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新キャラクター エマの参加により,さらに密度の濃い内容となった「サクラ大戦 紐育星組ショウ2013 〜ワイルド・ウエスト・希望〜」のゲネプロをレポート
「サクラ大戦 紐育星組ショウ2013 〜ワイルド・ウエスト・希望〜」
公式サイト
「サクラ大戦」は,1996年にセガサターン用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲームで,その後,アニメ,コミック,舞台など幅広いメディアで展開されてきた,セガを代表するシリーズだ。本公演の原作は「サクラ大戦V 〜さらば愛しき人よ〜」で,ニューヨークにある「リトルリップ・シアター」を拠点に,悪人から人々を守る秘密組織「紐育星組」(にゅーよーくほしぐみ)の活躍を描いた作品だ。
そんな紐育星組の声を担当する皆さんは,2011年に「紐育星組ライブ2011 〜星を継ぐもの〜」,また2012年には「紐育星組ライブ2012 〜誰かを忘れない世界で〜」という単独公演を行っており,どちらも大入りとなった。今回の公演は,過去2回の「ライブ」から一転して「ショウ」になり,歌だけではなく,芝居や踊りなど,バラエティに富んだ内容となっている。
今回4gamerは,初日となる7月26日公演前に行われたゲネプロ(通し稽古)を取材してきたので,ネタバレにならない程度に公演の模様をお伝えしたい。
■公演日程
・7月26日 19:00
・7月27日 13:00 17:00(2回公演)
・7月28日 13:00 17:00(2回公演)
■キャスト(敬称略)
・小林沙苗(ジェミニ・サンライズ役)
・皆川純子(サジータ・ワインバーグ役)
・齋藤彩夏(リカリッタ・アリエス役)
・松谷彼哉(ダイアナ・カプリス役)
・園崎未恵(九条 昴役)
・菅沼久義(大河新次郎役)
・内田直哉(マイケル・サニーサイド役)
・麻生かほ里(プラム・スパニエル役)
・本名陽子(吉野杏里役)
・笠原留美(大河双葉役)
・田村 連(ボブ・ラッシー役)
・園岡新太郎(ダンディ・団耕助役)
・西村陽一(西村ヤン太郎役)
・Velo武田(ベロムーチョ武田役)
■ゲスト
・北原瑠美(エマ・シュミットマイヤー役)
■スペシャルキャスト
・久野綾希子(ラチェット・アルタイル役)
本公演の注目は,やはり新キャラクターのエマ・シュミットマイヤーだろう。リトルリップ・シアターの公演に参加するべく欧州から駆けつけたというエマだったが,新次郎が書き下ろしたショウに納得がいかない様子。高圧的な性格のエマは,ことあるごとに紐育星組(とくにサジータ,昴,リカ)と衝突してしまう。エマには,オペラ歌手としてのこだわりやプライドがあったのだが,果たしてショウの行方は……。
特筆すべきはエマの,オペラ歌手ならではの圧倒的な歌唱力だ。ミュージカルとして公演してきた星組のショウにオペラ要素が加わったことによって,これまでにないカラーで彩られることになった。
またストーリーでは,ミュージカルとオペラの関係や,ウエスタン(西側)が持つ意味,「サクラ大戦V」の舞台であるアメリカの歴史なども掘り下げられており,非常に内容の濃いものとなっている。とはいえ,もちろんお堅い内容などではなく,クスリと笑える場面や拍手喝采間違いなしのきらびやかなステージが,これでもかと言うほど展開される,まさに「サクラ大戦」ならではの公演だ。
ストーリーから歌へのつながりも非常にスムーズで,ストーリーと曲が密接にリンクしている点にもこだわりを感じる。さらに,メンバーがショウの中で西部劇の有名な人物に扮するのも面白く,ジェミニがアニー・オークレイ,リカがビリー・ザ・キッド,サジータがワイアット・アープなど,妙に納得してしまう配役に思わずニヤリ。個人的には,いつも以上に男前だったサジータに要注目ではないかと感じた。
基本的にゲームの世界観を踏襲している内容ではあるものの,舞台としての完成度が非常に高いので,「サクラ大戦」ファンはもちろん,ゲームをプレイしていない人でも,十分に楽しめる内容だ。当日券も出るとのことなので,本稿を読んで気になった人はぜひ会場に足を運んでほしい。
■セットリスト
一幕
・ワイルド・ウエスト・希望
・ダンディー
・恋バナ
・シンシナティ・クイーン
・魔笛・夜の女王のアリア
・ミズーリキャット
・ショウは嬉しい
二幕
・ワイルド・ウエスト・希望
・ポアゾン「クレオパトラ」より〜
・BONーPSY
・愛してるって
・ショウは嬉しい VS 魔笛・夜の女王のアリア
・ショウは嬉しい
・KIRAKIRAと星を瞳に、また明日
・ここはパラダイス〜リトルリップ・シアターのテーマ〜
・地上の戦士
「サクラ大戦 紐育星組ショウ2013 〜ワイルド・ウエスト・希望〜」
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サクラ大戦V Desktop Theater
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