Saitekの販売代理店であるMSYは,フライトシミュレータ(以下,フライトシム)用周辺機器シリーズ「Pro Flight」の新製品として,
「Pro Flight Multi Panel」「Pro Flight Radio Panel」「Pro Flight Instrument Panel」(以下,Pro Flight表記は省略)を発表した。
2009年12月17日に発売予定で,価格はいずれも
2万5000円(税込)となっている。
Pro Flight Multi Panel |
Pro Flight Radio Panel |
Pro Flight Instrument Panel |
「Pro Flight Yoke System」への取り付け例。同製品とは簡単にネジ留めできるが,同じねじ穴を使って,ユーザー自身で“自前のコクピット”に固定することも可能だ。ちなみに,Multi PanelとRadio Panelは,少々セットアップに手間がかかるものの,「Microsoft Flight Simulator 2004」で利用することも不可能ではないとのこと
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どれも「Panel」という表記があることから想像できた人もいると思うが,3製品は,航空機のコクピット内部にある各種モニタパネルを模したものだ。Pro Flightシリーズの専用オプションといった佇まいだが,実際にはUSB汎用デバイスとして認識されるため,Pro Flightシリーズ以外のジョイスティックやヨークシステムとも組み合わせて利用できる。
対応ゲームタイトルは
「Microsoft Flight Simulator X」(以下,FSX)。今回の3製品は,ドライバのインストール時に,FSXからこれらを利用できるようにするアドオンソフトが自動的に組み込まれる。なお,対応OSは32/64bit版Windows XP/Vista/7だ。
以下,3製品をざっとチェックしておこう。
Pro Flight Multi Panel
144(W)×314(D)×118(H)mmという,存在感ある筐体の前面中央に,7セグメントLED 2段構成からなるインジケータを搭載する製品だ。インジケータの右には,オートスロットル,フラップ,エレベータートリムホイールといった各種スイッチが用意されている。
ダイヤルを使用して,使用頻度の高い各設定をメカニカルに調整したい人向けといったところか。
Pro Flight Radio Panel
Multi Panelと同じ,144(W)×314(D)×118(H)mmという本体サイズを採用。こちらは,2列2段の7セグメントLEDパネルが用意されており,ダイヤルからCOM1/COM2/NAV1/NAV2を選択して周波数表示させることができる。またリリースによれば,DME/ADF/XPDRとしても利用可能なようだ。
Pro Flight Instrument Panel
100(W)×145(D)×120(H)mmサイズの筐体に,3.5インチサイズのカラー液晶パネルを搭載した,“汎用計器パネル”。高度計,昇降計,対気速度計,姿勢指示器,定針儀,旋回計の6種類から一つを選択して表示できる。
言うまでもないが,6種類すべてを同時に表示したい場合は,本製品を6個用意する必要がある――〆て15万円!――ので,ご注意を。
Instrument Panelの表示例(上)と,Pro Flight Yoke Systemへの取り付け例(下)
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製品としてはニッチもニッチだが,製品概要を見て直ちに「Radio Panelとか,たぶん小型機用だよねえ」なんて感想を抱ける人なら,間違いなく使いこなせるだろう。FSXベースのフラシム生活をよりリッチにするためにも,発売日は憶えておくといいのではなかろうか。