日で,先にFSX推奨認定を受けたSaitek製ジョイスティックと同じく,X52 ProもFSXの推奨モデルとなっている。直販サイト「MSY Shopping」における価格は3万1290円(税込)。
読みは「アビエイター」。クラシック機をイメージしたという,これまでのSaitek製ジョイスティックとは一線を画した外観が目を引く製品だ。コンバットフライトシムに最適とされており,2007年2月2日にフロンティアグルーヴから発売予定の「IL-2 Sturmovik 1946 日本語マニュアル付英語版」(以下IL-2)推奨モデル認定を受けている。
本体奥に用意された2系統のスロットや,最大で8個の操作を割り当てられる手前のトグルスイッチはすべてカスタマイズ可能。本体手前中央のモード切替スイッチによって,あらかじめ設定しておいた2パターンの設定内容を切り替え可能で,離陸時と着陸時などで使い分けられるようになっているのも特徴といえるだろう。
ちなみにスティックの“頭部”には,8方向入力に対応したハットスイッチと,“安全カバー”付きのランチャーボタン,そしてトリガーを装備する。
発売は2007年2月中旬の予定で,直販サイトの価格は7329円(税込)だ。
■R440とR220は「GTR 2」推奨モデルに
また,すでに「TrackIR」シリーズを扱っていたNaturalPoint製品については,国内の総代理店になったという。今後ゼネラルオートサービスでは,Saitek製品で行っているのと同じように,NaturalPoint製品もパッケージやマニュアルなどの日本語化を進めるほか,2007年2月末を目標とした日本語サイト「www.trackir.jp」の開設,日本語によるカスタマーサポート,国内PCゲームタイトルによるTrackIRのサポート推進などを積極的に行っていくとのことで,なかなか興味深い。
推奨モデルとなった4製品については,店頭へ置かれたときに一目で分かるよう,シールが貼られる予定だ。1月19日時点でWindows Vistaへの対応について明確なアナウンスがない(対応OSはWindows 2000/XP/XP Professional 64-bit Edition)のは少々心許ないが,世界規模で動いているSaitekだけに,まあ,それほど心配する必要はないのではなかろうか。ここは素直に,全国規模で購入できるFSXやIL-2,GTR2の動作確認済み周辺機器の数が増えることを歓迎したいところだ。(佐々山薫郁)
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