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[E3 2011]NexonがE3 2011に出展。展示されていた「マビノギ英雄伝」の概要と魅力について,開発メンバーに直接話を聞いてきた
「マビノギ英雄伝」は,MMORPG「マビノギ」と世界観を共有している作品。ただし,こちらはMMOではなくMOタイプのアクションRPGであり,グラフィックスのテイストも,ほのぼの風味なマビノギとは打って変わって,迫真性を重視したものとなっている。
時代設定はマビノギで描かれた時代の約200年前。ゲーム内にはマビノギで見られたNPCが存在するなど,この世界があの「エリン」の世界であることが分かる要素もゲーム内に組み込まれているようだ。
基本的なプレイの流れとしては,プレイヤーは,まずタウンに集まり,そこで冒険に行く仲間を集めてインスタンスダンジョンへと出掛けていく。モンスターを倒したり,クエストをクリアしたりすることで,プレイヤーキャラクターはレベルアップ/スキルアップする。もちろん強力なボスモンスターがドロップするアイテムもプレイをする楽しみの一つだ。
インスタンスダンジョンは,4人で攻略するものが多いが,中には8人用の,手強い敵が出現するダンジョンも存在する。一つのダンジョンを攻略するのに必要な時間は20分程度となっており,手軽に楽しめるところも魅力の一つだ。
このゲームには,種族や職業といった概念はなく,現在,本作には,二刀流剣士のLethita,片手剣とシールドで戦うFiona,魔術師のEvy,パワー型戦士のKalokという4人の「キャラクター」が実装されている。このうちKalokは正式サービス後のアップデートによって実装されたキャラクターであり,そのような追加は今後も行われていくということだ。
基本的には本作は,パーティプレイを楽しむゲームとして設計されているそうだ。ダンジョンで出会うことになるボスキャラクターの中には,「パーティメンバーの1人がボスの動きを封じて,その間にほかのメンバーが攻撃を加える」というような仕掛けが用意されているものもいるという。
キャラクターを十分に育てることに成功したあとには,PvPの楽しみが待っている。1vs.1のデュエルのほか,チームで戦うCTFも楽しめるようになっている。
本作のディレクター ハン・ジェホ氏によれば,本作は世界で初めてValve SoftwareのSource Engineを使って作られたMORPGであるとのこと。このゲームエンジンにはHavokの物理エンジンも組み込まれており,マビノギ英雄伝のゲーム内にはそれを使った仕掛けやギミックが多数用意されているとのことだ。
分かりやすいところでは,柱の上からロープでぶら下がっているオブジェクトをバチンと叩くと,きちんと物理シミュレーションによって,それがぶらぶらと揺れる。あちらこちらに置いてある木箱は,攻撃すればきちんと壊れて,破片はあたりにバラバラと散る。床に落ちている適当な物体を拾い上げて,敵に向かって投げつけるようなことも可能。状況によっては倒したモンスターの身体を持ち上げて投げつけることもできるとのことだ。また他方で,セクシーな女性ボスキャラクター「サキュバス」との戦いでは,ダメージを受けるごとに装備している鎧が外れていくようになっているそうだ。
加えてハン・ジェホ氏は,本作の大きな見どころの一つとして,その気持ちのよい「打撃感」を強調した。ハイパワーで敵を打ちのめす気持ちよさを表現するために,プレイヤーキャラクターのモーションだけでなく,その攻撃を受けるモンスター側のモーションにも,かなりのこだわりが込められているとのことだ。もちろん爽快感を演出する攻撃時のグラフィックスエフェクトにも力が入っており,さらに打撃時のサウンドも注意して聞いてみてほしいポイントであるとのことだ。もちろんSource Engineの物理シミュレーションを利用した対象物の損壊や,倒した敵がふっとんでいくという表現も,打撃感をさらに心地よいものにするために用いられているのだそうだ。
最後にハン・ジェホ氏から日本のプレイヤーに向けたメッセージをもらってきたので,ここに掲載しておこう。
「マビノギ英雄伝は,コンシューマゲームを好むカジュアルな人にも,MMORPGのような大型の作品を好む人にも,どちらの人にも楽しんでもらえる内容となっています。我々開発陣は,日本のプレイヤーの皆さんにも,ぜひプレイしていただきたいと考えています」(ハン・ジェホ氏)
ちなみに,本作の日本でのサービスについては,日本のネクソンもかなり前向きに検討を進めているようだ。ひょっとしたら遠からず,嬉しい発表があるのかもしれない。
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