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Intel,マイクロサーバー向けの64bit対応Atom「S1200」を発表
S1200 | |||
配信元 | インテル | 配信日 | 2012/12/12 |
<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>
マイクロサーバーやストレージ/ネットワーク・システム向け
64ビット対応のインテル Atom プロセッサー S1200製品ファミリーを発表
ニュース・ハイライト
- サーバー向けシステム・オン・チップ(SoC)であるインテル Atom プロセッサー S1200製品ファミリーは低消費電力レベルを実現するとともに、データセンターに求められるECC、64ビット対応、仮想化技術などの主要機能を搭載
- マイクロサーバー、ストレージ/ネットワーク・システムなど、20以上の低消費電力システムで新しいインテル Atomプロセッサー S1200 製品ファミリーを採用
インテル株式会社(東京本社:東京都千代田区丸の内 3-1-1、代表取締役社長 吉田 和正)は、本日、インテル Atomプロセッサー S1200製品ファミリーを発表しました。このプロセッサーは、高密度マイクロサーバーのほか、新しいタイプの高電力効率のストレージ/ネットワーク・システム向けに開発された世界初の64ビット版のサーバー向け低消費電力システム・オン・チップ(SoC)です。この低消費電力の産業用マイクロプロセッサーは、サーバーに求められる信頼性、管理性、コスト効率に不可欠な機能を備えています。
インテル コーポレーション 副社長 兼 データセンター&コネクテッド・システム事業部長のダイアン・ブライアントは「データセンターは、独自のセグメンテーション化が進行しており、インテルはこのような移行期においても市場リーダーであり続けています。インテルは数年前から、新しいタイプの高密度で電力効率の高いサーバーやその他のデータセンター機器の必要性を認識していました。そして本日、データセンター向けの主要機能を備えた業界唯一の消費電力6ワット※1のSoCの提供を開始し、引き続き新しいこのセグメントをリードしていきます」と述べています。
インテルの次世代マイクロサーバーパブリッククラウドの需要が引き続き成長するなか、ホスティング・サーバー、コンテンツ配信サーバーやフロントエンド・ウェブ・サーバーもまた増加しています。低消費電力プロセッサーを搭載した高密度サーバーは、データセンターでの最も大きなコスト要因の一つである電力消費量を大幅に削減しながら、要求に応じたパフォーマンスを提供することができます。また、企業がデータセンターに新しい機器を導入する際に必要となる重要な機能のサポートのニーズにもこたえます。
インテル Atomプロセッサー S1200製品ファミリーは、業界初の低消費電力SoCで、サーバーに求められる信頼性や管理性を実現すると同時にデータセンター全体の大幅なコスト削減など、データセンターに求められる機能を備えています。このSoCは2つの物理コアを備え、インテルハイパースレッディング・テクノロジー※2(インテルHT)により合計4つのスレッドを処理することができます。また、64ビットへの対応、最大8GBのDDR3メモリーに対応したメモリー・コントローラー、インテルバーチャライゼーション・テクノロジー(インテル VT)、8レーンのPCI Express2.0、より高い信頼性を確保するECC(Error CorrectingCode)サポートに加え、そのほかのI/Oインターフェースへの対応など、インテルのチップセットの機能が統合されています。そして、インテルAtom プロセッサー S1200 製品ファミリーは、動作周波数1.60GHz〜2.0GHzの範囲で3製品が提供されます。
また、インテル Atom プロセッサー S1200製品ファミリーは、現在データセンターで最も一般的に使用されているx86ソフトウェアとの互換性を備えています。これにより、新しい低消費電力機器を簡単に既存のデータセンターに統合することが可能で、新しいソフトウェア・スタックの移植・管理への追加投資が必要ありません。
消費電力における新たなマイルストーン
インテルは自社製品の消費電力の低減を続けており、システムの低消費電力化に取り組んでいます。低消費電力版インテル Xeonプロセッサーの提供を開始した2006年から毎年、新世代の低消費電力プロセッサーを提供しており、2006年に40ワットだったTDP(熱設計消費電力)を、インテルの最先端の22ナノメートル(nm)プロセス技術によって17ワットにまで低減しました。インテルAtom プロセッサー S1200製品ファミリーは、6ワットのTDPを実現するサーバー向けの機能を備えた、業界初の低消費電力SoCです。
より明るい未来
インテルは、さらに大幅なエネルギー効率向上のために次世代のインテル Atomプロセッサー(開発コード名:Avoton)の開発に取り組んでいます。2013年に提供予定のAvotonは、インテルのSoC機能をより一層拡張し、インテルの先進的な22nmに基づく3Dトライゲート・トランジスターを採用することで、世界最高水準の消費電力の削減とパフォーマンスの向上を実現します。
低消費電力版インテル Xeonプロセッサーを使用した低消費電力のサーバーやストレージ/ネットワーク・システムに関心の高い顧客向けには、Haswell(開発コード名)のマイクロアーキテクチャーを採用した新しいインテルXeon プロセッサー E3-v3ファミリーを2013年に提供する予定です。この新しいプロセッサーはHaswellの新しい省電力機能とバランスの取れた電力あたりの性能を提供し、インテルAtom プロセッサー S1200製品ファミリーとともに、低消費電力で高密度マイクロサーバーやストレージ/ネットワーク・システムに選択肢を提供します。
インテル Atom プロセッサー S1200 製品ファミリーに関する詳細な情報はhttp://newsroom.intel.com/docs/DOC-3172 をご参照ください。
今回発表された製品インテル Atom プロセッサー S1200製品ファミリーは、本日より出荷が開始され、1,000ユニット受注単価54ドル(4,990円)から提供されます。その他の仕様は以下の通りとなります。
製品名(型番):インテル Atom プロセッサーS1260
出荷開始日:2012年12月12日
動作周波数:2.00 GHz
TDP:8.5W
キャッシュサイズ:1MB
コア / スレッド数:2/4
プロセス技術:32nm
製品名(型番):インテル Atom プロセッサーS1240
出荷開始日:2012年12月12日
動作周波数:1.60 GHz
TDP:6.1W
キャッシュサイズ:1MB
コア / スレッド数:2/4
プロセス技術:32nm
製品名(型番):インテル Atom プロセッサーS1220
出荷開始日:2012年12月12日
動作周波数:1.60 GHz
TDP:8.1W
キャッシュサイズ:1MB
コア / スレッド数:2/4
プロセス技術:32nm
※1 インテルハイパースレッディング・テクノロジーを利用するには、インテルハイパースレッディング・テクノロジーに対応したインテルのプロセッサーを搭載したコンピューター・システム、および同技術に対応したチップセットとBIOS、OSが必要です。性能は、使用するハードウェアやソフトウェアによって異なります。インテルHTテクノロジーに対応したプロセッサーの情報など、詳細については、http://www.intel.co.jp/jp/products/ht/hyperthreading_more.htmを参照してください。
※2 インテルが提供する新しいインテル Atom プロセッサー S1200製品ファミリー 3製品の実際のTDPは次の通りです。
インテル Atom プロセッサー S1260:8.5ワット
インテル Atom プロセッサー S1240:6.1ワット
インテル Atom プロセッサー S1220:8.1ワット
Intel 公式サイト
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