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男色ディーノのゲイムヒヒョー:其の四拾九「『人生,逃げ切ったらそれはそれで勝ち』なのに」
競馬ゲームが大好きなディーノ選手は,先日発売された「ダービースタリオンDS」をもちろん購入。本来ウイニングポスト派に属しているディーノ選手は,何を感じたのでしょうか? って,そういえば前回,「箱庭生活 ひつじ村DS」と「閉鎖病棟」について語ると予告していたような気が……。
でもね,一見,普通に生活をしてる人々には縁遠いはずの派閥だけど,意外なことに我々のような一般ゲイマーの間には,派閥ってものが存在するのよ。
何が言いたいのかというと,私はドラクエ派であり,ビアンカ派でもあり,ニンテンドーDS派であり,三國志派であり,古くはセガサターン派であるってこと(セガサターンに関しては完全に時代の流れを読み損なっただけという説もあるけど)。
でも,ここで注意してほしいのは,一方の派閥に属しているからといって,もう一方のものが嫌いというわけではないってこと。FFだってプレイするし,子供の髪の色がちょっとアレだったから選びづらかっただけでフローラが嫌いだったわけではなく,むしろどうせ女性と結婚するならば逆玉の輿に乗りたいと思っているから家柄的にはフローラのほうがいいし,どっちかというとロード時間の短さゆえにDS派なんだけど実際はPSPも活用してるし,思い入れのある大名がいないだけでゲイム的には信長だって全然嫌いじゃないし,むしろセガサターンよりもプレイステーションのほうが欲しかったくらいだし。
要するに,一方がとくに好みなだけであって,もう一方もそれなりに好きではあるわけ。
ということで,今週は「ダービースタリオンDS」(以下,ダビスタDS)のお話。そもそもコーエー好きな私にとって,競馬ゲイムのスタートが「ウイニングポスト」だったのは至極当然の流れなのね。だから,競馬ゲイムではウイポ派。で,そこから競馬および競馬ゲイムに興味が沸いて,「ダービースタリオン96」をプレイしたらそれはもう面白かったわけ。
だから,基本ウイポ派な私だけど,今回のダビスタDSも楽しみにしていたのよ。ロード時間が耐えられない私にとって,プレイステーションの「ダービースタリオン」やPSPの「ダービースタリオンP」はちょっとアレな感じだったから,DSで出ると知ったときの喜びは,まるでメタルキングが逃げずにベギラマを唱えてきたときのそれに等しかったわ。
あ,余談だけどアホみたいに競馬ゲイムをプレイした中では,スーパーファミコンの「スーパー競走馬〜風のシルフィード〜」とプレイステーション2の「実名実況競馬ドリームクラシック 2001 Autumn」はけっこう面白かったわよ。とくにドリクラは続編出てほしいくらいね。あれ,デジャヴ?
どこが納得いかないかというと,絶対と言っていいほど逃げが決まらないこと。これって開発者がプレイヤーに向けて「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」的なメッセージを送ってるってことなのか? と思えるほどに,逃げちゃダメな仕様。私に言わせれば「人生,逃げ切ったらそれはそれで勝ち」なのに。だって私なんか,実際にその論法で卒業論文を書かずに大学を卒業できたのよ。
ともかく,好スタートを切って先頭に立った馬が必ず負けるのは本気で納得いかないわ! あと,騎手が言うことを聞かない。でも,それは自分に積んできた徳みたいなもんがなかったのかなぁと諦めるようにしてる。
などと文句を言いつつも,飽きやすい私がなんだかんだでプレイし続けているのもまた事実。それだけほっとけないタイトルってことなのかしら。レースさえちゃんと納得できればなぁ……。
ダビスタ派が今回のダビスタDSのレースについてどう思っているのか非常に気になるわね。ひょっとしたら,ウイポ派の私が無理矢理アラを探しているだけなのかなぁ。
気に入らないことがあると厨房までズケズケ入って「この料理を作ったのは誰だ!」的な凶行,もっと言えば蛮行に走っていったクレイジー陶芸家,海原雄山も丸くなるこのご時世。私にも少々の気に入らないことを超越して,至高のゲイムと仲良くできる日が来るんだろうか……。そんな夏の始まりでした。
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ダービースタリオンDS
対応機種:ニンテンドーDSメーカー:エンターブレイン
発売日:2008年6月26日
価格:5775円(税込)
CEROレーティング:A
公式サイト:http://www.enterbrain.co.jp/
game_site/dabisutads/
- 関連タイトル:
ダービースタリオンDS
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