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【PR】この夏,TAXANの「KG-PT401X」で立体視プロジェクタデビューしようぜ
んで,今から,この大画面環境を獲得しようと思うと,どうしても,あのキーワードが脳裏にちらつくのね。
「スリィィディィィーーー!!」
そう,3D立体視。もう毎月のペースで3D立体視対応テレビの新製品は発表されているし,立体視に対応したPC用ディスプレイのニュースもよく見かけるし,もうなんというか「立体視対応にあらずんば新製品にあらず」みたいな勢い。
ただ,こんな立体視大前提な状況下で,いざ製品を買おうと思うと,なかなか購入候補が見つからないのが不思議だったりする。
「3D立体視元年」とかいわれた2010年から関連製品がドカドカ出ているのだが,初心者からするとジャングルの中をさまよっている感じで,何をどうやって選んでいいのか皆目見当が付かない。これが「購入候補が見つからない」元凶だと思うのだ。
冷静になって,「自分が何を求めているのか」考えてみよう。要するに,ゲーマーが欲しいのは,下記の条件をクリアする製品なのである。
- 大画面でゲームできる
- 立体視でゲームできる
- PlayStation 3とXbox 360,できればWiiにもつながる
- PCのゲームも立体視で楽しめる
- Blu-ray 3Dも楽しめる
- 立体視映像は暗くなるらしいけど,暗室環境は作りにくいので,それほど暗くない環境でも利用できる
- 高いのはイヤ。無理。予算は10万円程度に収まる
ここのところ新製品ラッシュが続いている立体視対応液晶ディスプレイは20インチ前半の大きさで,大画面とは言いがたいから却下。
テレビなら,2010年モデルのものでもよければ,40インチ前後のものも買えたりするが,まだまだ大画面とは言いがたい。60インチクラスなら,さすがに大画面だとは思うが,3D立体視対応モデルだと,40万円〜60万円前後という価格帯になってしまって,今度は予算的にまったくお話にならない。
あきらめかけていたそんな矢先,予想もしなかったところから,3D立体視対応のプロジェクタが7月に出るという情報をつかんだ。価格はショップによるものの,およそ9万〜10万円低程度で,予算内に収まるようだが,さて……。
デジタルシネマと同じ
DLPプロジェクタ
というわけで,4Gamer編集部経由で借りてみたのは,TAXANのDLPプロジェクタ「KG-PT401X」である。
DLPは「Digital Light Processing」の略だ。立体視対応映画館などに代表されるデジタルシネマシステムでは,このDLP技術を用いていることが多い。
DMD(Digital Micromirror Device)と呼ばれるこのDLPデバイス,映画館に置かれているような業務用DLPプロジェクタだと,RGBの3枚分が搭載されているのに対し,民生向けDLPプロジェクタには,この高価なDMDを1枚搭載し,時分割でRGB分の映像を表示してフルカラー表現を行う設計となっていることが多い。今回取り上げるKG-PT401Xも民生向けなので,後者の方式,俗にいう単板式DLPプロジェクタということになる。
実際,ホームシアター向けプロジェクタが10kg〜20kgとかいう世界なのにKG-PT401Xはわずか3.5kg。サイズも292(W)×260(D)×80(H)mmで,重量的にも大きさ的にも,13インチクラスのノートPCを2台積み上げたくらいのイメージなのである。これなら,一人暮らしなど,常設が難しい環境で,設置したり片付けたりも楽なはず。
3D立体視対応プロジェクタというと,飛行機のジェットエンジンみたいなのを想像していたので,良い意味で予想を裏切られた格好だ。
充実の接続端子に,意外な音声再生機能
ホームシアター機にはない面白機能も搭載!?
充実の入力インタフェースを持つのがKG-PT401Xの特徴。右側に黄色い端子も見えるが,これはアナログコンポジット入力。旧世代のゲーム機(やAV機器)すら接続可能だ |
KG-PT401Xの接続端子切り替えメニュー。リモコンから操作できる |
まず,最も重要なデジタルディスプレイ入力端子は,HDMI×1が用意される。HDMI 1.4a方式に対応するため,PlayStation 3(以下,PS3)やBlu-rayプレイヤーを接続しての立体視が可能ということになる。
アナログRGB用のD-Sub 15ピン端子は2系統。PCなどを複数台接続したい場合には嬉しいポイントだし,それと,忘れちゃいませんか。Xbox 360には純正アクセサリでD-Sub 15ピンケーブルが発売されていたことを。Xbox 360のD-Sub 15ピンケーブルはHD映像を出力できるので,「HDMI端子をPS3用に使ってしまう」という人は,この選択肢を憶えておいてほしい。
そして,KG-PT401Xには,意表を突いた機能も搭載されている。
それがUSBフラッシュメモリ対応。USBフラッシュメモリにMPEG-1/2・H.264・DivXなどのビデオデータやJPEG形式の画像データ,MP3形式のサウンドデータを保存しておくと,KG-PT401X単体で再生できてしまうのだ。
イベントやパーティなんかで,ネタコンテンツを入れたUSBフラッシュメモリを持ち寄って,代わる代わる再生したりすると盛り上がりそう。
●KG-PT401Xと組み合わせられる立体視用メガネは?
KG-PT401Xは3D立体視対応プロジェクタなのだが,実は3Dメガネが付属してこない。KG-PT401Xのメーカーであるマイクロソリューションは「『DLP Link』対応メガネをご利用ください」という説明を行っているが,なんのこっちゃという人も多いだろう。
今回はEDGEという名のメガネを用意した。つるの部分に「DLP Link」と入っている
マイクロソリューションは,KG-PT401Xで立体視を利用するための推奨メガネとして,Volfoni「Lun05」とXpanD「X102」,RealD「CrystalEyes 5」を挙げており,また,AcerやBenQ,NEC,Optoma製ディスプレイの一部で保守部品として用意されているものも利用可能としている。調べた限り,BenQのディスプレイ用とされる「3DGS-01」の入手性がよい感じだったので,適宜探してみてほしい。また,初回出荷分300台限定で,「マイクロソリューションのWebサイトから製品のシリアルナンバーを申請すると無料で1つもらえる」というキャンペーンも開催されているため,これを狙うのも手だ。
なお,今回は,4Gamerで独自に用意したVolfoni製「EDGE」を用いている。
いざ設置! 投射距離3メートルで
70インチオーバーの大画面!
いろいろ調べてみると,相当に安く,それでいてなかなかの画質が得られる「ペーパースクリーン」なるものを発見。「ペーパー」ということで紙製だが,ピジョンというメーカーが扱っており,4:3で83インチのスクリーンがなんと7980円で買えてしまう。65インチなら5460円だ。重さも2kgしかないので,壁を補強することなく設置できる。
今回の評価では,4Gamerスタッフの私物となる,アスペクト比16:9で100インチの高級スクリーンを使ったが,プロジェクタ初挑戦の場合にはこれがオススメである。
さて,今回の評価では投射距離が約3m。投射映像を実測してみたところ,4:3時に約76インチ相当,16:9時に70インチ相当となっていた(※参考:マイクロソリューションによる投射距離と画面サイズの関係の早見表)。
これは,なかなかの大画面だぜ?
ちなみに,KG-PT401Xは映像をかなり上に打ち上げる投射特性があるので,台置きする場合は,背の低いテーブルに設置するほうがよさそうだ。
もちろんKG-PT401Xはこうした天地逆の設置にも対応しており,そのときは「投射位置」設定を「フロント天吊り」に設定するだけでOKだ。
こうした設置のおかげで,画面に近づいても自分の頭が画面に出たりすることなく映像を楽しめる環境が構築できた。
「高さ稼ぎにプリンタ梱包箱」はさすがに見栄えがよくないので,本格的に設置するときは,ホームセンターなどで販売されている,おしゃれな煉瓦風の発泡スチロールブロックなどを利用することをお勧めしよう。
「グランツーリスモ5」を3D立体視でプレイ!
KG-PT401Xとの接続時,最初にやるべきは,KG-PT401Xを3D立体視対応ディスプレイとしてPS3に認識させる作業。PS3側に用意された「設定」メニューの「ディスプレイ設定」-「映像出力設定」で「HDMI」を選び,「自動」を選択するだけでいい。PS3が自動的にKG-PT401Xを3D立体視対応ディスプレイとして認識してくれるという簡単さだ。
ただ,最後に聞かれる画面サイズだけは,できるだけ正しい回答をするよう心がけたい。この値を基に表示視差量などが設定されるため,変な値にするとうまく立体に見えなかったりするのである。ここは見栄を張らず,正直に答えよう。
プレイしたゲームは「グランツーリスモ5」だ。立体視対応のレースゲームといえば,やはりこれだろう。
グランツーリスモ5は,標準で3D立体視に対応しているが,デフォルトではこの機能はオフになっているので,有効化しなければならない。このあたりは西川善司氏の連載に,「グランツーリスモ5立体視プレイにあたっての設定指南」という,そのものズバリの解説があるので,そちらを参考にしてほしいが,一言でいえば,「OPTION」メニューの「デバイス」階層下にある「3DTV」項目で有効化するだけである。
立体視を有効化すると,KG-PT401Xは自動的に3D立体視映像を認識して,メガネの着用を促してくる。KG-PT401X付属リモコンに用意された[3D]ボタンを押す必要はない。
実際にプレイしてみると,その効果は絶大。レースゲームは奥行き方向に走行すべき道が広がっているので,立体視時,スクリーンの向こう側にある“世界の広がり感”が分かりやすくて楽しいのだ。
それと,迫ってくるコーナーの距離感も緊迫感があるし,陳腐な言葉で恐縮だがその様子がとっても「リアル」だ。
それが,立体視の場合だとそうはならない。
なんというか,「コーナーの曲率そのものが分かる」と言う感覚が得られるのだ。「現状の速度では曲がれない」という危機感を覚えるので自然とブレーキを踏みたくなるし,ステアリングも切りたくなる。もっといえば,コース幅をいっぱい使って曲がりたくなる衝動まで覚える。敵車のオーバーテイク時にも,敵車との相対速度や相対距離が分かりやすいため,数秒先の自分が走るべきラインが見えて来ちゃうのである。
筆者などは「立体感がすごい」の感覚が落ち着いた頃には「立体視のほうが遊びやすい」という感想に至ってしまったほどだ。
さて,「立体視では映像が暗くなる」ということを聞いたことがある人は,「KG-PT401Xは大丈夫なの?」という疑問を持ったはず。また,「プロジェクタってそもそも部屋を暗くしないと見られないんじゃ?」と思った人も多いのではないだろうか。
しかし,今回評価した限り,KG-PT401Xでその点は心配無用だった。
もちろん,完全暗室にしたほうが望ましいのは間違いないのだが,昼間でも,遮光カーテンを引くくらいで十分な明るさの立体視ができるほど,KG-PT401Xの映像は明るかったのだ。
今回のレポートでは,立体視にフォーカスした評価を行っているが,もちろん平面視映像なら一段と明るい。それこそ蛍光灯照明下でもゲーム画面が見られるほどだったので,“普段使い”にもいけそうである。
実はXbox 360でも立体視は可能。Crysis 2を試してみた
Xbox 360もKG-PT401Xに接続してみた。
サイドバイサイドとは,1枚のフレームを2分割して,左側に左目映像,右側に右目映像を描画して伝送する方式で,現在のところ,BS放送の3D立体視映像番組はこの方式で伝送されている。KG-PT401Xは,リモコンの[3D]ボタンから設定することでサイドバイサイドの立体視映像表示も可能になっているのだ。
Xbox 360用の有名タイトルで,サイドバイサイドに対応したものとしては,「Crysis 2」(邦題 クライシス 2)が挙げられる。
Crysis 2でも,標準設定では立体視が無効になっているため,手動で有効化しなければならないが,設定方法はこちらも簡単。ゲームの起動後,「設定」メニュー階層下の「3Dオプション」で「ステレオ3D」項目を「サイドバイサイド」に変更すればOKだ。
Xbox 360版のCrysis 2は,サイドバイサイド方式での立体視に対応しており,ゲーム側のオプションから設定可能 |
Crysis 2側でサイドバイサイドの設定を完了すると,こんな感じの映像が表示されるので(下の写真に続く) |
Crysis 2のようなFPSは立体視にすると没入感と臨場感がすごい。
本作でプレイヤーは,ハイテクなパワードスーツに身を包んだ主人公に扮するわけだが,KG-PT401Xの投射映像は,あたかも本当に,スーツ内のゴーグルから見ているような光景のように感じさせてくれる。実際,プレイヤー自身が立体視用メガネを掛けることになるので,ゲーム内主人公とのシンクロ感が高まっていることが,この没入感に拍車を掛けている気もするが。
例えば,敵の銃撃の猛攻をかいくぐりつつ,壁や車両に身を隠したいとき。平面視だと壁にぶつかりながら移動するような局面でも,立体視だとシーン内のオブジェクトの位置関係が分かりやすいため,障害物に身を隠しつつ,最適な動線で敵との距離を詰めたり,退却ができたりするのだ。
もう1つ,平面視では,遠くにいる敵が左右どちらかに動いているのは見えるにしても,それが前に進みつつの左右なのか,後ろに戻りつつの左右なのかが掴みにくい。しかし,立体視ならそれが分かるのだ。
慣れてくると,近くの敵だけでなく,比較的遠くの敵に対しても,動線の先を見越して銃撃するなんていうハイテクニックが使えるようになったりした。も,も,もしかして,立体視はFPSのプレイスキルを向上させてくれたりする!?
Blu-ray 3Dの映画も見てみた
最後に,Blu-ray 3Dも試しておこう。
結論から先に言うと,PS3にKG-PT401Xを「3Dディスプレイ」として認識させてあれば,Blu-ray 3Dソフトを再生するだけで立体視できてしまうお手軽さだった。
なお,KG-PT401Xの映像パネル(DMDチップ)の解像度は1024×768ドット。3Dブルーレイの映像は1080/24p(1920×1080ドットの24fps)のものが多いわけだが,KG-PT401Xは1080/24pの平面視映像にも立体視映像にも対応しているので,まったく問題なく表示できる。DMDチップはアスペクト比4:3の1024×768ドットパネルなので,16:9の映像は,1024×576ドットの範囲に圧縮表示されることになるわけだ。
突貫で設置したとはいえ,今回の70インチオーバーの大画面は,普段から20インチ強のディスプレイに慣れている筆者からすると,十分すぎるほどの迫力。それが立体視で見られるのだから,そのインパクトは筆舌に尽くしがたいったらありゃしないのである。
ところで,KG-PT401Xに対応した立体視用メガネは,いわゆるアクティブシャッターグラス方式で,液晶シャッターが開閉するタイプのものだ。この方式では,暗い背景に明るいオブジェクトが描かれるような立体視映像において,左目用の映像と右目用の映像がダブって見えてしまう「クロストーク」というものが気になりやすいといわれる。立体視対応の液晶テレビなどでは,この現象を回避するために大変な苦労をしているのだが,KG-PT401Xの3D映像では,ほとんどこれが気にならなかった。
今回視聴した映画2タイトルは,明暗差の激しいシーンも多かったので,クロストークがいつ起こってもおかしくはなかった。にもかかわらず,それが気にならなかったということは,やはりクロストークは起こりにくいということなのだろう。
DLPは,液晶よりも応答速度が各段に速いらしいので,その恩恵なのかもしれない。
人生初の3D立体視プロジェクタにKG-PT401Xはいかが?
今回の評価では,レースゲームとFPSしか試せていないが,ゲームプレイにおいては,「映像が立体的に見える」「迫力が増す」ということ以上に,ゲームを優位にプレイ出来る可能性を秘めていることが発見できたのが収穫だった。
しかも,安価。この夏,大画面3Dゲーミングシアターを構築したいならば,このハイコストパフォーマンスなKG-PT401X,オススメっす!!
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