連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー:其の参拾伍「流鏑馬で一夜を過ごす」
「任侠」という言葉を目にすると,科学任侠火の鳥組の挿入歌「男一匹ガキ大あやつり任侠」を思い出す……そんな人は間違いなく少数派ですが,任侠テイストに溢れた「龍が如く」シリーズを思い出す人なら大勢いることでしょう。ええ,今回はその最新作「龍が如く 見参!」のお話でございます。
てなわけで今回は,龍が如く 見参!。ちょっと大げさに言えばこのタイトルのためにPLAYSTATION 3を購入したと言っても過言……うん,ちょっと過言かもしれん。けれども「PS3のゲイムをやった!」って心から思ったのは,初めてかもしれないわね。
とくにそのボリュームたるや,立派な外国人男性を思わせるほど。これまでのシリーズも寄り道要素がたっぷりあったけど,今回はその比じゃないわよ。ミニゲイムの流鏑馬なんて,不覚にも一晩中やってしまったわ。そのおかげでまだ6章。今のとこ,もの凄く楽しいわ。厳密には楽しくなってきた。
ホラ,このシリーズって,いつも5章くらいからやれることが増えるじゃない? そこからが楽しいのよねー……っていう今がまさにその最中。子供でいうところの3歳くらい。可愛い盛り。子供いないけど。ゲイだし。
でも,結果だけ言えば龍が如くシリーズの持つリアルさは失われていなかった。祗園って町のことなど知らないけど,ゲイム内ではまったく嘘のないものとしての存在感を持っているのよ。だから,当初不安だった「ゲイムとしてのブレ」がまったくなかった。……イヤ,まだ半分もプレイしてないんだけどもね。「急に時代劇なんか始めちゃって,そのうちドッジボールやら運動会やらが始まるんじゃないの?」なんて心配してる人がいるならば(ソレはソレで面白そうだけど)心配しないで大丈夫。龍がごとキストの期待は裏切らないわ。
そういえば,さかのぼること第一作でも,歌舞伎町に似た街並を作った時点でちょっと怪しいとは思っていたのよねー。あえて新宿二丁目をエリアから外すあたり,逆に生々しいし。ゲイム内で言うところの新宿コマ劇場的な建物の近くにあるはずの「ひげガール」的な施設がないのも,たぶんスタッフが行きつけてるからね。ゲイムに登場させることで,それがみんなにバレるのがイヤだったからだと見たわ。グルメ雑誌の記者が自分の隠れ家的な店だけは雑誌で紹介しないとか,お巡りさんだけが知っているオススメマル秘映像ショップとか,F1レーサーが好きなラジコンとか,そういう感覚。
ウンたぶん違うと思う。……ともかく,ゲイがゲイのために作った(と思われる)龍が如く 見参! をどうぞよろしく。
あ,そういやこの一週間の動きっつうかトピックスっていうか「疾走、ヤンキー魂」のインターネットラジオ「ヤン魂。ラジオ♪」にゲスト出演してきたわよ。
詳しくは3月21日(金)からの配信を聴いてもらうとして,「ワインはシャンピニオン・スペチアーレの白それも15年ものと決めている」っていうセリフを台本に入れた安藤プロデューサーは狂ってる,と思ったわ。その前に,プロデューサーが台本を書いているっていう事実にも狂気もしくは侠気を感じたけれども。ぜひご拝聴を。
あと,1週間で3kg痩せました。ありがとう「Wii Fit」。あと7kg。
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龍が如く 見参!
対応機種:PLAYSTATION 3メーカー:セガ
発売日:2008年3月6日
価格:7980円(税込)
CEROレーティング:D
公式サイト:http://ryu-ga-gotoku.com/
- 関連タイトル:
龍が如く 見参!
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